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     胡四王神社蘇民祭・餅つきあれこれ

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餅つきあれこれと題したのは、メインとなるのは裸の男衆が威勢良く杵を使って餅をつく光景です。しかし、現場で見ていて黙々と準備する方々へはカメラが向かないことに気がついたからです。今までの私だって同様ですから、責められませんが・・・。

そんなことから、餅つき準備、餅つき、のして小さくする、道具の片付けの様子をまとめてみました。
8:16 餅つき準備・・・

餅つきの場所は四方に杭を打ち、ポールに添わせた笹竹を立て、注連縄を巡らして神聖な場所にしてあります。注連縄を張り巡らした場所は結界を張ったことになり、担当者以外は入られないことになります。

雪の上にワラ束をほどき穂先を中心に丸く敷き詰め、臼が滑らないように配置します。かなり丁寧な作業であり、画像タイムスタンプを見ると30分位かけての作業でした。
餅つき準備 1
餅つき準備 2・・・穂先を中心にワラが敷かれていきます。 餅つき準備 3
餅つき準備 4・・・臼を中心に据えて完成です。 餅つき準備 5・・・注連縄を張り巡らせた神聖な場所でした。

9:10頃 餅つき・・・

四人の男衆が待ちかまえている所へ、せいろで蒸かされた餅米が入れられました。岩手の蘇民祭資料によると、例年五升の餅がつかれるといいます。四人の男衆が手にした千本杵で交互につきこまれていきます。

餅米から出る湯気が凄くて、最初は画像が薄くなるほどでした。周囲に居るカメラマンの絶好の被写体でもあり、皆さん接近して撮影しますので場所の確保が大変です。
餅つき 1・・・蒸し上がった餅米が臼に入れられます。
餅つき 2 餅つき 3・・・力強い杵さばきでつかれていきます。
餅つき 4 餅つき 5
餅つき 6 餅つき 7
餅つき 8・・・つき上がったようです。 8分ほどつきこねてほぼつき上がったようです。これから餅を臼から取り出し、待ちかねている女性達の場所まで運びます。

触って出来具合を確認しています。

餅つきの間、板の上に片栗粉を広げ餅が届くのを待っています。笑顔の素敵な女性達でした。毎回見るおなじみの光景です。 つき上がった餅を待つ女性達 1
つき上がった餅を待つ女性達 2 この場所からの俯瞰位置が、運んでくる男性の様子がはっきりと見えるのでしょう。手伝いの子ども達も座っていました。

やがて、つきたての熱い餅を手にした男衆が駆け込んできました。そして片栗粉を広げてある板の上にどーんと置きます。

ここからは女性達の熟練技の見せ所です。最初は手にべたべたとつく餅ですが、片栗粉をまぶされてみるみる小さな餅に変わっていきます。

この餅は神事の供え物や、浄火祭でまかれる餅なのでしょうか、詳しいところは分かりません。
道が運ばれてきます。 どーんと板の上に置かれます。
片栗粉をまぶして手にくっつかないようにします。 ちぎり取って小さくされていきます。

9:19 片付け・・・

餅つきの終わった臼と杵は、ワラ束を使ってくっついた餅が洗い取られきれいになります。敷かれたワラはまとめられ、そばで燃えているたき火にくべられ燃やされます。

着用している半纏には、「花巻胡四王氏子青年会」と書かれてあります。蘇民祭を盛り上げるために、皆さんの分担で支えられていると思いました。

片付けをしている男性も、半纏の下は下帯姿の男衆であり、裸参りや蘇民袋争奪戦に参加される方です。
餅つき後の片付け 1・・・臼と杵が洗われます。
餅つき後の片付け 2 餅つき後の片付け 3・・・敷かれたワラを片付けます。
餅つき後の片付け 4 餅つき後の片付け 5・・・たき火でワラが燃やされます。