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      2008奥州市黒石寺・蘇民祭・裸参り


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18時、猛吹雪の中を家から黒石寺に向かう。羽田地区を過ぎたら黒石寺に向かう車が続いていた。駐車場は雪の中であったが、十分余裕があった。吹雪の中で係の方々はご苦労さんである。

蘇民祭執行中の立札を見ながら、雪の参道を登って本堂まで行ってみた。


3時間前ですが、いつもより人出があるのではと思いましたが、吹雪のせいでしょうか出足がよくありません。それにしてもよく降ります。
雪の中の黒石寺入り口
蘇民祭執行中の立て札。 人出のない本堂ですが、今に大勢の人で賑わいます。


ちょっと早かったが、車にいても仕方ないので寺の方に出てみる。19時、カメラ等一式を持って寺に登る。思ったより人が少ないが、テレビ用の大型三脚があちこちに置かれてある。行き会うのは全て報道関係の方のみ。あてもなく歩くが、身体の置き場所が無く寒い。

本堂・薬師堂の内部です。普段は見られないのですが、格子戸が外され祭壇には灯明が灯されていました。まだ儀式には早いのですが、左端に火鉢で暖をとりながら本堂を守る長老の方(堂守)がおりました。解説書によると、堂守の任務は堂内への闖入者を監視する・・と言います。

格子戸が外された本堂正面。ポスターがひっそりと見えていました。 祭壇の様子です。 本堂を守る堂守の皆さんです。


雪に埋もれている柴燈木と後ろの本部。 本堂屋根の下で降る雪を眺めていました。シートをかぶった柴燈木があり、おこもり小屋の端にある本部には報道関係の方が訪れていました。
蘇民祭本部の小屋。 黒石寺蘇民祭保存協力会本部です。当日の案内や、蘇民袋争奪戦参加の受付が行われています。色々なお守り等も売られていました。
おなじみの蘇民食堂、ポスターがちらりと見えています。 おなじみの蘇民食堂です。昨年も今年も入りませんが、この中には今までのポスターがすらりと貼られています。いつか中に入り、食事をしながらゆっくりと今までのポスターを眺めたいものです。


20時頃、水ごりの場所に行ってみる。昨年は1時間前に入るところがない位カメラマンの皆さんがいたが、今年はほとんど居なかった。行くあてもないので、2時間前に水際に場所を決めて座り込む。一緒に座った気仙沼の方と撮影について話が弾む。

22時、鐘の音で祈願祭が始まる。気が付いたらそれなりに人出があるものの、ほとんどが報道関係の方であった。やっぱり一般の見学者は少ない。今年は雪がすごいので、予備のカメラはバックに入ったままになる。夜間の撮影なので昨年と同じ条件のはずだが、何か調子が良くない。それと、ストロボを使わなくても良いくらいライトがまぶしい。隣のカメラマン、ストロボを使わないで速写のばしゃばしゃであった。


画像処理をして気がついたのですが、同じ場所で撮影しているのに昨年の画像の方が一段とクリアです。遠景までストロボの光が通っているし、水ごりをする水滴がきれいに見えていました。今年はかなりピントが甘く、水滴も流れて写っています。ストロボ撮影時は自動的にシャッター速度が遅くなりますが、テレビライトの光が強く被写体が動いてしまったとしか思えません。

先頭は赤手拭いの檀家長老、その後に角灯を手にした檀家衆と奥州市長が続きます。そして裸の男衆が、「ジャッソー・ジョヤサ」の掛け声を上げ、一般参加の皆さんと瑠璃壺川前に降りてきます。ひょいと見たら小学生の手を引いた父親もおりました。

この裸参り(祈願祭)は三回コースを廻ります。私は最初の水ごりを撮影後、ここから離れて本堂・薬師堂や妙見堂の方に出て撮影しました。行列の一連の動きは、三回に分けて撮影したものをまとめたものです。場面構成としては、瑠璃壺川に降りてくる、水ごりをする、本堂・薬師堂内を廻る、妙見堂に登る順序で構成しました。
裸参り行列 1・・・行列の先頭は赤手拭いの檀家衆の長老、静かに水ごりの場に降りてきます。 裸参り行列 2・・・続いて檀家衆と奥州市長が続きます。

裸参り行列 3 裸参り行列 4・・・元気な小学生が父親に手を引かれて降りてきました。 裸参り行列 5
裸参り行列 6 裸参り行列 7 裸参り行列 8


裸参り行列を待つ親方衆と水ごりの手桶。 裸参りの皆さんを、水ごりの手桶を出して待つ黄色手拭いを持った親方衆です。ここには入れませんが、左側に報道取材の方がグループで陣取っていました。見かねた親方衆が、離れてと言いましたが動きません。最後は「どけー」と叫ばれていました。

昨年はこの場所が満席状態で、立ち入る場所がありませんでした。今年は一般の方がほとんど見えなく、報道の方とカメラマンだけです。
市長Aさんを先頭に、親方衆と檀家衆が降りてきました。

奥州市長Aさんを先頭に、親方衆と檀家衆が入ってきました。この後すぐ水ごりが始まりますが、一番最初の方の水ごりが終わるまで後ろで男衆が待機します。

降りてきた順序に水に入り、手桶に一杯水を入れ、「蘇民将来!!」と気合いを入れながら一気に被ります。気温マイナス5度、水温はマイナス1度で薄氷が張っていました。



水ごり 1 水ごり 2・・・最初にこの方が入ります。 水ごり 3・・・手桶で水を汲みかぶります。その後は、次々に水に入りかぶっていました。
水ごり 4 水ごり 5 水ごり 6
水ごり 7 水ごり 8 水ごり 9
水ごり 10 水ごり 11 水ごり 12

ここからは一人のアップを狙ってみました。私の居た場所から3mほどのところで水をかぶりますので、気がついたら水しぶきを浴びていました。荒行と言いますか、凄い気迫が伝わってきます。
水ごり 13 水ごり 14 水ごり 15
水ごり 16 水ごり 17 水ごり 18
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