弘法の枕石湖畔に戻る

ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭 ほっづぎある記 心のオアシス
ドキュメント  

location:uchinome.jpトップ>自然の表情>風景の表情奥州市胆沢ダム・試験湛水弘法の枕石湖畔>その2

  サイトマップ

弘法の枕石公園 1 弘法の枕石公園・・・

旧道つぶ沼分岐点からどのくらい走ったでしょうか・・。正確な記録等がありませんが新設道路を2km程走り、猿岩橋手前の湖畔に造成中の墓碑群がありました。

工事中でもあり、乾ききれないぬかった場所に巨大な石が置かれ、湖畔側に石淵ダム当時に水中に没していた墓碑等が並べられてありました。
弘法の枕石公園 2

千思万感・・・

その昔、弘法大師が猿岩山頂の於呂閉志神社に参拝した折りに一夜を伏したと言われ多くの人々より弘法の枕石と称され、祈願されてきた。

重量十五トン余りの巨石であります。この度の胆沢ダム完成により永久に湖中のものとなるため、ここに各位の協力の基に石淵ダム湖底から難を究めつつも引き上げ移設したものであります。

平成二十四年十月七日
奥州市胆沢区愛宕地域振興会
会長 阿部市郎

弘法の枕石公園 3 湖面に向かい並べられた古の墓碑や地蔵、石淵ダムの完成により水面下に没していたものと思われます。

私の住む周辺にも、先祖たちが建立した墓碑群が大切に祀られています。農村地帯の集落には、心の拠り所となる墓碑群を見ることが出来ます。

かつての石淵地区の皆さんも、今後永久に水面下に没する事になるので、一丸となって再現した物と思われる墓碑群です。
弘法の枕石公園 4 弘法の枕石公園 5
弘法の枕石公園 6 弘法の枕石と命名された巨大な石、確かに平面の上に一カ所だけ出っ張った部分があります。
弘法の枕石公園 7 整備中の公園周辺と猿岩が見えています。
弘法の枕石公園 8 湖畔に出て猿岩を大きく取り入れてみました。湖畔距離が2kmと書きましたが、実際にどの位あるのでしょうか。

弘法の枕石公園 9
整備中の弘法の枕石・・・

左端の上にちょこんと出っ張った部分があります。実際に弘法大師がここで休んだかについては定かではありませんが、伝説として言い伝えられている故事を大切にし、今後の私たちに弘法大師がこの地まで来られた事を想起させる場としてとらえたいと思います。

愛宕地区振興会の方々が苦労してこの地まで引き上げ、公園として残し子々孫々まで言い伝える事は「温故知新」の心につながり嬉しくなります。じっと見ているとそんな気持ちになる巨石「弘法の枕石」です。

現在はこの地までの道路は閉鎖されています。私も体調不調で夏の解放時期に来られなかったのが悔やまれます。間もなく山は冬を迎えますが、平成二十六年には完成しいつでもこの地まで来られる様になります。すっきりと整備された胆沢ダム湖畔として、今まで見られなかったスケールの大きな光景を私たちに印象づける胆沢ダムです。一日も早くその日の来るのを楽しみしている一人として、撮影してから五ヶ月ぶりに紹介することが出来ました。
                  弘法の枕石の最初に戻る →