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      2012熊野神社蘇民祭・別当・袋登り


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22:13 別当及び袋登り・・・

氏子や厄年連に守られた別当と蘇民袋が、ホラ貝を先頭にボンデン、神主、神楽衆、厄年連男衆の行列で神社に登ってきます。そのまま拝殿に入り、厄払いと五穀豊穣の祈願神事を行い、別当が玉串を奉納します。

実際の行列では、別当の後ろには四十二歳の厄年連の男衆二人が蘇民袋を抱え、口先のヒゲの部分を咥えて登ってきます。以前に見たときの解説者によると、蘇民袋を他の者に奪われないようにがっちりと抱え、口先を咥えていると話されていました。

岩手の蘇民祭の記述によると、本来この二つは別々に行われていたもののようですが、いつの頃からか一緒に行われるようになったようです。
別当・袋登り 1

参道に姿を見せた別当及び袋登り行列です。ほら貝を鳴らしながら竹のボンデンを手にした男衆が続きます。神主さんも暗い雪道の参道を歩きますので大変です。

別当・袋登り 2 別当・袋登り 3
別当・袋登り 4 毎回登ってくる神楽衆も大変で、寒さで笛を吹くのが辛くなります。笛を抱え、腕組みをしながら登ってきた神楽衆に同情します。
別当・袋登り 5 別当の後ろから、四十二歳の厄年連男衆にがっちりと抱えられた蘇民袋が登ってきます。麻布の袋に蘇民袋と墨書され、奉納者の名前が書かれてあります。

袋の先端のヒゲを咥えています。
別当・袋登り 6 別当・袋登り 7
別当・袋登り 8 蘇民袋の後からは、右手に手木を持ち地面を祓いながら男衆が続いてきます。行列はそのまま拝殿内に入り神事が始まります。

私の撮影はここまでであり、拝殿内には許可された人でなければ入られません。
別当・袋登り 9 別当・袋登り 10

どんどん燃えていく歳戸木です。
鬼子登りまで一時間ほどありますが、燃え上がる歳戸木の火にあたりながら次の行事を待つことになります。歳戸木の火だけでの撮影ですが、全体が燃え上がり凄い火勢になります。最初は歳戸木のすぐ近くにいた皆さんも、時間が経過するにつけて遠巻きにあたるようになります。

毎回見ていますが、神社の屋根の雪がこの熱で溶けて滑り落ちることがあります。ですから、火にあたるときは屋根の軒下には絶対にいてはなりません。頭から雪を大量に被るぐらいならお笑いで澄みますが、凍っていたり大量の雪の落下になると危険になるからです。