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        2019シャクトリ虫あれこれ


 

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別の花の上に置いた時そのままの姿でピーンとなっていました。
2019シャクトリ虫あれこれ・・・

シャクトリ虫と言えば体長が2〜3センチあり、いかにも毛の無い毛虫(芋虫)と言った印象があります。面白いのは特有の歩行の仕方であり、小さい頃から見て知ってはいました。しかし、ちょっぴりグロテスクな印象が強く、大きくなるほど撮影してサイトで利用したいなと言う気持ちにはなれませんでした。

庭の片隅に木イチゴを植えてありますが、毎年夏の終わり頃から真っ黒な実を付け、加工して造られるジャムの愛好者として利用していました。ある日のことですが、家内が摘んできた木イチゴの実の中に1センチほどの細長い動くものものがありました。これ何だろうとたずねられたのですが、良く見たら何と何と小さなシャクトリ虫でした。

私が捕獲したシャクトリ虫は体長が1.2センチほど、太さは1ミリ位、全体に短いのですが毛が生えています。面白いのはシャクトリ虫の特徴というのか、一旦姿勢を固定すると本当にしばらくの間死んだように同じ姿勢を保っています。私はこの性質は擬態等のかなあと勝手に判断していました。

私の所で飼育し始めたのが8月29日の事です。それ以後何とかして二匹目を捕獲しようとしていますが、偶然手に入れたのとは違い見つけるわけですから大変です。三日程前になりますが、やっとの思いで木イチゴの葉の上に居る小さなシャクトリ虫を捕獲しました。嬉しくなり触れたのが間違いなのか、そのままの様子で三日ほど経過しても同じ姿勢でそのままです。もしかして、休止しているのかと思いそのままになっています。

ここでは最初に独特の歩行の様子を撮影し、その様子から紹介してみます。

トップの画像は、別の花の上に置いた時そのままの姿でピーンとなっていました。シャクトリ虫との根比べになります。

                                                       2019.09.15 作成

面白くなって独特の歩き方を記録して見ました。マクロ専用のオリンパスのカメラですが、ピント合わせがかなり困難です。シャクトリ虫とカメラが平行にならない限り、平均的にピントが合ってくれません。かなり見づらい部分もありますがお許し下さい。
特有の歩き方 1 特有の歩き方・・・

シャクトリ虫の歩き方は、身体を思いっきり丸めて後ろ足の部分が頭の部分まで近づきます。次に後ろ足で身体をがっちりと支え、頭の部分を水平になるまで伸ばします。

この状態の場合、中央の部分で身体を伸ばし、三番目の画像で頭の部分の三対の脚でがっちりと支え、後ろ足を縮めます。

ほぼこの繰り返しで前進することになります。
特有の歩き方 2 特有の歩き方 3
特有の歩き方 4 この画像の場合、身体が湾曲し前部(頭部)と後部が触れる程曲がります。
特有の歩き方 5 そして、頭部が思いっきり伸びますと体長に相当するまで前進出来ることになります。
特有の歩き方 6 また身体が湾曲し次の隊形に入ります。
特有の歩き方 7 上の画像はほぼ真横からの様子になりますが、この画像の場合は斜め上からの眺めになります。

身体の前後が不明かと思われますが、この場合は頭が下にあり身体を支える脚は上の部分に二対あります。

擬態の様子 1 擬態の様子から・・・

後部の脚でがっちりと花ビラに吸い付き。クレーン車がアームを伸ばすように斜め上に固定されています。途中からぐんにゃりと折れ曲がり、しばらくの間ですが姿が固定します。

頭の部分は左端になります。3コマ目が終わるまで2分ほどですが、ゆっくりとした動きになるようです。ゆったりと伸びて行く様子が見られます。
擬態の様子 2 擬態の様子 3
擬態の様子 4 身体が伸びてアーチ状になっています。この間ぴくりとも動かないで居ます。

最初見た時、下の窪みの切れ込み部分が口なのかなと思いました。実際は違い、頭の部分が折りたたまれていました。
身体を固定する脚の部分 身体を固定する脚の部分、頭部にある三対の脚とは違い吸盤がついていました。これで身体をがっちりと支えるのですから不思議なものです。
頭部の拡大 頭部の拡大ですが、うまく撮影出来ませんでした。
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