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        奥州市胆沢ダム・試験湛水


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4月9日に見た常時満水位に近い状態の胆沢ダム・奥州湖です。

胆沢ダム・試験湛水・・・

巨大プロジェクトであった奥州市胆沢区に建設中の胆沢ダムです。関心のあった私は、かなり前から気の向いたときに訪れて工事の進捗状況を撮影し私のサイトで紹介をしています。2006年の工事現場見学会や昨年秋(2012年10月23日)には、いさわ散居ガイドの会主催による「いさわ路探訪 紅葉と完成間近の胆沢ダム見学」の催しに参加してきました。

平成24年12月頃から、ほぼ完成したダムに水を貯め工事の結果を調査する試験湛水が始まっています。水の貯まっていく様子を見て撮影したかったのですが、ダムサイトを通り秋田県に抜ける道路は冬期間閉鎖になり立ち入ることができません。

平成25年4月8日正午、念願の道路閉鎖が解除されつぶ沼までの道路が開通しました。早速訪れて様子を見ようと思いましたが、あいにくの悪天候になり断念しました。翌日の9日でしたが天候が回復したので訪れました。最後に見たのが昨年10月30日ですが、常時満水位近くまで水位が上がり広大な奥州湖が誕生していました。目の前に広がるその大きさから、思わず「すごいなあ・・・」と歓声が上がります。

トップの画像は堰堤内側と取水口の様子です。画面中央の堰堤には水位レベルの看板があり、目分量ですが10m程水位が上がれば常時満水位になると思いました。ゴールデンウイーク中には、サーチャージ最高水位まで貯まると予想されています。

ここでは、最低水位まで放流される秋口までの様子を撮影し紹介したいと思います。画像をクリックするか、タイトルをクリックしてご覧ください。


※試験湛水水位について(堰堤設置表示板より)

  サーチャージ水位・・・EL 356.50m

  常時満水位・・・EL 345.60m

  最低水位・・・EL 304m


試験湛水とは・・・

試験湛水とは、ダム堤体工事が完成した後にダムに問題がないかをチェックするための試験で、サーチャージ水位まで貯めてから最低水位まで下げて実施し、ダム本体、放流設備、貯水池周辺の安全性等を検証するものです。

なお胆沢ダムの約2km上流にある」石淵ダムは、10月からゲート等の撤去工事に入る予定で、試験湛水が始まると石淵ダムはダム湖に沈みます。見学できる最後の機会ですので、一度石淵ダムまで来てみてはいかがでしょうか。

サーチャージ水位・・・
ダム下流の洪水防止のため、洪水が発生しそうな時に、一時的にダムに貯めることが出来る最高の水位。

常時満水水位・・・
利用目的(水道、かんがい等)に使用するため、ダムに貯めることが出来る最高の水位。

最低水位・・・
ダムの運用計画上最低限必要な水位。

(※いさわだむにゅーす 第42号より)


2012年10月30日の堰堤内側です。 2012年10月30日・・・

工事の様子を見る道路は、11月12日からは冬期間の閉鎖になります。天気のよい日を選び、ダム工事現場の様子を撮影してきました。

一週間前に同じ場所を訪れましたが、あいにくの雨降りになり満足する画像が得られませんでした。

ここではダム工事堰堤内側の様子、取り壊し工事の進む石淵ダムの様子を紹介いたします。

もちろんですが、まだ水は貯められておりません。
2013年4月9日に見た胆沢ダム、奥州湖の名がぴたっりです。 2013年4月9日・・・

昨年11月12日から閉鎖されていた国道397号線、4月8日正午からつぶ沼まで部分開通しました。

当日は悪天候であり、翌日の9日に訪れて撮影した時の様子です。堰堤内側を見渡せる場所が限られますが、しばし見とれてしまった堰堤と取水口の様子です。
三日後の様子です。見た目にはほとんど変わりません。 2013年4月11日・・・

少々曇りがちで、すっきりとした画像が得られなかったこともあり、晴れ具合を見て再度挑戦したときの画像です。

同じ場所で撮影したはずなのですが、微妙に位置がずれています。望遠レンズで撮影しましたが、あれっと思ったことがありました。

堰堤内側にあった水位レベルの表示看板が、二枚とも撤去されていました。9日の画像には写っていましたが、見当たりませんでした。
猿岩対岸の天部広場に安置された弘法の枕石です。 弘法の枕石・・・

弘法の枕石、この言葉を知ったのは昨年十月の「いさわ路探訪」の催しに参加したときでした。その後、地元新聞等の報道により詳しいことが分かりました。

弘法大師が当地に来られたとき、猿岩の頂上にある於呂閉志神社奥の宮を参拝され、その時この石の上で休まれたという伝説によるものです。

石淵ダム湖底にあった15t程の巨石ですが、胆沢ダムの完成と共に完全に水没することから展望広場まで移動し安置されたものです。
堰堤上部と洪水吐き、この広さ壮観です。 管理事務所屋上開放

ゴールデンウイークの日の間、待望のサムサイト管理事務所の屋上が開放されました。

正確には、4月27日〜4月29日、5月3日〜5月6日まで午前九時から午後四時までの間になります。

29日は晴天に恵まれ、大勢の皆さんが訪れていました。我が家も早速駆けつけ、あと2m程で満水になる様子を眺めてきました。
コンクリート部部だけになっている以前の堰堤です。 姿を見せた石淵ダム堰堤

昨年末から実施されている胆沢ダム湛水試験のため、今までの石淵ダムは完全に水面下に没しました。

計画書によると、ダムに流れ込む水量の変化によりその姿が現れることがあります。

ダムの完成に伴い、満水状態にしてから徐々に水面を下げていく湛水試験が行われていますので、その過程の中で水没した石淵ダム堰堤が現れます。