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         2012奥州ころもがわ祭り


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九名の四十二歳厄男が扮する騎馬武者行列が磐神社を目指して進みます。
8月26日のことですが、奥州市衣川区で行われた「2012奥州ころもがわまつり」を見てきました。今まで祭りのあることは知っていましたが、訪れて撮影するのは今回が初めてのことでした。祭りの内容等は区役所で頂いた資料のみで、詳細等は全く分かりません。

したがって開会式や出陣式を見た後、騎馬武者先陣行列を追いかけながらの撮影になりました。磐神社までは2kmほどありそうですが、騎馬武者行列と一緒に歩くのは予想以上に大変です。暑いのなんの、それと馬の歩みは思ったより早く、追いかけ撮影は本当に大変でした。


男石様に繁栄を願い、女石様に平和を祈る お石さま行列

騎馬武者先陣行列・・・

行列に先立ち、四十二歳厄男が騎馬武者に扮し、お石さまを出迎えに磐神社へ参拝行列をします。人馬ともにお祓い清められた後、勇壮な出陣太鼓が打ち鳴らされ。いざ出陣となります。


お石さま行列・・・

午後一時三十分、磐神社を出発。大旗を先頭に武者、女官、男石様、女石様、御神楽一行とつづく荘厳な行列。

                                                  ※頂いた資料の裏面記事参照)


ここでは、開会式から始まるころもがわ祭りについてまとめましたが、騎馬武者先陣行列とお石さま行列だけの紹介になることをお断りいたします。


祭り資料 事前に江刺区役所で頂いたパンフレットです。衣川地区をあげてのお祭りであり、夜までぎっしりとスケジュールが組まれています。

私が見て撮影したのは、お石様行列だけでした。

10:05頃 小学校校庭・・・

開会まで時間がありますので衣川小学校へ出てみました。小学校体育館では稚児さん達の着替えが始まっているとのことです。校庭には馬を運ぶ大型のトラックが見え、数頭の馬が繋がれています。馬を見ながら撮影していたら、年配の女性から声をかけられました。「どこから来たの・・?」で始まるいつもの会話です。

鉄棒の側では息子さんとお孫さん(小学校高学年)さんが馬の世話をしています。

小学校校庭にて 1 鉄棒には二頭の馬が繋がれ、黒い馬の世話をしているのが同年代の男性です。「この馬はイベント用の馬だから蹄鉄はつけていないよ・・」、見ると蹄の大きな馬でした。

暑いので口の周りに泡が出てきます。ていねいに拭き取っていました。
小学校校庭にて 2 先ほどの年配女性のお話です。「あの馬の鞍は将校鞍というの。爺さんが昔、騎兵隊にいてその時もらってきたものなの・・」。

よく見ると、使い込んだ本革製の鞍が乗っています。世話をしている小学生がひょいと馬上の人になる。慣れている自然な動きに見とれてしまいます。そんなところに男の子の妹がやってきました。
小学校校庭にて 3 年配女性が私に「この馬は七歳だよ」と説明していたら、側に来たお孫さんが「私も七歳だよ・・」と言ってひょいと馬に乗せられました。

いやあ、慣れているとは言え動きが自然なのです。さすがに鐙までは足が届きませんが、革紐の部分に足を掛けてちゃんと乗っています。

この家の愛馬であり、家族で大切に世話している姿を見て思わず素晴らしいなと感じました。
小学校校庭にて 4 鉄棒に繋がれたおとなしいメス馬、あまりの暑さに口の周りから泡が出てきます。それを丁寧にぬぐい取る男の子、馬と一体になっている家族、今はほとんど見られない姿が残っていました。

アブがぶんぶんと飛んで来ますが、虫除けスプレーを吹きかけて追い払っていました。かまわないでおくと、そこから血が流れ出るようです。
小学校校庭にて 5 今日の行列で馬を引く皆さんが、奥州市と名が入ったお揃いの半纏を着ています。先ほどの小学生、父親と一緒に参加するようです。
小学校校庭にて 6

校庭の片隅に、イベントで使用される幌馬車が二台置かれていました。一台は一頭立て、もう一台は二頭立ての幌馬車です。

一頭立ての車輪は全部スチール製で、ゴムの輪(タイヤに相当する部分)はついていません。

小学校校庭にて 7 二人の男性が馬車を前にして話しています。何気なく聞こえてきたのが馬車の車輪のことででした。

二頭立ての馬車は車輪のリムが木製で、鉄の輪の上にゴム(タイヤに相当する部分)を張ってあります。この木製の車輪は日本では作れないので、インドから買ったと話していました。

「ゴムを巻いているので宮内庁の馬車と同じだよ・・」、公道を走るとき静かなんだなあと見とれてしまいました。

10:28 開会式・・・

古戸商店街に設けられた特設ステージで祭りの開会が宣言されましたが、何故か見ている方がほとんど居られません。実行委員長挨拶で話されていましたが、あまりの少なさにちょっぴり驚きました。実際的な開会式はその後行われた騎馬武者先陣行列でした。

特設ステージには主催者と来賓、ステージ下に絆の旗を手にした少数の皆さんのみの参加です。絆の旗が空しくさえ感じられます。紹介する挨拶文は、現場で記録したものから文章を起こしています。聞き取れにくかった部分がかなりあり、抜粋になることをお断りいたします。
開会式 1 開会式 2
開会式 3

伊藤実行委員長挨拶・・・

今日は何とか天気はもつと思いますが、恒例になっておりますお盆以降の夏の最後のお祭りです。どうぞ熱中症に注意されながら元気いっぱい楽しんで頂きたいと思います。

今に区民4800人集まってくると思いますが、今のところちょっと少なくて残念です。

市長様を始め、来賓の皆様もお見えになっております。奥州衣川大使であります世田谷の「マハリーガールズ」もきて、元気にステージを盛り上げてくれることになっております。

また、民謡や歌謡曲の楽しいイベントも用意をしております。そして、恒例の弁慶綱引き、お石さま行列いろいろありますが、皆さんふるって参加をして夏の最後の「あがき」みたいに元気を出して、古戸の街の中で活動して頂きたいと思います。

開会式 4

小澤奥州市長挨拶・・・

今日は花曇りと言いますか少し日が照っておりますが、若干雨の心配がありそうです。衣川区の皆さんの思いで、今日のお祭りの最後まで良い天候の中で開催されることを確信しております。

平成23年3月には大きな地震があり、非常に苦しい年でありました。24年には放射能被害対策も含めて、奥州市におきましても障害が多々あるわけです。

24年は、市民の皆様の一つ一つのエネルギーを寄せ集めて頂いて、市内で行われている全てのお祭りが大成功のもとに行われていることを思うにつけ、奥州市は元気だなあ、元気になろうとしている力がおもてにほとばしっていることを、改めて感じているところでございます。

世界遺産平泉の隣、平泉文化のあった場所での夏祭りです。奥州市の夏祭りのフィナーレを皆さんのエネルギーを寄せて頂きながら、盛大なものにして頂きたいなと思っているところでございます。

みんなが笑顔で終了できるお祭りであることを心から御祈念申し上げます。

開会式 5

在京衣川村友会会長挨拶・・・

いつも皆様から在京村友会に、篤いご支援を頂いております。

ご招待を受けて特に感じることは、旧村、今は衣川区ですが、区民が一体となって盛大なお祭りをすることに、衣川の皆さんの深いつながりとか熱意に敬服しております。

私は子どもの頃から衣川で育ってものですから、衣川の歴史的なことに非常に関心をもっております。

衣川は日本の歴史の中で、大きな役割を果たしたことを60年かかって分かってきました。

弓矢が巫女に渡されます。 騎馬武者入場後に行われる邪気払いの弓矢が巫女に手渡されます。
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