どこの蘇民祭でも見られますが、もみ合う男衆に必ずと言うほど水がかけられます。もみ合いの肉弾戦ですからすごい熱気が生じています。たちまち辺り一面に湯気がもうもうと漂います。 争奪戦の男衆は、まもなく境内から下の参道に降りていきます。
降りてくる男衆を監視する審判員の方々です。かつては自ら争奪戦に参加していたと言います。 お話によると、・・争奪戦の勝敗は時間制限があり、社務所入り口の鳥居を出ないと勝敗が決しない・・とのことです。 参道の中央に立ち、先に降りてくる男衆に叫んでいます。 「ここから先には出るな・・、出たら棄権だぞ・・」 ほどなくして、参道を降りる男衆立ちがもみ合いながら降りてきました。
審判の方がお話ししていた・・社務所入り口の鳥居を出ないと勝敗が決しない・・その鳥居です。 奥の方に争奪戦の男衆の一団が見えています。私も撮影しながら追いかけてきましたが、社務所脇を通り過ぎた頃に進む方向が大きくずれ込みました。 多分宮司さんの家の庭だと思いましたが、側のビールハウス車庫に入り動かなくなりましたが、やっと参道を進んできました。 しかし、両側が田んぼの場所で参道から田んぼに転がり落ちて、ここでの取り合いになりました。先ほどお聞きしたことに、・・争奪戦の勝敗は時間制限があり・・とのことでしたが、鳥居までは行けそうもないので終了となったようです。
今年の胡四王神社蘇民祭撮影は二度目になります。昨年は暖冬で雪がほとんど無い状態でした。厳寒期とは言え、雪のないむき出しの土では怪我をする方があると言います。 今年もこの時点で現場から離れて帰りました。肝心の勝敗結果や、社務所での権現舞の奉納は見ることが出来ませんでした。 岩手県内の蘇民祭は胡四王神社が最初です。私の近場での蘇民祭は、一月には江刺区伊手地区熊野神社蘇民祭、平泉町毛越寺の二十日夜祭、そして二月の黒石寺蘇民祭へと続きます。