江刺甚句まつり・・・
江刺には、鹿踊や神楽をはじめ、剣舞、田植え踊り、人形芝居など多くの郷土芸能が伝承されており、県下有数の郷土芸能の宝庫といわれます。市最大の祭りである江刺甚句まつりでは、保存会、年祝連、町内屋台などがそれぞれ伝統を受け継ぎながら活躍しています。特に42歳年祝連は出演当日の3年前から取り組みを始めており、より強い結束ときずなを生み出す機会となっています。
見る祭りから参加する祭りへ・・・
300年の伝統を誇る江刺の春まつりの装いも新たに、第1回江刺甚句まつりが昭和49年5月3・4日開かれました。秋葉神社の火防祭などをルーツに昭和45年に始まった春祭り(毎年4月24日)は、年々盛り上がりを見せる反面、催し物がエスカレートする問題も生じていました。これを見直すため、昭和49年の42歳年祝連「緑酉会」、市、商工会議所などが協力し、市民総参加の祭りとして新たに出発することになったのです。
甚句まつりの開催は5月3日と4日の2日間となりました。新しい企画のもとに行われた祭りでは、3日の宵まつりには招待団体による太鼓の競演、4日の本まつりでは「緑酉会」による「馬喰ばやし」、400人が参加した江刺甚句おどり大パレード、7台の囃し屋台が市街地をねり歩き、沿道は約3万人の人出でにぎわいました。
(※江刺市閉市記念誌より) |