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            スズメの子育て

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巣箱から二羽のヒナが顔を出し大きな口を開けてのエサの催促の様子です。

スズメの子育て・・・

我が家はスズメの生活環境に適していると思えたのは、茅葺きの屋根の当時までであり今は可能性がありません。と言うのはトタン屋根で全体を覆ったが為に、スズメが巣を作る茅葺きの部分が無くなったことにあります。それと、家の周辺の杉林を完全に伐採したことにもよります。

それでもスズメ達は小屋や古い倉庫の板の隙間を見つけて巣作りをし、家の周辺では結構スズメ達の姿を見ることが出来ます。今まで何回か、スズメを題材にしてウチノメサイトで紹介してきましたが、子育ての様子である給餌活動(エサやり)については試みたことがありません。

たまたまですが、何とか巣箱代用にならないかと思案の末、庭の孟宗竹の古竹を二節程の長さに切り節を抜いて軒下に並べ、竹筒巣箱の試みを始めてから五年以上経過しています。いつ頃かは定かではありませんが、この気のせいか軒下でヒナの鳴き声が聞こえてきました。

玄関口に近いこともあり、子育て中は親鳥が警戒して近くまで飛来し威嚇するような行動をとります。ちょっと知らんふりをする隙を狙って、エサを咥えた親鳥が頻繁に出入りしていました。「ピーピー」と言うヒナ特有の鳴き声が古竹の奥から聞こえ、親鳥は素早く中まで入りエサを与えています。この段階では様子を撮影するのは不可能ですから撮影する気持ちはありませんでした。

三日程まで前のことでしたが、いつものヒナの鳴き声が頭の上から聞こえたのでひょいと見て驚きました。何と巣箱の先まで出てきて、あの大きな口を開けてエサの催促です。そこに親スズメが飛んできて、口移しにエサをやる光景を見て気持ちが一気に撮影モードになりました。

今回は時間にして三十分程度でしたが、カメラを設置し夢中になって撮影しました。こんな事はツバメやセキレイの子育てでは見たことがありますが、野生のスズメの場合は珍しいことでした。

トップの画像は、竹筒巣箱から二羽のヒナが顔を出し大きな口を開けてのエサの催促の様子です。

                                                       2017.05.18 作成



スズメの子育て 1 11:05・・・

最初に見た時の様子です。構えていたのはストロボ使用での撮影でした。

日中ですがピカリと光る瞬間は、かなり親鳥に緊張を与えます。親鳥の目がこちらを見ていました。


ストロボ使用では緊張を与え、最悪の場合には飼育放棄をされます。これではどうにもならなくなるので、可能な限りの連写で撮影を試みました。使用レンズは300ミリズーム、絞りが6.3、感度はISO400、シャッター速度は1/50でした。
スズメの子育て 2 11:08・・・

ここからは飛来した時をねらい、連写機能を駆使し撮影を続けました。途中何度か出たり入ったりの繰り返しがありましたが、時間が近い場面は一連の訪れと判断し一つのくくりにおさえてあります。

少々ピントが甘いことや、親鳥にぶれがある事はご了承ください。

ヒナが奥にいたので、エサを与える場面がはっきりとしません。
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スズメの子育て 7 11:10・・・

二回目の場面になります。気のせいか、ひな鳥が前に出てきて大きな口を開けエサの催告です。

親鳥から見て、口の開け方でエサの催促度が違うのでしょうか、ふとそんなことを思いました。

親鳥の口元を見ても、どれがエサなのかはっきりしません。大きな口をめがけて親鳥が一気にエサを押し込みます。可愛いのなんの、夢中になってファインダーから眺めていました。
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スズメの子育て 10 巣から飛び出す親鳥は、完全にぶれてしまい帯状の姿になります。

二回目の場面では同じヒナにエサが与えられていました。そのように見えたのです。
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スズメの子育て 13 やっぱり右側のヒナにエサが与えられていました。
スズメの子育て 14 竹に掴まった親鳥、離れる瞬間が早く画像になりませんでした。

スズメの子育て 15 11:11・・・

三回目の場面です。今度もまた右側のヒナです。左側のヒナは最初に与えられていたのか分かりませんが、右側のヒナが沢山エサを与えられていました。

エサのもらい方の頻度、この段階のちびっ子でも生存競争ですから、沢山エサをもらい腹一杯にした方が大きく生長出来ます。負けたのではやせ衰え、最後は死あるのみです。
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スズメの子育て 20 ヒナが奥に移動し、この段階ではどちらにエサが与えられたのか不明です。願わくば左側のヒナに与えられて欲しいものです。
スズメの子育て 21 「もういいのかあ・・。お母さんはエサ探しに行くよ・・。」人間的な表現ではそう思いたくなります。

スズメの子育て 22 11:14・・・

四回目の場面で、やっと左側のヒナにエサが与えられほっとしました。

その後、親鳥は大きな口を開けているヒナをのけぞった姿で見つめ、思案中のように見えました。多分ですが、どちらにしようかなと迷ったのかなと思えました。

それにしても、大きな口を開けて催促するヒナと対称的な親鳥でした。
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スズメの子育て 25 二羽のヒナが大きな口を開けたまま、親鳥はぷいと飛び去りました。

二羽の親鳥は、連携作業でエサを求めて休まることがありません。それだけヒナの食欲が旺盛で、これで良いということが無いのでしょう。

スズメの子育て 26 11:39・・・

しばらくしてから、最後にストロボを使用して撮影しましたが、やはりピントが合いとぶれがありません。

しかし、親鳥の警戒心が強く目線がこちらを向いてしまいました。ほどほどにしておかないと、子育てを放棄されますので・・・。
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スズメの子育て 29・・・最後の画像は、今回の一番のお気に入り画像です。
おわりに・・・

初めてスズメのエサやり(給餌活動)を撮影することが出来ました。最後の画像は、今回の一番のお気に入り画像です。大きな口を開けているヒナ、私の方を向きながらもヒナにエサを与える親鳥、三羽の目線がぴったり合い我ながらの出来映えでした。昆虫等の動物写真のピントあわせのポイントは、眼にあると言われます。数多く撮影した画像の中からのお気に入りでした。

この画像は、5月17日のNHK盛岡の写真画像投稿番組(はっぴーはっぴー)に応募して採用されたものです。担当の女性アナウンサーが開口一番、「可愛いですね・・」と紹介してくれました。最後はちょっぴり自慢になりました。
 

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