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      水沢区鎮守府八幡宮・加勢蘇民祭


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拝殿に祀られる坂上田村麻呂奉納による弓矢と宝剣。是を使用して悪魔退散の儀式が行われる。

奥州市水沢区・鎮守府八幡宮加勢蘇民祭・・・

◎名称
  加勢蘇民祭。加勢祭、勢子祭り、蘇民祭。

◎祭りの由来伝承
  嘉祥三年(850)鎮守府に来た慈覚大師は、管内が疫を患い、民庶死に尽くすといわれるほどの病災に悩んでいること
  を知り、八幡宮心経会に、大師所持の疫病除けの護符(今これを「そみんぼう、又はカラス」という)を捧げ、庶民の苦
  患を八幡大神に祈った。

  この「そみんぼう」の由来は、「大師が嘗って、大病を患いしとき、それを喰うとその密味の如く甘味であった。是は三十
  三天不死の妙薬なり」と、飲むこと三度。十日ほどして身健に、眼明らかに、心にわだかまるものなく、病看を絶つこと
  を得た。

  このマクワ瓜の形に葉と花をそえて薬神の像として版刻し、正月七日夜おこもりして白紙に押し、八日早暁に国家安穏
  悪魔退散、諸病消除の祈祷をして氏子の戸口に貼る。この門には疫病、災害が入らないという。のちにこの薬神を牛
  頭天王とし、スサノウノカミとし、蘇民将来の故事によって「そみんぼう」というようになった。現在行われている「蘇民祭」
  はこれである。(※鎮守府八幡宮史より)

◎実施期日
  旧暦一月八日、十時から十二時。

◎実施場所
  鎮守府八幡宮拝殿。

  (※岩手の蘇民祭から)

◎2010奥州市鎮守府八幡宮・加勢蘇民祭
  家から車で15分程離れた北上川沿いの水田地帯に、歴史的にも有名である胆沢城址があり、その中に鎮守府八
  幡宮が鎮座しております。あまりにも近くでもあり、神社までは一回しか訪れていません。初夏の花として各所で話
  題になる「アヤメ祭」に出かけたときに訪れたのみでした。

  今年になってからのことでしたが、加勢祭と言う名で各地で行われる蘇民祭の原点とも言える神事が2月21日にあ
  ることを知り訪れてきました。

◎2011水沢区・鎮守府八幡宮特殊神事加勢祭
  昨年の事でしたが、初めて知った奥州市水沢区・鎮守府八幡宮で行われる特殊神事「加勢祭(そみん祭)」でした。岩
  手県内で行われている蘇民祭は十ヵ所ありますが、ほとんどの場所ではコマ木と称する縁起物を捲き、下帯姿の男衆
  がコマ木の入れられていた蘇民袋の争奪戦が行われています。

  家の近くに鎮座する鎮守府八幡宮では、特殊神事加勢祭(そみん祭)が旧暦正月八日(今年は2月10日)に蘇民祭の
  原点とも言える神事が執り行われています。昨年からの私の課題は、カラス札のそみん像、嵯峨天皇宸筆八幡宮護王
  寶印を戴くことと、田村麻呂将軍の奉納された社寶である「御宝剣」と「御弓矢」を撮影することでした。