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        バーベナに飛来する虫たち


     

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バーベナに飛来する虫たち・・・

いつの頃からであったか記憶にありませんが、庭の片隅に茎が真四角で先端に小さな花が密集している草花が気になっていました。背丈が高く横に広がりますので、邪魔になると言えば叱られそうですが適当に間引いていました。しかし、先端部に密集する小さな花の塊には常に虫たちが飛んできて、花から蜜を吸っている姿が見られます。

大きな昆虫ではアゲハチョウ、かなりの頻度で飛来しているのがクマバチの仲間です。以前は、蛾の仲間であるスカシバ(ホバリングしながら蜜を吸います)を撮影したこともありました。クマバチだけは手を出さずにいましたが、今回はクマバチに限定して吸蜜活動の様子を撮影しました。

ここでは、バーベナの花に止まって長い口吻を小さな花に差し込んで蜜を吸う様子を記録しました。その中から、花にしがみついて静かに蜜を吸う姿、花からずり落ちそうでホバリング(羽を動かし浮遊する)しながらの姿を紹介してみます。トップの画像はホバリングしているクマバチですが、この撮影はかなり難しく、ぴったと決まった瞬間がまだありません。


バーベナボナリエンシス・・・

100cm前後の背丈があり、別名、三尺バーベナ。大型の宿根草。細い茎の上に薄紫色の小花をつける。夏から秋にかけて咲き続ける。日当たりのよい場所に植えると、がっちりとした株になり倒れにくい。

バーベナの中では耐寒性のあるほうだが、北海道の屋外では越冬が難しい。こぼれ種や挿し芽で、簡単に増える。こまめに花がらを摘むと、わき芽が次々あがってきて長期間花を楽しめる。

                                                         ※ウイキペディアより


                                                       2015.07.22 作成


羽を止めて蜜を吸う 1 花につかまって吸蜜・・・

小さな花に脚六本を使用し、がっちりと固定した状態で蜜を吸います。一番安定した姿ですが、少々変化に乏しい場面があります。

それにしても、クマバチは体毛と言いますか黄色い毛で覆われています。
羽を止めて蜜を吸う 2 羽を止めて蜜を吸う 3
羽を止めて蜜を吸う 4 横正面からの姿ですが、がっちりと花に頭を食い込ませて口吻を突っ込んでいるはずです。拡大画面にすると少しですが口吻の様子が見えてきます。
羽を止めて蜜を吸う 5 ここからの画像は頭を中心にとらえてありますので、花に差し込まれている口吻の様子が見えています。ストロー状(一本の管)なのでしょうか、チョウなどの様に二本の毛がくつかって管の働きをするのでしょうか、私には分かりません。

管の色が花の色と同じですが、吸われている密の色でしょうか・・・。
羽を止めて蜜を吸う 6 羽を止めて蜜を吸う 7
羽を止めて蜜を吸う 8 頭部の様子は、全体が黒いのではっきりしませんが、両端に昆虫特有の大きな複眼があり、二本の触角が見えています。

複眼の間には単眼(丸い突起)が見えています。

ここまでの画面では、花にしっかりとしがみついているので身体を支える動きがありません。そのため、羽が止まって見えています。

羽を羽ばたかせて蜜を吸う 1 花にしがみついて吸密・・・

ここからの様子は、足場が悪くて身体を支えるために高速で羽を動かし、しがみつきながらの吸密です。この時の羽の動きが、「ブーン」と言う音になって聞こえます。

ブーンという震動音から、かなりの速度で羽ばたいている様子が分かりますが、肉眼ではもちろんのこと、手軽に撮影したのでは羽の動きが止まりません。

画像から何とか羽がある場所が分かるのみです。
羽を羽ばたかせて蜜を吸う 2 羽を羽ばたかせて蜜を吸う 3
羽を羽ばたかせて蜜を吸う 4 クマバチは羽を大きく羽ばたかさせ、身体を浮かび上がらせながら蜜を吸う様子になります。

クマバチの大きな身体を浮かび上がらせるには、どの位の回数で羽ばたくのでしょうか・・?。凄く関心があり、何とかして記録してみたい内容です。

ネット資料等で調べますと、カメラの最高速シャッターで撮影した方もありますが、うまくいかないようです。最初に動いているハチなどにどうやってピントを合わせるのか、そちらの技術が大変だとありました。
羽を羽ばたかせて蜜を吸う 5 羽を羽ばたかせて蜜を吸う 6
羽を羽ばたかせて蜜を吸う 7

クマバチ・・・

クマバチ(熊蜂)は、ミツバチ科クマバチ属に属する昆虫の総称。概して大型のハナバチであり、これまで、約500種が記載されている。方言によっては、連濁に伴う入り渡り鼻音を挟んでクマンバチとも呼ばれる。北海道から九州にかけて広く分布するクマバチを指すことが多い。

体長は2cmを超え、ずんぐりした体形で、胸部には細く細かい毛が多い。全身が黒く、翅も黒い中、胸部の毛は黄色いのでよく目立つ。体の大きさの割には小さめな翅を持つ。翅はかすかに黒い。

メスは顔全体が黒く、複眼は切れ長。額は広く、顎も大きいため、全体に頭が大きい印象。それに対し、オスは複眼が丸く大き目で、やや狭い額に黄白色の毛が密生し、全体に小顔な印象。

本州のクマバチ(キムネクマバチ)は、概ね山桜類カスミザクラなどが咲き終わる晩春頃に出現し、街中でもフジやニセアカシアの花などに活発に訪花するのがよく見られる。成虫の活動期間は晩春から中秋頃まで。寿命は1年程度と推定され、その年生まれの新成虫は越冬して翌年に繁殖活動に参加すると推定されている。[ブ〜ン」という大きな音を立てて、安定した飛行をする。

食性は、他のハナバチ同様、花蜜・花粉食。初夏から秋にかけて、さまざまな花を訪れる。ただし、頑丈な頸と太い口吻を生かして、花の根元に穴を開けて蜜だけを得る盗蜜もよく行う。この頑丈な頸は、後述の穿孔営巣性により発達したものと考えられ、このハチの形態的特徴のひとつである。

                                                          ※ウイキペディアより


クマバチの様子を撮影したのは今回が初めてと書きましたが、数年前に撮影していて何かのはずみで噛みつかれ、刺された事があり近寄らなかっただけのことです。今回はあまりクマバチを刺激せずに望遠マクロを使用しての撮影になりました。

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