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       胡四王神社蘇民祭・浄火祭


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山頂での浄火祭・・・

裸参りが山頂本殿に着くと、若者がサイトギを囲み、蘇民袋、餅、縁起物が本殿に納められる。神官が大麻(神符)を持ってサイトギに祝詞をあげ、その後、大麻で西、北、東をお祓いする。お祓いがすむと、若者が松明をサイトギに投げ入れ、火がつけられる。裸の若者は、口にくわえているお神籤の神をひろげて見る・・と「岩手の蘇民祭」に書かれてありますが、私は毎回やっとの思いで山頂境内まで登りますので最初の儀式には遅れてしまいます。

最初に訪れたときは胡四王神楽の奉納を見ましたが、同じ時間帯での舞いになるので撮影目的を決めないと観ることも出来ません。かなり残念ですが仕方ありません。資料によると、遥拝殿前で餅つきが行われている頃、山頂の神楽殿で牛頭天王と蘇民将来の故事に因んだ「天王舞」が舞われる・・とありました。

ここでは神事、サイトギ点火、審判団からの指示、縁起物をまく様子をまとめてみました。
10:33頃 神事・・・

本殿前に松明を掲げて並びます。裸参りでかみしめてきたお神籤はそのままです。
浄火祭神事 1
浄火祭神事 2・・・長靴で載っている方があります。このような無礼な方には主催者から注意があってしかるべきです。 本殿前には、松の木で井桁に組まれたサイトギが注連縄が張られた中に置かれてあります。この画像は掲載することを迷いましたが、あえて、注意喚起という観点から使用しました。

点火する前のサイトギに、無神経なカメラマンが長靴で登っていました。一般的に、注連縄で囲まれた場所は結界を張った空間になります。神聖な場所であり、立ち入ることも遠慮しなくてはなりません。

まして、サイトギの上に登って撮影するなんて決して許される事ではありません。初めて見たので、同じカメラマンとして情けなくなりました。
浄火祭神事 3 浄火祭神事 4
浄火祭神事 5 宮司が大麻(神符)をふりお祓いをします。蘇民袋争奪戦が安全に怪我無く行えるように願っています。男衆は低頭し厳粛な瞬間でもあります。

サイトギ点火・・・

手にしている松明をサイトギの下に押し込むと、中には燃えやすい杉の葉等が入れられてますのでたちまち火が燃え移ります。

サイトギの高さは125センチ、近くに大木があるのであまり高く組めないと言います。数えてみたら八段ありました。

このシーンは絶好の場面になりますので、周囲には私も含めて多くの方がカメラの放列を敷いていました。
サイトギ点火 1
サイトギ点火 2 サイトギ点火 3
サイトギ点火 4 サイトギ点火 5

多分ですが、前年度優勝者から優勝旗の返還がありました。はっきりとは覚えていませんので、間違ったら御免なさい。 優勝旗返還
審判団注意 1 争奪戦の注意・・・

審判長から次のようなことが指示されます。

選手、争奪戦の時間は二時間または一の鳥居。選手は腕時計、指輪を外してください。刃物は絶対持ち込まないようにして下さい。走って逃げることがあれば審判団により制止します。一の鳥居で最終決定戦となりますので、頑張って一位を目指してください。なお今年は、一位と準優勝しかありませんのでよろしくお願いします。

男達は真剣な眼差しで聞いていました。
審判団注意 2 審判団注意 3
男衆の足下、白足袋とわらじ履きの方。 今回初めて足下を撮影しました。

裸参りの決まりでは、白足袋、ワラジ履きとなっていますが、白足袋だけの方が多いように思います。滑ったりしないのかなと思うのは、冬靴を履いて見ている立場の思いでしょうか・・。

縁起物をまく・・・

今や遅しと待ちかまえている参詣者に、縁起物(餅、ミカン、お福銭)まかれます。上から見下ろしていますと、皆さんの表情が生き生きしています。
縁起物捲き 1・・・みかんが撒かれます
縁起物捲き 2・・・良く見ると餅です ピンぼけですが、画面中央上にまかれた餅が見えています。いつもですと拾う方に回りますが、今回は上から撮影していますので出来ません。

拾うときは他人を気にして遠慮すると取られますので、強引に動くしかないのですが思うようには拾えません。意外な落とし穴は、上から落ちて来るのを取ろうとせず、地面に落ちた物を拾う方が確実です。
縁起物捲き 3・・・右手にご注目下さい。 保存会代表の方が右手に御福銭、左手に餅を持っています。ふうっと息をつき、これからまくところです。

御福銭・・・
年男や歳祝にあたる男達が蘇民袋争奪寺に、裸男の上に乗り、参拝者、見学者に撒く幸いを呼ぶ、幸いの基になるというお金。胡四王神社、光勝寺、早池峰神社等で撒かれる。参拝者、見学者の人気が高い。
(※岩手の蘇民祭より)


御福銭はひらひらと舞って落ちますので、中々取ることが出来ません。
縁起物捲き 4・・・御福銭が舞っているのがお分かりでしょうか。 縁起物捲き 5
縁起物捲き 6 神楽殿からも撒いていました。