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             カタツムリ


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二匹のカタツムリが並んでランデブーと期待しましたが、ニアミスでした。

カタツムリ・・・

今日で2016年も終わりを告げ、明日から新しい年が始まります。真冬のこんな時期にカタツムリとは季節感から大外れなのですが、残っていた画像をチェックしていたらカタツムリが浮上してきました。撮影したのが真夏の8月30日ですから四ヶ月前のことです。私の住まいする地域では、寒い季節の中で決して見られない画像である事をお断り致します。

画像処理をしながら気がつきましたが、何故か今までカメラを向けていなかったカタツムリです。何かのはずみでちょくちょく見てはいましたが、レンズが向かなかったのは事実です。今回は記録してある画像を次のように分類しページを作成してみました。カタツムリ全体の姿、頭部の拡大、眼の様子、腹足の様子、最後に眼の切り取り拡大です。

トップの画像は、カラタチの木で二匹が接近し、もしかして交尾と期待したのですが、接近しただけのニアミスでした。

※カタツムリで今年最後のページ編集が終了しますが、ここまでご覧になっている方々に厚く御礼を申し上げます。来
  る年も内容に盛り上がりをつけるべく、鋭意努力したいと思いますのでよろしくお願い致します。

                                                        2016.12.31 作成



かたつむりの生活・・・

かたつむりは、海にすむ貝の仲間です。海産の貝は「えら」で呼吸をしますが、かたつむりは「はい」で呼吸します。陸にすむ貝ということで、陸貝と呼んでいます。正式な呼び方は、マイマイです。

一般に、かたつむりは雌雄同体です。頭部の傍らにある生殖孔に管のようなペニス(陰茎)を挿入し、互いに産卵します。産卵は、春先から夏場にかけて盛んです。1個体が30個ほどの卵を、土の中に産み落とします。種類によって異なりますが、直径が5mmほどの白い球状です。卵から孵化した幼貝は1年で成長して親になる仲間もいますが、普通1年から2年くらいたたないと立派な成貝にはなれません。

暑い夏が過ぎ、秋が来るとしっかり食物をとり、栄養を蓄えて冬眠に入ります。冬眠は、土の中や落ち葉、古木の隙間などです。
                                                            ※ネット資料から

身体全体 1 身体全体・・・

カラタチの木で二匹が接近してきました。もしかして交尾・・、と期待したのですが、何事も無く離れていきました。

ちょっと刺激が加わり、左側の個体がしぼんでしまいました。
身体全体 2 ちょっと刺激して動かしたので、頭部がますます殻の中に引っ込んでしまいました。

殻に着いている模様は血管でしょうか。
身体全体 3 しばし放置して見ていたら、左側の個体が元気に動き始めたようです。

頭部 1 頭部・・・

目と目の間の頭部の様子で、個体によっては中央部に突起があるように盛り上がっています。

頭部 2 何だろうと調べてみました。

生殖期に大触角の間の「額」の位置が盛り上がって瘤(こぶ)状になっているのが見られることがある。

これは頭瘤(とうりゅう)と呼ばれるもので、性フェロモンを分泌すると考えられている。

    ※ネット資料から


この状態になっている二匹ならば、交尾が可能です。
頭部 3 これには頭瘤が大きくはありません。まだ成熟していない個体という事になるのでしょうか。

眼 1 眼・・・

一番関心があるのが突起の先端部の眼です。
触角の先端部が丸く膨れ、その中心部に黒い点状の物があります。

これが光を感じる眼の働きをする部分です。
眼 2 一本だけするりと伸びた触角と眼の部分です。

それにしても、身体全体がぼこぼこと膨れあがっています
眼 3 うまい具合に両側に伸びきった眼の部分です。

触角の中央部にある頭瘤は大きくないので、ランデブーは期待出来ません。
眼 4 右側の個体の眼が、何となくこちらを見ているような感じになりました。

腹足 1 腹足・・・

腹足(ふそく)と言いますが、水中に住む貝類と同じ仲間ですから、物の表面にぴったりと吸い付いています。

動く時は、接触面の部分がキャタピラーのように動いて移動するようです。


腹足 2 さて、右側の個体はどちらへ移動するのでしょうか。二個の眼ががっちりと伸びて何かをとらえているのでしょうか・・。

眼の切り取り部分です。
おわりに・・・

カタツムリと言うと、一番最初に思い浮かべるのが眼の存在です。・・・デンデンムシムシカタツムリ、お前の目玉はどこにある・・・云々で歌われた童謡の一説ですが、実際のどの位の視力があるのか、視力と言える働きなのか、そんな疑問が学生時代からありました。

ネット資料等で検索し調べると、一番多い結果がが光の存在が分かるらしい・・・、その程度の答えがほとんどでした。今回撮影出来た画像の中から、一番きれいな画像からの切り出しをしてみました。長い触角の先端部に黒い点がぽつんとあり、その神経の延長が脳までつながり光を感じているのでしょう。生き物の不思議と言いますか、私達の目とは違い原始的な造りなのでしょうが、光の存在を感じられると言うことは生きて行く過程で重要なことだと言えます。画像をじっと見ていると、そんなことを感じてしまいますから不思議なものです。

真冬の今はがっちりと冬眠しているはずですが、どこでひっそりと身体を温存しているのか興味があります。来年の出会いを期待し、テーマを設けて再度挑戦する予定です。
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