厳しい冷え込みの予報から目を離せませんが、この頃気になるのが被災地沿岸部での高潮注意報の事です。ご存知のように、3月11日の巨大地震により太平洋沿岸部は至る所で地盤沈下(沈降)しています。岩手県のデータによると、沈降の一番大きい場所は陸前高田市付近で、高田松原も沈みました。新聞報道によると、釜石市以南の11漁港で10m以上の地盤沈下が報告されています。
最大の場所は陸前高田市の長部漁港で0.64〜1.38m、釜石市で1.2m前後、大船渡で0.7〜1.18mとなっています。現地を訪れたのは昨年の11月24日のことですが、その時の様子を紹介いたします。気仙中学校南からの長部漁港入り口は、海沿いからの道路にチェーンが貼られ通行止めになっていました。立て札には災害発生のためとなっています。仕方がないのでR45を進み集落の方から入ってみました。正直の所、今まで長部漁港には入ったことがなく、いつもきれいな海を眼下に見ながら気仙沼方面へ南下していた場所です。
狭い曲がりくねった道を通り防潮堤を抜けて港に出てみました。津波の被害の残りがあちこちに見られ、大きな瓦礫等は片付けられていたものの何もない状況です。驚いたのは岸壁の高さが海面と同じで、満潮時ということもあり波が岸壁コンクリート上を流れて寄せていました。
|