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社寶の紹介・・・

鎮守府八幡宮には、慈覚大師が御下賜したそみん像、嵯峨天皇宸筆の八幡宮護王寶印、田村麻呂将軍奉納の御宝剣と御弓矢が伝えられています。

ここでは、田村麻呂将軍が奉納したと伝えられる「御宝剣」と「御弓矢」の撮影が許可されましたのでその様子を紹介いたします。社寶ですから、厳重に保管されていると思いましたが、「普通に保管していますよ・・」とのことでした。

御宝剣をしまう。

祭壇から下ろされた御宝剣と御弓矢

一切の神事等が終了すると、祭壇に祭られていた社寶が箱にしまわれます。側にいた私は宮司にお聞きしたら、撮影しても良いですよとのことでした。側にいた方も興味があったようで、「ご開帳は一年に一回ですか?」とたずねておられました。

昨年からの願いでしたので、可能な限りお話をお聞きしながら撮影しました。当然のことでしたが、社寶を手にすることが出来る方は宮司と武人役のお二人です。

御宝剣を手にする宮司 1 御宝剣を手にする宮司 2
御宝剣を手にする宮司 3 御宝剣ですから、儀式用のものであり戦いに使用したものではないと思われます。後世の武士が戦いに使用する刀と違い、ソリ(曲がり)のない両刃の直刀でした。

刀と剣ぐらいの区別しか分かりませんが、両刃の刀身で鍔が無く、柄の部分に飾りがついていると思います。
御宝剣の柄の部分と唐人に刻まれた印。 原画ではよく見えなかったのですが、刀身の付け根に模様が見えたので画像処理をしてみました。はっきりとはしませんが、模様のようなものが彫り込まれています。

柄の刀身の付け根は、丸い鍔とは違い十手のかぎの様な曲がりが両側についています。この部分は銅製品と思える赤色をしていました。
鏑矢を手にする宮司 1 鏑矢・・・

宮司のお話ですと、「この鏑矢は儀式用のものであり先端に穴が開いていません。テレビの戦闘場面では「ひゅー」と音が出ますが、これは出ません。」

「以前は矢羽根があったのですが、いつの間にか無くなりました・・」
、と言って笑っておられました。

それにしても先端のやじり部分は巨大であり、こんな矢が飛んできたら刺さるよりも切り取られてしまいそうです。
鏑矢を手にする宮司 2 鏑矢を手にする宮司 3・・・以前は矢羽根がついていたのですが・・と話す宮司。
二本の鏑矢と弓 箱に収められる鏑矢の先端部、鉄製でしょうか錆びていました。二本ありましたが、注意してみると笹竹の節の部分が分かりました。

鏃(やじり)の根元のふくらんだ部分に穴があると、矢を射たときに「ヒューン」と音が出るそうです。
左側から弓、鏑矢、そして宝剣 左側から弓、鏑矢、そして宝剣になります。坂の上田村麻呂将軍の奉納と言いますと、今からおよそ1200年位前のことになります。

初めて目の当たりにして嬉しくなりました。

直会(なおらい)・・・

社寶である「御宝剣」と「御弓矢」を撮影後、そみん像札と護王寶印札を戴くために社務所に向かいました。すでに皆さんが席に着かれ、奉納された御神酒で直会が始まるところでした。

総代の方が皆さんに御札を配っています。私は名乗って自分の分を戴きました。総代の方々は、袋に詰め方をしておられます。
直会会場 1
袋つめをする総代の方 1 袋つめをする総代の方 2
護寶印札とカラス札 1 大きな護寶印札は(30×40)センチほどの紙にすり込まれており、小さなそみん像札は(11×24)センチの紙に刷られた通称カラス札と呼ばれるものです。

大きな護寶印札は神棚に、カラス札は魔よけになりますので玄関や縁側、寝室に貼ると言います。家族の人数分戴きますので、それぞれの居住場所に張ることになります。
護寶印札とカラス札 2 護寶印札とカラス札 3
直会会場 2 袋つめした護寶印とカラス札は、直会に参加している皆さんに配布されていました。私は護寶印札とカラス札を3枚戴きました。

※カラスのお札とは・・・
  慈覚大師所持の疫病除けの護符(そみんのお札、又
  はカラスのお札)のこと。
直会会場 3 今日の特殊神事・加勢祭の終了を祝して三本締めをしているところです。これから宴会になりますが、私はここで失礼をして帰ってきました。

記念撮影 1 権現舞の舞手、御宝剣と御弓矢を手にした武人役の方、そして権現舞の下舞をした小学生の記念撮影です。同じ場所にカメラが何台かありますので、目線が定まりませんでした。

下舞を演じた小学生の子ども達、昨年は8名参加でしたが、今年は4名でした。
記念撮影 2

御宝剣と御弓矢を手にして構えた武人役の方、そして、権現舞の舞手と太鼓と笛、鉦の皆さんの記念撮影を脇の方から撮影しました。

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