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                 ・加勢蘇民祭>その2

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権現舞奉納・・・

悪魔退散儀式の後、八幡権現舞保存会の皆さんによる権現舞が奉納されました。した舞は小学生の子ども達です。太鼓・笛や鉦は地域の長老の方であり、八名の子ども達の中で男子は一人のみです。

生き生きとした表情と動作で舞っていました。最初は女の子だけでしたが、途中から男の子が一人交代したようです。
権現舞 1・・・太鼓・笛・鉦が鳴り響き舞いが始まります。
権現舞 2・・・最初のした舞は小学生の子ども達です。 権現舞 3
権現舞 4 権現舞 5・・・男子が登場しました。

小学生のした舞に続き、権現舞が舞われました。小振りの権現様を頭からかぶり、あげもの褒め、四方に水を撒く浄めへと舞われます。

今まで見てきた神楽で舞われる権現舞とは違い、権現様の衣が薄い生地のようにも思えました。
権現舞 6
権現舞 7 権現舞 8
あげもの褒めでは、三宝に入った米、酒、口にくわえた布がありました。この布は、氏子や参拝者が持ち寄った家族の衣類で、権現様の口で噛まれた衣類は魔よけになる・・と言います。この場面は始めてみました。 権現舞 9・・・お米を捧げます。
権現舞 10・・・御神酒を捧げます。 権現舞 11・・・参会者に依頼された衣類を咥えています。
水桶と柄杓が捧げられ、権現様が柄杓を口に咥えます。その後、代表の方が水桶から水を汲み、部屋の左右の戸を開けて外に水を撒いて浄めていました。

最後は権現様を拝し、祭壇前に飾り終了します。
権現舞 12・・・柄杓を咥えた権現様。
権現舞 13・・・左側のガラス戸を開けて水を撒きます。 権現舞 14
権現舞 15 権現舞 16
権現舞 17・・・一同が祭壇へ礼拝です。 舞いに参加した皆さんが祭壇に拝礼後、正面を向いて見守る皆さんへ深々と礼をし終わりになります。


権現舞の奉納後は、玉串奉奠へと続きます。最初に神主が奉奠し、武人役のお二人、そして世話役代表の方、氏子代表・・と地域の方が挙げられていました。

最後に一般参加の代表が玉串奉奠をし、私を含めた皆さんが礼拝をし、昇神の儀を行い神事が終了です。

悪魔退散の儀式を含め、全ての神事は一時間以内で終了しました。神事の後は直会(なおらい)になりますが、参加した方々には護符である「カラスと寶印」が配布されるそうです。氏子でもない私は、ここで神社を後にしました。
神事 8・・・神官の玉串奉奠。
神事 9・・・武人(弓と鏑矢を持った方)の方の玉串奉奠。 神事 8・・・世左人代表の玉串奉奠。
神事 11 神事 8・・・太鼓を鳴らし終了です。


笑顔一杯の記念撮影です。 子ども達の記念写真を私も撮影しました。男子一人の方ですが、地域を担う素晴らしい後継者になるのだなあと思います。笑顔の素敵な皆さんでした。

古式に則った蘇民祭の原型とも言える加勢祭、すぐ近くに住んでいてて知らなかった私です。来年は機会があったら最初から神社に行き、御初穂をあげ、我が家用の護符として「カラスのお札と寶院」を頂きたいと思います。

※カラスのお札とは・・・
  慈覚大師所持の疫病除けの護符(そみんのお札、又
  はカラスのお札)のこと。このお札は玄関、縁側、寝室
  などに貼ると言います。(岩手の蘇民祭より)
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