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        2019小坂鉱山事務所見学


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国重要文化財でもある明治小坂のシンボル小坂鉱山事務所前で説明を受ける私達。
2019小坂鉱山事務所見学・・・

9月5日のことでしたが、地域の老人クラブ主催の研修会でお隣秋田県にある小坂鉱山事務所を見学してきました。今でこそ記念館的存在ですが、かつての小坂鉱山は銀の生産や銅の生産で有名な場所になっていました。ここは以前にも見学したこともあり、懐かしい場所の一つでもあります。

私達は水沢インターから東北自動車道で北上し、紅葉にはまだ早い周囲の景色を見ながら小坂インターで降りて現地に入りました。今日の予定は、小坂鉱山事務所の見学と、お隣にある明治の芝居小屋「康楽館」で常打芝居・劇団岬一家の人情芝居を観劇する事にありました。

トップの画像は、国重要文化財でもある明治小坂のシンボル小坂鉱山事務所前で説明を受ける私達です。


小坂鉱山事務所・・・

日本一の大鉱山のシンボルとして建設された豪壮豪華な建築美、当時の小坂鉱山の繁栄を物語ります。すべて天然秋田杉造りとされる木造3階建て、ルネッサンス風の明治を代表するオフィスビルです。
                                                       ※現地で頂いた資料より


                                                       2019.12.26 作成

小坂鉱山事務所 1

小坂鉱山事務所見学

日本離れと言いますか、三階建ての建物前で見とれてしまいました。この日は見学客も少なく、私達だけのような感じがしました。

私も三回ほど来たことがありますが、何回訪れても圧倒される魅力があります。

小坂鉱山事務所 2 小坂鉱山事務所・・・

小坂鉱山事務所は、明治38年に鉱山発展のシンボルとして建設された小坂町の代表的遺産である。ルネッサンス風の外観とイスラム風またはサラセン風と呼ばれるバルコニー付きポーチを特徴とする。

和風を取り入れた天井や玄関ホールの優美ならせん階段も魅力的で、近代西洋建築の傑作ともいわれる。

以下省略・・・拡大画像でご覧下さい。
小坂鉱山事務所 3 広い庭園から望む小坂町の代表的遺産である建物、白い彩りが目に映ります。私達はガイドの案内で見学が始まりました。
小坂鉱山事務所 4 小坂鉱山事務所 5


人力車 1 人力車・・・

玄関を入った左側に、以前と同じ姿の人力車がありました。街中を走っていた人力車と違い、座席もビロード張りの最高級の造りです。

誰も乗って座ることが出来ませんが、もし乗ってシートに座れば昔のお大臣の雰囲気にどっぷりとつかれます。
人力車 2 人力車 3
人力車 4 一人の車夫がこの中に入って、しっかりとハンドル棒を握って、昔であれば「あらよっと」走り出します。この人力車であれば、出発致しますと言ったところでしょうか・・。
人力車 5 シートの横側の造りと腕かけと言いますか、ゆったりと座れる造りです。

子どもの頃を思い出すと、私も人力車に乗った記憶が残っています。盛岡駅から母親に抱かれて座ったのでしょうか、父親は車夫と一緒に駆けていた記憶がうっすらと残っています。80年程前の記憶ですが・・・。

車輪の様子を初めて撮影しました。板バネのクッションです。やっぱり高級車です。
人力車 6 人力車 7

映写機 1 映写機・・・

今では珍しい映写機です。説明を読んで、照明が電球では無くアーク灯とは驚きです。

もちろん無声映画であり音声は出ません。
映写機 2

ローヤル映写機・・・

康楽館では昭和7年に映写室が完成し、アーク灯を光源とするローヤル映写機が設置されたといわれる。

康楽館の修復にあたり、映写室に置かれていた2台の映写機が保存されることになったが、それは映写室設定当時からのものであり、ドイツ製であると伝えられていた。

しかし、銘板には「KOMITSU」の商標と東京製であることが記されている。
以下省略・・・

映写機 3 映写機 4

らせん階段 1

らせん階段・・・

小坂鉱山事務所の中で、最も特徴的なのがこのらせん階段です。この建物で唯一ケヤキが用いられ、曲面加工された鉄板を使用した構造は、当時の最先端技術であったと考えられています。

移築にあたっては、トップライトを復元し、構造補強を施したうえで、既存の部材をすべて使用して創建当時の姿を再現しました。


実際に歩いていませんので何とも言えませんが、総ケヤキとは凄いものです。

らせん階段 2 らせん階段 3

小坂鉱山の特産品 1

小坂鉱山の製錬技術と特産品・・・

小坂精錬所で生産される銅は、加工しやすく熱伝導性や導電性にすぐれ、電子部品や屋根材、鍋などに製品化される。また、抗菌効果にもすぐれていることから、台所用具にその特性が生かされている。

私も、たわしに惹かれて購入してきました。風呂洗いに使用しています。ちょっと値段が張りましたが・・。

小坂鉱山の特産品 2 小坂鉱山の特産品 3

ヤマが輝いた日

鉱山の歴史と言いますか、歩みが書かれてあります。鉛鉱石の発見予定精錬したら銀ですから素晴らしい。黒鉱というのが銀の鉱石なのでしょうか、ここら辺は良く分かりません。


ヤマが輝いた日・・・

鉛鉱石の調査に出かけた小林与作が、現在の小坂町元山地区で黒光りのする鉱石を発見、少量を持ち帰り精錬すると2gほどの銀を得たという。これが、後の小坂鉱山繁栄の幕開けとなったと伝えられている。

大島高任と小坂鉱山

大島高任と小坂鉱山・・・

盛岡藩に生まれ江戸・長崎で洋学を学んだ高任は、釜石で日本初の製鉄に成功し、慶応3年、前年に盛岡藩営となった小坂鉱山に赴任。・・・以下省略

黒鉱と他の鉱石

黒鉱と他の鉱石。はっきりとは分かりませんが、多分色合いからそうなのかなあと思います。黒鉱については、最後のコーナーで引用説明をしております。



重そうな岩石(鉱石)が乗っており、それを指さしているめがねをかけた先駆者が座っていました。
おわりに・・・

通過するように見学が終わりました。ガイドの説明の中に、かつて全盛を誇った小坂鉱山の姿での活動では無く、都市鉱山(電子スクラップの山のこと)からリサイクルで金や銀を得ているとの話がありました。都市鉱山という言葉も初めてお聞きしましたが、リサイクルで金銀を含む貴金属や、電子工業に欠かせないレアメタルまで廃品の中から再生しているとは知りませんでした。もちろんこの場所は非公開とのことですが・・。

机の上に重そうな岩石(鉱石)が乗っており、それを指さしているめがねをかけた先駆者が座っていました。その方の右手が多分黒鉱でしょうか、指さしておりました。秋田県で採鉱された黒鉱が、かつての小坂鉱山を活性化させ全国有数の鉱山に成長していったと言えます。


黒鉱・・・

黒鉱(くろこう)とは、日本海側の鉱山で採掘される外見の黒い鉱石の総称である。黒い鉱石の正体は、閃亜鉛鉱(ZnS)、方鉛鉱(PbS)、黄銅鉱(CuFeS2)などであり、それぞれ亜鉛や鉛、銅などの鉱石として広く採掘された。黒鉱は海底へ噴出した熱水から沈殿した硫化物などが起源であると考えられている。

日本国内に見られる黒鉱の大半は、新生代第三紀のグリーンタフ変動に伴って生成されている。黒鉱の周囲には金や銀などが濃集することから、江戸時代には主にそれら貴金属が、明治時代に入り精錬技術が向上するにつれて黒鉱自体が注目されるようになった。また、黒鉱は金属鉱物のみでなく、大量の沸石類や石膏、重晶石などを伴う。


小坂鉱山・・・

元々、精錬施設の一部で亜鉛精錬の残渣をリサイクルしていたが、2000年代以降、都市鉱山が注目を浴びるようになると120億円を投じてリサイクル施設を整備。金(年間6トン)、銀(年間400トン)、銅のほかレアメタルを含む20種類以上の金属を再生利用できるようになった。

                                                         ※ネット資料から引用

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