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          秋吉洞・黒谷支洞


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洞内の流れが作りだした広大な千畳敷から左に折れた処に、秋芳洞最大のシンボルとも言える黄金柱があります。ここから更に奥に進むと、今までとは違がい比較的狭い黒谷支洞へと続きます。ここで天井を仰ぐと、鍾乳洞おなじみの垂直に拡がる空間が表れます。

この切れ込みの隙間が出来たのはいつの時代でしょうか・・・。当然ですが、浸食された時代は本洞よりかなり前のことだと思われます。この深い切れ目を造った流れがあるはずですが、すでに流れはそこになく、その痕跡とも言える洞内の生成物を無数に見ることが出来ます。しかし、かなりの時間が経過しているのでしょうか、色が黒かったり茶褐色の色が目立ちます。

07.千畳敷
08.黄金柱
   紺屋の藍壷
09.巌窟王
   石灰華の滝
   くらげの滝のぼり
   マリア観音
10.五月雨御殿
   フローストーン
   つらら石・石筍
11.黒谷口(出口)



黄金柱・・・秋芳洞第一の美観である黄金柱は、高さ15m、幅4mの巨大な石灰華柱。岩天井から流れでた地下水が、岩壁を伝い、その部分へ石灰分が付着し、何万年もの長い年月をかけ、巨大な柱を築き上げたものです。
秋芳洞最大の見せ場が、ここ黄金柱(こがねばしら)と百枚皿です。ここだけは黄金柱に照明が向けられ、必ずと言うほど記念撮影をしています。そして、かなりの混雑なのです。

誰もいないところと思い撮影したのですが、やっぱり柱の前の人混みがこの場にぴったりでした。何故ならば、黄金柱の大きさを具体的に感じられるのが、前にいる観光客のみさんだからです。かなり背が高いので、ぎっちりカメラを引いて、やっと全体が入る状態でした。

説明文にあるように巨大な石柱であり、天井から流れ落ちた地下水のなせる素晴らしい自然の造形美です。接近して拡大撮影しましたが、縦に溝の切れ込みがあり、ここを伝わって落ちた炭酸カルシウムが結晶化してコーティングしたものです。

じっと見ていると、悠久の時の流れを感じさせられます。

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黄金柱 1・・・洞内最高の場所であり、記念撮影する方がひっきりなしです。
黄金柱 2・・・ここから奥に入ると黒谷支洞になります。 黄金柱 3・・・近くに行き黄金柱の様子を拡大してみました。


紺屋の藍壷・・・私にはよく分かりませんでした。 紺屋の藍壷・・・藍壷(あいつぼ)と名が付いていますが、私にはどの部分なのかはっきりしませんでした。

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巌窟王・・・見事に変化した石筍です。名前の巌窟王に見えるでしょうか。何枚かの画像からそれらしく見えるものを選びました。それにしても、たった一滴の水滴から造られる石筍ですが、不思議だなあとしか言えません・・。

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巌窟王 1・・・石筍が複雑な形になるものです。 巌窟王 2・・・目、鼻、口、横顔がエドモンダンテスに見えませんか。


石灰華の滝・・・見事なフローストーンの状態です。フローストーンとは、岩肌の表面を流れるようにして被われた炭酸カルシウムの結晶です。今は水っけが一切ありませんが、かつては上から地下水がたらたらと流れ落ちていたのでしょう。
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滝の流れのように見えるフローストーンです。 左側の様子です。


くらげの滝のぼり・・・これも原理的にはフローストーンで出来ていますが、よく見ると途中の岩場に円盤状の棚があり、ここに上から流れてきた地下水が貯められ、あふれ出て造られたものだと思われます。最初に見て名前を付けた方は、あたかもくらげがひょろひょろと登っているように感じたのでしょう。上手い表現だなあと感心します。

右の画像の上の方を見ると、ここから地下水が流れ落ちたなと思われ場所があります。
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くらげの滝のぼり 1・・・なんか宮殿の華麗な飾りのように見えます。 くらげの滝のぼり 2・・・ここまで登るのでしょうかね。地下水が上から流れ落ちたと思います。


マリア観音・・・通路の中央にある巨大な石筍です。先ほど見た巌窟王の石筍とは違い、表面がつるつるしています。観光客が不用意に触れて壊されないように、鉄柵の籠に入っていました。観音様ならこの形からなるほどと思いますが、マリアと名が付きますのでどの部分かなあと思いました。
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マリア観音 1・・・後ろ向きに立っているようにも見えてきます。 マリア観音 2・・・上半身の拡大です。きれいな石筍ですね


フローストーンの色々・・・岩や崖の表面が流れ落ちた炭酸カルシウムでコーティングされ、特徴ある形になったものに名が付けられています。蘇鉄(そてつ)岩と不動岩です。この他にも、このような名が付いた岩がありました。

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蘇鉄岩 不動岩


つらら石、石柱・・・鍾乳洞と言いますと、そのシンボルは上から垂れ下がって生じたつらら石と、その下に筍のように伸びていく石筍があります。

黒谷支洞ではつらら石が多く見られますが、かなり高い天井付近であり、先端部が欠けているものが多かったと思いました。また色が茶褐色になり、かなりの年月が経っていると思われます。

白い粉が吹き出ているに見えるのですが、成分は何なのでしょうか・・。

3コマ目の画像は、つらら石と石筍が段々にくっつく状態のものを探してみました。これがくっついて一本の柱状になると、石柱と言われるものになります。

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巨大なつらら石です。かなり高いところにあるのですが、先端部が折れていました。
無数のつらら石が下がっています。 つらら石と石筍のドッキング寸前の様子です。


黒谷口・・・黒谷支洞の終点部です。時間に余裕があれば引き返して入り口から出られますが、普通はここから出る方が多いと思います。コース的には、黒谷口からは下り道になります、しかし、ここまでくるのにそれほど登ってきたという実感はありませんでした。

黒谷支洞終点から立派な階段を登り切ると、黒谷口の建物になり駐車場へと進めます。

秋芳洞観覧所要時間・・・40分〜1時間
秋芳洞へは、秋芳洞案内所(秋芳洞正面入口)、黒谷案内所(黒谷)、秋吉台案内所(エレベーター)の3ヶ所の入口から入洞できます。秋芳洞正面入口から黒谷口までの高低差は40mあり、秋芳洞正面入口から入ると「上りコース」、黒谷から入ると「下りコース」となります。基本的には、洞くつ最終点まで行き、引き返すこととなります。

秋吉台と秋芳洞を結ぶ「エレベーター」から秋芳洞へ入ると、秋芳洞正面入口から700m、黒谷口から300mの地点に下ります。秋芳洞からエレベーターで上がると、秋吉台に出ることができます。秋吉台カルスト展望台まで徒歩5分。
秋芳洞入口のスロープ化により、介護者が1名付けば、車イスで秋芳洞の3分の1程度・・秋芳洞正面入口から広庭まで・・が観覧できるようになりました。                                (※秋芳洞HPから)

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黒谷支洞の終点です。 終点にいろいろな解説がありました。拡大してご覧下さい。
きれいに整備された地上への階段です。 秋芳洞黒谷口の正面です。直ぐ近くにバスの駐車場があります。


夢中になって通り過ぎた1時間でした。そして、最初にも書きましたが「でっかいなあ・・」と言うのが第一印象です。特にも百枚皿リムストーンプールの広さ、黄金柱の巨大な石柱、本当に素晴らしいの一語につきます。こんな事を書くと叱られそうですが、鍾乳石の様子はかなり変化していて色が冴えませんし、かなり距離があり側でじっくりと観察出来ないのが残念でした。

私にとって気軽に来られない場所ですが、やっと念願の秋芳洞を見ることが出来て満足しています。名前の付いている場所に、簡単でも良いので解説があれば最高だと思いましたが、入り口で解説用に用意されているマグシーバーを借りればすむことでした。気がついたのは中に入ってからでした・・・。

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