三陸沿岸被災地 その2・釜石浜町周辺に戻る

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12:45 港町通り岸壁・・・

観光船船着き場付近で休憩しました。しかし何もありません。丁度昼休みの時間帯でしょうか、作業が中断され動きが無く静かでした。勝手な思いになりますが、作業する方々の目を気にしないで撮影することが出来ました。

二隻の船が見えていますが、巨大な船が入港するときに使用されるタグボートです。タグボートは無傷でしたから、大津波発生時には緊急避難で沖に出たと思われます。

港町岸壁から 1
港町岸壁から 2 防潮堤の水門です。壊れなかったものか緊急修理をしたものか定かではありませんが、堤防の手前に新しい津波注意のポスターが貼られてあります。

地震だ!津波だ!すぐ避難! 近くの高台に避難しましょう! 日本語、英語、中国語で書かれあります。あまりにも新しいので、3月11日の大津波以後に設置されたと思います。

防潮堤の上から外洋や周囲の様子を眺めてみました。浜町岸壁に打ち上げられた大型貨物船が見えています。
港町岸壁から 3 港町岸壁から 4
港町岸壁から 5 防潮堤の上から見た釜石湾口の方向です。外洋からの波浪を弱めるために設置された防波堤がありましたが、大津波によりほとんどが破壊されています。

私が立っている防潮堤は、釜石市で一番先に外洋からの大津波に襲われた場所になります。外洋からの大津波による海面の盛り上がり、そして、ここから市内に巨大な海水の山が押し寄せて壊滅状態にしました。

車の中で見ていたテレビ報道、一番先に見た津波の凄まじいばかりの破壊力、背筋が凍った事を忘れることができません。
港町岸壁から 6 港町岸壁から 7
港町岸壁から 8 上の画像は堤防から見た陸側の場所です。流されて廃車された乗用車がずらりとなんでいました。また、工場から港までのベルトラインでしょうか、流されないでそのままでした。

この場所はR45号の高架橋の下になります。左側の建物は三階建てですが、二階までは完全に破壊されていました。
はまゆり号の発着所は何回も訪れている場所です。大槌港でドック整備中のはまゆり号は、大津波で民家の上に乗り上げてしまいました。

船体はほぼ無傷とのことですが、移動することが困難であり解体処理されています。

私は二回ほどクルージングに参加し、本州最東端とどヶ崎探訪や大船渡での海の博覧会にも乗船しています。

今は何もなく、巡視艇が静かに停泊していました。

12:57 両石地区・・・

前回の南下とは違い、R45号を北上し両石地区に向かいました。この場所は、左側にテレトラック釜石があり、右側には水海総合公園になっていました。

海岸からの大津波は、R45号(防潮堤兼用)を乗り越えテレトラック施設を襲っています。

※ここからの画像は走行中に撮影しましたので、色合い
  やガラス面の反射が気になりますがご容赦下さい。

水海公園付近
両石地区に入る 1

水海トンネルを抜けたところで片側通行になり、狭い通路の片側通行になります。崖下の狭い道路を抜けると工事中になり、以前に見た巨大な防潮堤(横転していた)がかなり撤去されていました。

前回通過した時は、ブロック単位でごろごろしていた場所です。

街中の通りはかなり作業が進み、瓦礫等の撤去が進んでいました。

両石地区に入る 2 両石地区に入る 3
両石漁港堤防のあった場所。 この場所にあった防潮堤で両石地区は守られていたのですが、現在は瓦礫状になった堤防がきれいに片付けられていました。

しかし、津波で破壊された家並みはほとんど無く、撤去OKの赤旗と土台のみが残るだけです。
両石地区街並み 1 両石地区街並み 2
両石地区街並み 3 両石集落の一番西側になる場所で、この先は急カーブで登り道が狭く走行するには注意が必要です。

つい先頃の事ですが、上に見えている三陸道が一部ですが開通し、大槌方面に進むには大変便利になりました。

先ほど見たテレトラックの南側から入り、両石、鵜住居地区を下に見ながら抜けることが出来るからです。

13:05 鵜住居地区・・・

両石方面からの坂を下ると、遠くに街並みが見えてきます。しかし、一面瓦礫の原でした。

通り抜けただけですが、駅に入る交差点付近は何もなくなっています。何回も通過している場所なので、かろうじて以前の様子が分かります。

高い場所から見た鵜住居地区
鵜住居地区 1 鵜住居地区 2
鵜住居地区 3 鵜住居地区 4
鵜住居地区 5・・・この奥に駅がありました。 鵜住居駅交差点・・・

画面では、鵜住居駅に入るところで直角に折れ曲がり、直進すれば駅になり、左折すると大槌方面に進めます。何度も通りなれている場所ですが、見通しの良くない場所で以前は信号がありました。

下の画像は、駅交差点から北側の場所です。
鵜住居地区 6 鵜住居地区 7
片岸地区 1

大浜渡橋を渡る・・・

ここからは鵜住居片岸町になります。根浜海岸からの大津波をもろに受けた場所であり、一面の瓦礫の原になっています。

震災前は飲食店や農機具店等が並んでいました。今は何もなくなっていました。

片岸地区 2 片岸地区 3・・・根浜海岸方面
片岸地区 4 三陸道入り口交差点付近・・・

新しく開通した三陸道(鵜住居から両石北まで)鵜住居側入り口です。ここを通過すると鵜住居地区・両石地区を眼下に見ながら走ることが出来ます。

5月に訪れたときは大槌方面からの南下です。この坂道を下ってきたことを想い出しました。津波に襲われた周囲の樹木が赤茶色に変化し枯れていました。

古廟坂トンネルを抜けると大槌町に入ります。
片岸地区 5 片岸地区 6
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