2020八日市ひなまつりに戻る

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段飾り 1 段飾り・・・

現代物の段飾りが三基展示されていました。他の会場ではかなりの年代物になる段飾りが見られますが、ここでは年代物は飾られていなかったと思いました。
段飾り 2 段飾り 3
段飾り 4 可愛い段飾りです。子ども達中心のヒナ飾りです

花巻人形・・・

しばらくぶりに花巻人形の撮影をしました。花巻人形は、今ではほとんど作られてはいないと思われます。歴史的な花巻地方の名産とも言える花巻人形です。

東北新幹線・花巻駅の近くに「ブドリ舎」があります。ここでは、雛祭りの展示でこの地域特有の花巻人形雛祭り展が開催されます。私も二回ほど訪れて撮影し、係の方から色々とお話をお聞きすることが出来ました。十年程前の事になりますが、保存されている古い雛人形が所狭しと並べられていたことを思い出します。

たまたま会場におられた、花巻市教育委員会学芸員の方から色々とお話を聞くことが出来ました。

ここにあるもので一番古いものは、江戸時代の末頃のものです。人形の特徴として、座っている状態で袖先が上に上がっているのが古いタイプであり、下にあるのが新しいものだと言います。そして、古いタイプは顔も細長い。

この人形は保存状態が良くない上に、すごく壊れやすい。それは焼くときの状態にあると言います。土の成分も良いものではなく、煉瓦などを焼いたときの残土が使われている。焼く温度も低い(800〜1000℃程)し、専用の窯で焼いたものではなかった。人形の表情は一見すると同じに見えますが、よく見るとそれぞれに違いがあります。塗料が取れかかったところがありますが、塗料に使われているのが膠(にかわ)なので虫が付きやすい。

花巻人形は、仙台の「堤人形」、米沢の「相良人形」と共に、東北三大土人形と言われています。会場には雛人形よりもおなじみの縁起物人形が数多くありました。雛人形は、飾られる時期が限定されますが、縁起物人形は家々の神棚や商店などに飾られて、朝な夕なに拝まれてきていたものです。愛嬌のある顔つきや表情は今も昔も変わらない、見ている人の心を和ませてくれます。
                      ※当時のことを思い出しながら、以前のページを参照しながら書いてみました。

花巻人形 1 縁起物の人形になります。歴史のある家庭であれば神棚等に飾られていると思われます。

下の画像左は世相を表している人形かなと思えます。えじこに乳児が入れられ、おっぱいを出して授乳する様相の人形もあり、今では間違ってもこのような人形は作られませんね・・。

下の画像右は段飾りの上にお内裏様です。最初の解説にもありましたが、人形の袖が下に垂れ下がっているので新しい年代と言えます。いつ頃の年代なのか興味があります。
花巻人形 2 花巻人形 3
花巻人形 4 花巻人形の段飾りになります。

天皇陛下即位の礼「正殿の儀雛」・・・

令和元年10月22日の「即位礼正殿の儀」の様子が雛人形になっていました。まさかと思いましたが、きれいな様子で飾られています。周囲の雛人形とは様相が違い、当然のことなのですが凄く格調が高いのです。この記事を書くにあたり、資料等が一切無かったので書かれてあった人形師「平安天鳳」でネット検索をしてみました。そして、この儀式の様子の人形がありました。記事はそちらからの転用になりますのでご容赦を。


皇室シリーズ雛人形で知られる人形師、平安天鳳の最新作。新しい時代「令和」のスタートを記念した、令和2年6月までの期間限定作品です。 平成元年10月22日に行われた即位礼をイメージし、衣装に重点を置いて製作。装束は正絹の西陣織有職織物。

・天皇束帯は、桐竹鳳凰麒麟文を施した黄櫨染御袍。

・十二単は、即位礼時の皇后陛下のお召し物と同じ色柄の絹織物を京都の老舗織元にて製作。

・繊細な細工を施した玉座飾りには、人形を明るく見せるLEDライト付き。
                                                          ※ネット資料から

正殿の儀雛 1 正殿の儀・・・

段飾りと同じ配置で並んでいました。
正殿の儀雛 2 玉座が台の上に並んでいます。

さすがに格調が高いのです。よけいな文章表現より、拡大画像でご覧下さい。
正殿の儀雛 3 天皇陛下・・・

天皇束帯は、桐竹鳳凰麒麟文を施した黄櫨染御袍。
正殿の儀雛 4 皇后陛下・・・

十二単は、即位礼時の皇后陛下のお召し物と同じ色柄の絹織物を、京都の老舗織元にて製作。

ステンドグラス雛

おわりに・・・

八日市ひな祭りは、昨年に比較してすっきりとした配列になって居ると思いました。今までは、吊るし雛の間をくぐって気に入った物を選び、撮影していた記憶があります。多くの皆さんの吊しヒナの作品が出展されていたと思います。

今年の干支ヒナは見栄えがあり、ニャンコとの対比で目立っていたなあと思いました。自分の干支ヒナですから、かなりひいき目になっていることは否定出来ません。3日を最後に、ほとんどの会場では撤去されているはずです。また次の年となると一年待たなくてはなりません。元気に頑張って次の干支である丑年のヒナ飾りを期待するところです。

最後の画像になるステンドグラスヒナですが、創作ヒナ人形の分類に入り、伝統的なヒナ飾りの多い岩手のヒナ祭りではあまり見ることがありません。内側に照明があり、きれいな彩色で見ることが出来ます。

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