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        胡四王神社蘇民祭・直会

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13:20過ぎ 直会会場にて・・・

直会(なおらい)とは、あまり一般的な言葉ではありませんが、神社祭典や神事などのあとで行われる御神酒開きや供物を頂く会のことを言います。したがって、関係者以外は一般的には参加することは出来ません。昨年暮れの早池峰神楽舞い納めでも、22時頃から直会のご案内を頂きましたが、冬期間であることや、家まで雪道を走ることを考慮して遠慮しました。(※当然のことですが、舞い納めの会にお初穂を包んでいます)

今回は蘇民祭の終了が13時頃でしたので、直会の撮影に私も参加いたしました。遙拝所隣の胡四王会館に大部屋が二つあり、片方では山頂神楽殿で奉納された胡四王神楽の皆さんがすでに直会を始めておりました。私がお邪魔したのは蘇民祭関係の方であり、皆さんが乾杯をし気勢が上がっていた頃でした。
13:20頃 直会・・・

私が部屋に入ったときは、保存会会長の中島さんが挨拶されていたときでした。隣の部屋では神楽の皆さんが賑やかに談笑しており、この場所まで響き渡っています。

岡山から来られたグループのリーダーから挨拶がありました。リーダーの表情は、黒石寺蘇民祭のポスターとの対比がぴったりだなあと思いました。(失礼ですが)
直会会場にて 1
直会会場にて 2 直会会場にて 3・・・岡山グループの代表の方。
直会会場にて 4・・・審判長からの挨拶。 審判長からの挨拶があり、その後、取り主に親札が手渡されました。すでに取り主の佐々木さんは、特製の取り主半纏を着用しておられ満面の笑みがさわやかでした。
直会会場にて 5・・・審判長から親札を頂く佐々木さん。 直会会場にて 6・・・満面の笑みが素敵でした。
直会会場にて 7・・・取り主半纏と親札。 取り主の佐々木さんが手にする親札です。その後、皆さんに見て欲しいとのことで回覧されていました。

取り主・・・

蘇民袋争奪戦で最後に袋の口前を掴んでいた者。いわゆる蘇民将来の子孫。その年の無病息災を約束される。

(※岩手の蘇民祭より)

審判長が手にしているのが蘇民袋を切り取った口の部分(口前)です。口前とは蘇民袋の締め始めの部分で、この部分を最後に掴んでいた方が取り主になります。

側にいた方が教えてくれたのですが、口前は「女性のお産時に役に立つと言いますよ・・」と言うようなことを話してくれました。聞き違いであったら御免なさい。

この口前は、準取り主のグループの代表に手渡しされました。
直会会場にて 8
直会会場にて 9・・・審判長が手にする口前。 直会会場にて 10・・・口前を頂く岡山グループのリーダー。


親札の拡大です。

蘇民袋に入れられる親札・・・

親札とは、蘇民袋の中に普通のコマとともに入れられている大きな札。片側には社寺名やご本尊、祭神の梵字、片側には年月日、呪文が記されている。胡四王神社、光勝寺、早池峰神社の蘇民袋に入れられている。取り主が貰う。

胡四王神社の場合、天地104ミリ、下幅約30ミリ、上部最大幅約50ミリ、厚さ約8ミリの大きさである。袋の中央に入れられる。  (※岩手の蘇民祭より)



中島保存会会長が手にして見せてくれた親札です。右から、国家安穏、胡四王蘇民祭祈祷大麻、五穀豊穣と記されています。


終わりに・・・

今回で三回目の胡四王神社蘇民祭の撮影になります。熊野神社蘇民祭画像とのご縁で、青梅市にお住まいの和田さんとお知り合いになり、今回共同取材をすることになりました。和田さんは日本古来の文化である裸の祭りに惹かれ、日本中の祭りをダイナミックに、そして素晴らしい画像の構成でロマン溢れる場面を紹介しておられます。

共同取材を通して、和田さんのエネルギッシュな行動力に驚嘆し、また、如何なる場面でも満面の笑みを浮かべて撮影しておられました。また案内と段取りをしていただいた菊池さんにも大変お世話になりました。お二人の支えと関係者のご協力を戴き、今までとは違った内容での2011年胡四王神社蘇民祭・ウチノメ目屋敷編を完成することが出来ました。この場をお借りして、心から感謝と敬意を表します。

和田さんのサイト、Wa☆Daフォトギャラリーはこちらから

菊池さんのブログ、岩手の頑固親父はこちらから