ほっづぎある記に戻る


        奥州市江刺区伊手・金明水


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭 ほっづぎある記 心のオアシス
ドキュメント  

location:uchinome.jpトップ>ほっづぎある記>奥州市江刺区伊手・金明水

 サイトマップ


阿原山山麓の金明水・・・

宮澤賢治がこよなく愛した種山(物見山871m)から、南西に9.3km程離れた場所に阿原山(782m)があります。阿原山の稜線から北側が奥州市江刺区伊手地区、南側が一関市大東町になります。

阿原山は風光明媚な場所として知られ、レンゲツツジの群落が満開となる6月1日には山開きが行われます。ほっづぎ家族の我が家も、かなり前から季節を問わず訪れる場所の一つでもあります。

R397伊手地区から阿原山に登る途中から入った渓流側に、隠れた名水でもある金明水の存在を知ったのはいつ頃だったでしょうか。はっきりと覚えてはいませんが、最初の時は様子を見に訪れたときでした。二回目に水汲みに訪れたら、「この水は飲料には適しません・・・水沢保健所」の張り紙があり戻ってきた記憶があります。後日判明したのですが、この張り紙は嫌がらせだったようで撤去されたと言います。

家から近場の名水巡りは、遠野市宮守地区の「稲荷穴」江刺区米里「黄金延命水」を訪れて記事にしています。今回は、金明水入り口にある渓流を見に出かけたときに撮影した様子を紹介いたします。


金命水 愛飲の皆様へ

金明水を愛飲して頂き有り難うございます。昭和61年に不動明王神社を建立、そして、平成5年に、湧水池から約700メートル配管して、この場所に金明水を引いております。また、市道からここまで約1200mありますが、この道路の維持、管理を全て地元有志が、奉仕の心で賄っております。

つきましては、もっと利用し易く、そおして多くの皆様に足を運んで頂けるよう、道路維持等を致したく、皆様のご協力を宜しくお願いいたします。協力金は、神社お賽銭箱にお願いいたします。

                                                            地元有志一同

現場にある水質検査一覧表には、判定:水質基準項目については水質基準に適合と書かれてあります。

試験検査成績は、上記の通りです。   平成18年6月2日   岩手県奥州保健所長

(※神社前にある看板から)

不動明王神社入り口 不動明王神社

渓流手前に駐車場があり、ここまでは森林浴さながらの道を50m程歩いたように思えます。

正面に見える不動明王神社は、説明看板によると昭和61年建立とのことでした。
不動明王神社と境内の水汲み場 神社左側前に水汲み場があります。この場所は渓流の近くでもあり、かなりのアブが飛んできて刺されます。

前回訪れたときは、この場所で水を汲む方が居られましたが、今回はどなたも見えません。
水汲み場の様子 水汲み場の様子になります。

平成五年五月に建立された金明水の石碑が建ち、その前に湧水池から700m配管された取水口が二個あります。

水量は連続して出ては来ませんが、この下に容器を置いての取水になります。

以前訪れたときは、水沢の食堂経営の方がポリタンクや、大型ペットボトルに何個も汲んでいました。

暑かったのでコップで飲みましたが、それほどの冷水ではありません。
運搬用の一輪車等

渓流に架かる橋の手前が駐車場になり、ここには大量に汲まれた方々への運搬車(一輪車等)が置かれてありました。

ポリタンク1個の水は18kgありますので、ここまで(50m程)何個も運ぶとなると大変です。

地元の方々の気配りが感じられました。

神社周辺よりもアブがもの凄いのです。刺されると痛いので、追い払いながら歩きます。

追記・・・

金明水の汲み取り現場は阿原山北斜面にあります。したがって、冬期間は積雪のため立ち入ることが出来ません。以前阿原山に登ったとき見たのですが、かなり下の道路脇に小屋があり、冬期間に取水するためのカランが見えていました。ここまで太めのホースが伸びており、上まで行かなくても汲むことが出来る場所だったと思います。

その後の様子が分かりませんのではっきりとはしませんが、大変な設備だなあと思って見た記憶があります。