2012二戸市呑香稲荷神社・探湯祭に戻る


 2012二戸市呑香稲荷神社探湯祭・無病息災祈願


ウチノメ屋敷 レンジの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭 ほっづぎある記 心のオアシス
ドキュメント      

location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情祭りアラカルト2012二戸市呑香稲荷神社・探湯祭>無病息災祈願

  サイトマップ


残りの釜湯をペットボトルに入れて持ち帰る人々。
無病息災祈願・・・

湯立ち神事のあと、境内に張られていた結界の縄が外されたので砂場に入ってみました。社務所から茶飲み茶碗が出され、釜の上には柄杓が二本置かれています。白装束の世話役の男性が、ヤカンに釜湯を入れています。茶碗に入れられた釜湯は参詣者に配られ、皆さんはその場で飲み干していました。

私も頂いて飲みましたが、何となく笹の葉の味がしたように思います。ちょっぴり黄色みがかったお湯であり、これを頂いて飲むと無病息災になるとのこと。中には、ペットボトルに入れて持ち帰る方もあり、御利益を求めてのことだなあと改めて感じました。

11:59 参詣者に釜湯が配られる・・・

権禰宜の女性が皆さんに釜湯を配ります。参詣者の方々はほとんど頂き飲んでいます。私も茶碗を受け取り釜湯を頂きました。
釜湯が配られる 1
釜湯が配られる 2 ヤカンから注がれた釜湯ですが、ほとんど色もなくきれいな状態です。参詣者のほとんどの方々が釜湯を頂き、飲み干しています。

宮司が湯立て神事をする前は、釜の周囲の鍔に八ヵ所、塩が山盛りに置かれていました。何度も熊笹を入れて振り上げますので、塩の山は流れ落ちるか溶けるかしてほとんど残ってはいません。
釜湯が配られる 3 釜湯が配られる 4
釜湯が配られる 5 釜湯が配られる 6
釜湯が配られる 7 お孫さんを抱いたおばあちゃん、たまたまカメラが向いたときに目線をもらいました。お孫さんが飲まれたかは分かりません。

茶碗に入れられた釜湯を飲んだ後、一部の方々はペットボトルを取りだして釜湯を詰めてもらいます。湯立ち後の釜湯は無病息災にあやかるものであり、家に持ち帰り家族の皆さんが頂くことになります。

最後の頃になると、あれほどあった釜湯がかなり減っていました。
釜湯を持ち帰る人々 1 釜湯を持ち帰る人々 2
釜湯を持ち帰る人々 3 釜湯を持ち帰る人々 4

祭壇に置かれた熊笹・・・

祭壇には、使用後の熊笹の束が置かれてあります。束ねてある縄がほどかれ、バラバラの状態です。使われた熊笹は、葉っぱが大きく細く長い茎がついています。

茎の数を画像から数えてみると、右側の状態で二十本ほどありました。
祭壇の熊笹 1
祭壇の熊笹 2 参詣者の皆さんは祭壇前に来て、置かれてある熊笹を一本頂いて持ち帰ります。多分ですが、神棚に奉り厄除けにするのでしょう。

私も一本頂き家に持ち帰りました。この記事を書くために調べてみましたが、全長九十センチ、茎の太さが五ミリ、葉っぱが七枚ついていました。

神事が終わってから宮司さんからお聞きしましたが、熊笹の葉は殺菌力があり、食品を保存するのに色々使われていますよ・・・とのことでした。
使用した火打ち石と鉄板 湯立ち神事の二番目で使用した火打ち石と鉄板です。祭壇に置かれてあったので、参考までに撮影しました。

火打ち石は石英であり、鉄板とたたき合わせることでカチンカチンと金属的な音がし、清浄な火花が発生します。長年使われてきたものだと思われます。

おわりに・・・

初めて目のあたりに観て撮影した湯立ちの神事です。思っていたほど降りかかった釜湯が熱くはないのですが、隣にいた地元の男性が・・・あれをまともにかぶると熱いのです・・・と話していました。ガイド(二戸市HP)によると、・・・祭主(宮司)がササを釜の熱湯に入れ、頭上に振り上げて熱湯を浴びる。参拝者も一緒に湯を浴び、無病息災を祈願する・・・と書かれていました。

最初にも書きましたが、熱湯に浸した熊笹を頭上に振り上げる宮司には、たっぷりと熱湯が降りかかるはずです。長年やってきている無病息災願う神事であり、すごい気迫がこもり観ている周囲の方々に感動を与えていました。

神事が終わってから、何気なく熊笹のことを宮司にお聞きしたら、熊笹を持ち帰っても良いですよとのこと。縁起担ぎではないのですが、私も一本頂いてきました。

初めて観て撮影した湯立ち神事です。クライマックスの湯立ち神事は、時間にして三分ほどでした。画像処理をしながらすごいなあと感動しつつ、可能であれば来年も訪れて撮影したいと言う気持ちになっています。その際は、撮影条件を変更し、熱湯の滴を高速シャッターで撮影しらどのよう名画像になるのだろう・・・、そんな想いが出てきました。