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      一関市厳美町祭畤・新祭畤大橋


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R342号にかかる新祭畤(まつるべ)大橋

平成20年(2008)6月14日の岩手・宮城内陸地震、午前8時43分過ぎ岩手県南部から宮城県北地区に震度6強の激震が襲いました。今まで経験したことのない地面の大揺れにより、現地の道路や橋梁は壊滅的な被害を受けました。そして、およそ三年後の平成23年3月11日、三陸沖を震源とする未曾有の東北地方太平洋沖地震が発生しています。

東日本を中心にかつてない激しい揺れが日本列島を襲い、死者・行方不明者約二万人、重軽傷者葯六千人、建物の全半壊27万戸以上、最大避難者約40万人にも上がる未曾有の大災害「東日本大震災」が発生しました。あれから一年四カ月を経過する今、瓦礫等の撤去がなされ道路等の交通網が復旧しつつありますが、肝心の被災者対策が遅々として進まない現状です。

何回も岩手沿岸部の津波被災地を訪れていますが、被災者の生活環境、特にも住宅環境の見通しが立たず国としての強力な復興支援が待たれてなりません。


一関市祭畤(まつるべ)地区は、震源地に近いこともあり三年前の内陸地震で壊滅的な被害を受けました。栗駒山や真湯温泉に向かう道路が到るところで崩壊し、祭畤(まつるべ)大橋も崩落していました。現地の復旧が進み、2010年5月30日に厳美町から真湯温泉まで道路(仮橋)が開通しています。ニュースで知ってはいましたが、ここまではかなりの距離がありますので訪れてはいませんでした。

2010年9月15日でしたが、平泉世界遺産登録事前調査で史跡・無量光院跡に水が張られましたので、撮影ついでに栗駒方面に出かけて撮影しています。その時の様子は、崩落した祭畤大橋としてまとめてあります。

ここでは、完成したR342号にかかる新祭畤(まつるべ)大橋(トップの画像)、橋のたもとに造られた「祭畤被災地 展望の丘」と対岸の被災道路を保存してある「散策路」の様子を紹介いたします。



2012年7月4日でしたが平泉ライスアートを撮影後、素晴らしい天候に誘われて一ノ関厳美町・祭畤(まつるべ)地区まで走りました。家から積算するとおよそ一時間半ほどかかります。2010年12月18日、一関市厳美町の新祭畤大橋が完成した事を知っていましたが、訪れる機会がありませんでした。

目的地の周辺は復旧工事が進行中であり、片側通行の部分や大型車輛がかなり多く行き交っていました。「祭畤被災地展望の丘」は崩落した旧祭畤大橋の西側にあり、駐車場と小高い丘が造成され一望出来る様になっています。
祭畤被災地展望の丘入り口 祭畤被災地展望の丘駐車場。
崩落した旧祭畤大橋  駐車場の東側には、崩落した旧祭畤大橋を見下ろせる場所があります。

以前訪れたときは仮橋の通路でもあり、手前に車を置きフェンスぎりぎりまで寄って撮影した場所です。
崩落した旧祭畤大橋  アップの画像ですが、フェンスの上から見た対岸の崩落した橋です。この画面だけでは分かりませんが、手前の折れ曲がったところに谷底からのびている橋脚があり、その上から折れ曲がって下に落ちています。

更に奥には、崩落はしていませんが基礎から外れた橋桁が斜めにつながっています。一番奥には山の中にある道路が見えています。(※前回ページより)
素敵な東屋

素敵な東屋がありました。手前に小さな看板があり、「この東屋は宝くじの普及宣伝事業として整備されたものです 平成23年3月 一関市」と書かれてあります。

この展望台広場からは、崩落した以前の祭畤大橋南側が保存されている様子が見られます。

崩落した以前の祭畤大橋南側  崩落した以前の祭畤大橋南側 
磐井川に架かる初代の橋 磐井川支流に架かる初代の橋と、復旧用の仮橋が架けられていた場所です。仮橋は撤去されていますが、初代のトラス橋は保存されているようです。
展望の丘広場に展示されている崩落した橋桁部分。 展望の丘広場には、崩落した橋桁部分のカバーが展示されています。厚さ一センチほどの鉄板ですが、ぐにゃりと曲がっていました。

展望の丘から見た祭畤(まつるべ)大橋・・・

展望の丘から見た祭畤大橋です。橋の下には古い初代の鉄骨造りの橋が見えており、その左側には仮橋になった取り付け道路が見えています。仮橋は新橋が完成後撤去されていますが、仮橋の鉄骨を埋めた跡が残っていました。


新祭畤
(まつるべ)大橋・・・

2010年12月18日、厳美町の祭畤(まつるべ)大橋(R342号)の新しい橋が開通。開通式には、地元住民や自治体関係者が参加して、約2年半ぶりの本格復旧を祝った。

新橋は、崩落した旧祭畤大橋から上流約150mに完成。全長115m、幅9m、高さ40m。近くには災害遺構「祭畤被災地展望の丘」が設けられ、崩落した旧橋の橋げたの一部や地震の説明板などが展示され、防災学習の場となる。

(※ネット資料参照)

展望丘側通路から見た祭畤大橋 1
展望丘側通路から見た祭畤大橋 2

散策路側から見た祭畤(まつるべ)大橋・・・

展望丘南側通路から見たようです。仮橋の通用道路が一部分残され、その下は川底に向かう斜面になっています。以前はこの仮橋を渡り、建設中の新祭畤大橋を撮影しています。

橋の中央の橋脚が高さが40m
ほどあり、北側からディビダーク工法と呼ばれる作業で橋桁を延ばしている様子を見たことを思い出しました。

展望丘南側通路から見た祭畤大橋 1
展望丘南側通路から見た祭畤大橋 2
展望丘南側通路から見た祭畤大橋 3
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