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           アブラムシの世界


     

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びっしりと発生しているアブラムシの個々が分かるまで拡大接写してみました。
アブラムシの世界・・・

アブラムシの世界とタイトルをつけましたが、今まで本気になってアブラムシにレンズを向けたことが無かった私です。理由は多々あるのですが、正直の所あまりにも小さな虫の世界であることと、素直にマクロレンズを向けただけでは極小の虫たちの集団だけしか記録できません。何かテーマがなければ手がつけられなかったからです。

アブラムシについては、学生時代のカビの生えた知識しかありません。この際ですから、記事を作成するためにネットで調べてみました。


アブラムシ(油虫)は、カメムシ目(半翅目)のアブラムシ上科に属する昆虫の総称である。アリマキ(蟻牧)とも呼ぶ。植物の上でほとんど移動せず、集団で維管束に口針を突き刺して師管液を吸って生活する、小型で弱々しい昆虫と言われる。アリと共生し、分泌物を与えるかわりに天敵から守ってもらう習性や、単為生殖によっても増え真社会性を持つことなどから、生態や進化の研究のモデル昆虫ともなっている。

生物的特徴として、植物の師管液を吸う。体は太く短くて軟らかく、他のヨコバイ亜目の昆虫のように飛んだり跳躍したりすることはない。膜状の小さな翅を持つ個体はふわりふわりと飛ぶ事ができるが、ごく限られた時期に出現するだけで、それ以外の期間は翅を持たず宿主植物上でじっと汁を吸っている。

卵は寒い冬を越し、暖かくなってから孵化する。このとき生まれるのは全て雌である。南方系の種には広域移動を行うものも知られ、主に4月から6月に東南アジア方面から気流に乗って飛来し野菜・果樹新芽の茎上や葉の表面・裏面に現れ始め、9月から11月には野菜・果樹から移動し、その後、越冬せずに死滅する。

アブラムシは外殻が柔らかく、集団で生活しているので、これを捕食する動物は数多い。特に代表的な天敵は、ナナホシテントウ、ナミテントウなどのテントウムシ類と、クサカゲロウ、ヒラタアブの幼虫である。

自身の防御力が弱いアブラムシ類には、アリに外敵から守ってもらう種があり、これがアブラムシがアリマキと呼ばれる所以になっている。食物である師管液には大量の糖分が含まれ、甘露と呼ばれる肛門からの排泄物には余剰な糖分が多く含まれるため、アリ達はこの甘露を求めて集まってくる。
                                                          ※ウイキペディアより


調べて列記したのは良いのですが、段々難しくなり私の理解力を超えてきましたので以下の文章は省略しました。実際のアブラムシは植物の茎や葉にびっしりと付き、本来の色が分からないほどの数になっています。今回の植物は野原から移植したニッコウキスゲですが、このくらいびっしりとアブラムシが発生すると汚いの一言で切られるか、薬を掛けて退治されるのが普通です。

トップの画像は、びっしりと発生しているアブラムシの個々が分かるまで拡大接写してみたもので、ほぼ等倍まで記録できます。ちゃんと脚があるのに、ほとんど動かずその場で茎に穴を開け植物の汁を吸い続けると言います。大量のアブラムシに寄生されたら植物は干上がります。
                                                        2015.08.01 作成


花や茎の部分にびっしりと付いているアブラムシ 1 何故かニッコウキスゲにびっしりと付いているアブラムシ、本来の茎の色が分からなくなるほどです。
上の拡大です。 更に接近しますと、アブラムシの個体がはっきりと分かるようになります。

ここまで拡大されたアブラムシは、一般的に見る汚いアブラムシでは無く、立派な身体のつくりを持った虫に目得るから不思議です。
茎の部分の様子 1 今回は60ミリのマクロレンズを使用し、最短距離まで接近し撮影しました。少々風があり、三脚を使用していても動きますのでぶれてしまいます。

しかし、60ミリマクロレンズで最接近すると拡大効果(画面上で等倍)があり、画像としては大きく記録されます。

アブラムシの尻から出される分泌液(尿でしょうか)にはかなりの糖分が含まれています。他の昆虫にとって最高のご馳走になります。早速ハエが現れあちこちなめ始めていました。
茎の部分の様子 2 ハエが出てきました。
先ほどとは違い下に降りてきました。
またまたハエの出現です。先ほどとは違い下に降りてきました。

アブラムシがいた場所には植物の汁(つゆ)が残っているので、ハエにとっては最高のご馳走と言うことになります。

何匹いるのか数えてみれば良いのですが、かなり大変そうであり根気が続く前にギブアップです。

この場面は茎に付いているアブラムシの様子であり、大型のものや、羽の付いている個体が見られます。説明によると飛ぶための羽では無いようであり、何のためなのか疑問になります。

膜状の小さな翅を持つ個体はふわりふわりと飛ぶ事ができる・・、個体が移動するための羽で無いとすれば、何のための羽なのか・・、昆虫である事の証のためなのか・・、分からなくなります。

見ていて気がつきましたが、羽がある個体は身体が透き通って密の色に見えると言えそうです。

羽はありませんが、大きな身体のアブラムシは尻をぴーんと持ち上げています。尻の先端からは丸い露と言いますか分泌物が出ていることです。

これが甘い蜜になり、他の昆虫を寄せ付ける元になるのかなあ・・、そんな気がしてきました。

それにしても個体の大きさの差は何でしょうか・・?。

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