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     胡四王神社蘇民祭・参道から遙拝所

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参道入り口から遙拝所まで・・・

クリスマスイブから降りだした雪は、ホワイトクリスマスのイメージとは違い季節外れの豪雪になり、北上・花巻地区では50センチを超えました。間もなく始まる花巻市の胡四王神社蘇民祭の下見をしてきました。

神社参道付近の道路には、小型の幟があちこちに立てられ雰囲気が盛り上がっていました。この場所は神社参道入り口の様子で、車一台が通れる狭い道路を胡四王山麓にある社務所に向かいます。

ここからの3コマは12月末に下見した時の画像です

参道入り口にある蘇民祭モニュメント
参道入り口から胡四王山山頂を望む。 社務所入り口の鳥居です。
蘇民祭モニュメントに松明の火が入っています。 蘇民祭のモニュメントとも言える裸男衆のセメント像ですが、2008年に訪れたときはありませんでした。案内して頂いた保存会の菊池さんのお話ですと、2009年末頃に建立されたと言います。

最初のセメント像と比較してみてください。男衆が手にする棒の先に松明が点火されています。この松明の火は蘇民祭が執行されている午前中だけであり、午後には消されると言います。

2日の朝、私がこの場を通過したのが8時頃でしたが、気がつかなかったのか、まだ点火されていなかったのか定かではありません。たまたま和田さんが撮影なさっていましたのでお借りしました。
神事が行われる遙拝所(社務所)です。 下見に訪れたときと同じ位の積雪がありました。和田さんと社務所前で落ち合う事で待っていたら、保存会の方から宮司の家で着替え(下帯着用)の撮影をしていますよと知らされました。


下帯着用の様子 1・・・さらしをぐるぐる巻き付けます。 8:27 下帯着用・・・

和田さんのお話ですと、密着取材というのは祭りの細部まで取材するということです。今回は裸参りがメインですから、下帯(褌)を着用するところから撮影しますとのことでした。

和田さんと出合うのがちょっぴり遅れた私は、下帯着用中の宮司宅脇の部屋に案内されて入りました。そこで和田さんとご挨拶し、「特別取材班」と書かれた黄色の腕章を着け撮影開始です。

全裸になり真っ白のさらしを巻き付け下帯を造り、腹の上にはさらしを何層にも巻き付けて完成です。(※この画像は和田さんが撮影したものをお借りしました)
下帯着用の様子 2 下帯着用の様子 3
下帯着用の様子 4・・・注連縄の後ろをがっちりと結びます。 下帯着用が出来上がるとその上に注連縄を廻します。途中で外れないように、後ろでがっちりと結んで貰っていました。この辺は手慣れた年配者の出番でした。

頭に巻く鉢巻きはさらしを切ってひも状にし、額の正面で結びます。たまたま見ていたら、若者の鉢巻きがうまく切れないようです。年配の方がカッターナイフで切り取りますがうまく切れません。若者は悲鳴を上げていました。
下帯着用の様子 5 下帯着用の様子 6・・・さらしの鉢巻きが中々切れません。
裸参りに参加する正装。 左側に立つ方は、今回保存会窓口として案内を頂いた菊池さんです。私と同年代とお見受けしました。背中にザックを背負っていますが、これは着替えが入っていますよとのことでした。山頂まで登るにはこのぐらいの身軽さでないと、途中でばててしまい動けなくなります。

右側に立つ方は、裸参りに参加する正装とでも言えます。
頭には鉢巻きを巻き、結び目は正面に来るようにする。下帯と腹に巻いたさらしの上に注連縄をまく。足は白足袋を履き、本番には更にワラジを履きます。

8:17 蘇民祭参加者受付・・・

今日の参加者受付が始まっていました。「蘇民祭選手受付・・奉賛金としてお一人様500円を賜りたくお願いします」・・と書かれてありました。

見ていたら受付する大人に混じって小学生の子どもがおりました。
受付の様子 1
受付の様子 2・・・限定版御守り、私も頂きました。 受付の様子 3
受付の様子 4・・・元気な岡山の小学生です。 あれれ元気な子どもだなあと思いつつ名簿を拡大してびっくりです。なんと岡山からやって来た小学生でした。後で分かったのですが、境内の蘇民袋争奪戦で男衆の上にまたがって元気に両手を挙げていた男の子でした。

次々と大人の方が受け付けていました。山頂へ裸参りをするときは下帯姿で登ってくるはずです。
受付の様子 5 受付の様子 6
受付の様子 7・・・振る舞い酒を飲む岡山の選手団。 受付が終わって振る舞い酒を飲んでいる男性群です。着用している半纏の文字を読んでびっくりです。「備前岡山」と書かれてあります。岩手の蘇民祭まで遠征してくるのですから、小学生も含めて凄いなあと思いました。