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      2017平泉町長島地区ライスアート

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藤原三代のお姿と文字を切り出し
平泉町長島・ライスアート・・・

ウチノメサイトの田んぼアート画像がやっと揃いました。6月19日の午後、からりと晴れましたので平泉まで一走り・・。

毎年撮影している田んぼアートですが、平泉町長島地区の場合ライスアートと名付けてデザインを決め、町民多くの参加を頂き田んぼに有色米を植え込むことで画像化しています。今年のテーマは、平泉文化の開祖とも言える藤原三代・清衡・基衡・秀衡の三人のお姿でした。

資料を検索すると、田植えが行われたのが5月27日と言います。他の二地区より早い時期に植えられていますので、苗の間隔(株間)がまだありますが遠くから見るとほぼ完成に近いお姿だと思いました。株間がびっしりと埋まる頃には、素晴らしい藤原三代のお姿が1ヘクタールの田んぼに表現されてきます。

トップの画像は、藤原三代のお姿と文字を切り出して見ました。しかしよく見ると、田んぼに当たる光にむらがあり一様ではありませんでした。

                                                       2018.06.27 作成



藤原三代のお姿と光の動き 1 藤原三代のお姿と光の動き・・・

訪れた日だけの雲の流れであったと思われますが、本当の快晴の日に撮影すれば光のむらはなくなります。これは次の機会にしたいと思います。

そんなこともあり、ここでは光のむらを意図した三場面を構成してみました。
藤原三代のお姿と光の動き 2 藤原三代のお姿と光の動き 3


藤原三代のお姿と頭部の切り出しで表現してみました。広い田んぼなので、撮影する場所場の違いにより微妙に像が歪んでしまいます。デザイン設計者の方も中心を中心の清衡公に置いてあるようで、それ以外にカメラをセットすると像が歪んでしまいます。

言わずもがなですが、上から清衡公、基衡公、秀衡公の全身像と頭部の切り出しでレイアウトしました。
清衡公 1 清衡公 2
基衡公 1 基衡公 2
秀衡公 1 秀衡公 2

藤原三代の文字の周辺に糸が張られ、小さな表示板が見えています。表示板をよく見ると、黒と言う文字が見えていました。これは、田植え作業をする方へ、この場所に黒い苗を植えて下さいという表示板でした。苗の種類は四種類あり、白・黄・赤・黒の色違いが見えています。

資料検索によると、周囲の広い田んぼは「ひとめぼれ」品種で田植えをし、その中に四種類の有色米苗で縁取りをして植え込んだとあります。まだ苗の間が離れている段階なので、有色米で縁取りをした様子がはっきり分かります。

文字の切りだし 1 田んぼに描かれた文字、藤原三代と藤原、三代の切り出しです。切り出した結果、文字の周囲に植え込む苗の彩りが指定されていました。
文字の切りだし 2 文字の切りだし 3


引き抜いた支柱の清掃 1 引き抜いた支柱の清掃・・・

たまたまですが、撮影しながら陸橋の下を見たら画像の区切りの支柱を抜いて清掃中でした。強烈な水圧をかけて泥を吹き飛ばしています。

軽トラックには、田んぼアートを企画推進するアグリ平泉の名が記されていました。かなりの方が作業を進めておられます。
引き抜いた支柱の清掃 2 引き抜いた支柱の清掃 3
引き抜いた支柱の清掃 4 エンジン式水圧ポンプと、田んぼから引き抜かれた色違い表示の板が清掃を待っていました。

鉄の支柱に植えるべき苗の色を貼り付けてあります。画像の輪郭を区別するためにかなりの支柱が使用されています。三年ほどの前の資料によると、支柱の数は3000本ほどになると言います。
引き抜いた支柱の清掃 5 田んぼ脇には植え残した黄色の苗が大量に置かれていました。普通に田植えが行われた苗は「ひとめぼれ」であり、県南地域の主力品種です。

ひとめぼれと黄色苗の色を比較すると、明らかに違うのがはっきりとします。

植え残した有色品種苗 1 植え残した有色品種苗・・・

田んぼと道路境には、植え残した有色品種苗のブロックが大量に残されていました。
植え残した有色品種苗 2 白色苗のようです。この大量の苗は今後どうなるのか関心があります。このまま大きく育つのではないので、抜いて処分するだろうと思います。

植えられた苗が確実に活着すれば用がなくなります。

下の黒っぽい苗は、絵柄や黒文字の苗として使用されています。
植え残した有色品種苗 3 植え残した有色品種苗 4


目線を束稲山の方に移すと、刈り取り間近の麦畑が見えています。 田んぼアートの場所から目線を束稲山の方に移すと、刈り取り間近の麦畑が見えています。こちらの1ヘクタールの広さですから大きいのです。

目線をさらに伸ばすと、頂上下に「大」の刈り込みが見えてきます。
上の画像の「大」の部分は、お盆に実施される大文字焼きの場所になります。 束稲山の頂上部分の拡大です。上の画像の「大」の部分は、お盆に実施される大文字焼きの場所になります。

田んぼアートを見下ろせる高舘橋の東端 田んぼアートを見下ろせる高舘橋の東端です。ここは県道ですが、東山町へ通じる幹線道路でもあり交通量がかなりあります。

田んぼアートをじっくりと見るならば、交差点から左右に折れた場所に駐車することが出来ます。
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