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       冬眠中の虫たち・ダンゴムシ


マクロの目    

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団子のように丸くなっているところから名前が出てきたようです。
冬眠中の虫たち・ダンゴムシ・・・

十二月も十日を過ぎると雪の訪れが身近になります。風が冷たいのですが、天気の良さに惹かれてやり残した場所の片づけをしていました。落ち葉がぎっしりとつまった場所に、逆さになった植木鉢が置いてありました。何気なく植木鉢を持ち上げてギョッとした発見がありました。

何と、直径10センチぐらいの空間に丸い形の虫が多数群れていたことでした。一目で、「あーっ、これは冬眠中のダンゴムシだ・・」となった瞬間、マクロの目になっていた私です。早速ですが、部屋に戻り愛用のマクロ専用のコンパクトデジカメを使って撮影です。ほとんどのダンゴムシは、文字通り丸くなって動きません。かろうじて冬眠から覚めた感じの数匹が動き始めています。

じっくり眺めて撮影していたら、どうやらダンゴムシとは違う虫のいることに気がつきました。形も大きさもほとんど同じですが、唯一の違いが丸くなることが出来ない虫で、その形から「ワラジムシ」と呼ばれる虫です。ここではダンゴムシを中心にページを編集していますが、ちょこちょこ顔を出しますのでお許しください。

トップの画像は冬眠中のダンゴムシですが、いつでも刺激があると丸くなって身体を守る習性があるようです。

主人公のダンゴムシ、脇役のワラジムシは大きなくくりでは昆虫の仲間の遠縁ですが、厳密には昆虫の仲間ではないようです。むしろ、体節の数や足の数等々からはエビなどの仲間に類似するとありました。厳密な分類をしていませんので、名称からくる***ムシに引っかけて昆虫の部類でまとめてある事をお断りします。

                                                         2016.12.13 作成

丸くなっている状態 1 丸くなっている状態・・・

冬眠中と思われる状態のダンゴムシです。狭い場所に集団で丸くなってかたまっていました。何匹いるのか数えてはいません。

拡大すると分かると思いますが、身体の表面に黄色の斑紋が見えるのがあります。これがメスとのことでした。あまり多くは見えていないようです。
丸くなっている状態 2 丸くなっている状態 3

三種類のムシたち ダンゴムシと他の仲間の虫たち・・・

何気なく見ていたら、丸いダンゴムシの他にワラジムシと甲虫の仲間がいました。

下の画像は、どんどん拡大していったダンゴムシの様子です。何かの刺激を与えると、くるりと丸くなって身体を固めて防御します。丸くなると団子に似てくることから、名前の由来になっているようでした。
ダンゴムシの集まり きれいな丸形を切り出してみました。

冬眠から覚めて動き出す 1 冬眠から覚めて動き出す・・・

無理矢理起こして動かしたというのが事実です。もちろんですが、身の危険を察知すれば、いつでも、どこでも、丸くなってじっとしています。
冬眠から覚めて動き出す 2 動き出した数匹が見えていますが、その場でもじもじと言った動きでした。

下の右画像中央にワラジムシが動いていました。習性上丸くなることが出来ませんから、じっとしているのかもしれません。

ワラジムシとダンゴムシの大きな違いの一つに、尾部の先端に角状の突起が二本あるので区別が出来ます。ダンゴムシにはありませんから、はっきりと分かります。
冬眠から覚めて動き出す 3 冬眠から覚めて動き出す 4

エサはクモ 1 エサはクモでした・・・

ダンゴムシは何でも食べる雑食性であり、別名自然界の掃除屋さんとでも言えそうです。

撮影しながら気がついたのは、クモの足が見えたことでした。クモの足の殻は身体を造る貴重なカルシウムになると言います。

冬眠から覚めると食べるようですが、うっかりしていると、冬眠中の自分も他のダンゴムシに食われてしまいます。
エサはクモ 2 エサはクモ 3

おわりに・・・

現職の頃のことですが、中学生相手に理科の授業でダンゴムシを使ったことがあります。中学生の子ども達はダンゴムシ集めを喜んでやってくれました。体節の数や足の数を数え、嫌がらずにダンゴムシと遊んだ楽しい想い出が残っています。

今の子ども達にとって、ダンゴムシはゴミ捨て場に多く見られることから、汚いムシというくくりで嫌われているのでしょうか、凄く関心があります。
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