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   胆沢ダム・試験湛水 管理事務所屋上開放


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管理棟三階屋上から見下ろしたダム堰堤や湖面の様子。
管理棟屋上の開放・・・

平成24年秋の深まった頃、巨大プロジェクト胆沢ダム堰堤工事がほぼ完成し晩秋からダムに水が貯められました。私が最後にダム堰堤内の様子を撮影したのは平成24年10月30日の事でした。国道397号線は11月12日から閉鎖され、一般の方々は立ち入りが出来なくjなりました。

平成25年4月8日正午からつぶ沼まで部分開通し、待ってましたとばかりに現地を訪れました。その時の様子はすでに紹介しています。

胆沢ダムが満水状態まで水を貯め、設計上の機能が達成できるかを調べる「試験湛水」が行われています。満水時に洪水吐きから水が流れ出しますが、その様子を間近に見られる様に四月末から二回ほど管理棟屋上が臨時開放されました。私が現地を訪れたのは4月29日10時頃でしたが、天気もよかったせいか駐車場は満杯に近くなり、屋上に上るには行列が出来る混雑ぶりでした。

トップの画像は管理棟一階の待合室から見たダムの堰堤で、ほぼ満水近くに貯まったダムの様子が分かります。ダム堰堤上はまだ工事中でもあり、一般の私たちは立ち入り禁止になっていました。

管理棟 管理棟前の様子・・・

整地されてはいますが舗装等はこれからであり、駐車スペースは設定されてはいません。早い者勝ちであり、適当な場所を決めて車を止めています。
一階部屋の窓越しに見たダムの様子。 一階部屋の窓越しに見たダムの様子です。これから使用される部屋ですが、完成したばかりでもあり何も無い部屋でした。ダムを望む窓ガラスから広い堰堤側の湖面が見えています。

下の画像はシルエットになりますが、老人ご夫婦と親子連れの方々がダムを眺めている後ろから撮影させて頂きました。
ガラス越しに見える湖面の様子 1 ガラス越しに見える湖面の様子 2
エレベータ待ちの見学者 屋上にはここからエレベーターで移動します。階段もあるのですが、何故かエレベーターでの移動でした。壁には張り紙があり、・・・屋上デッキご利用の方はエレベーターをご利用下さい。定員13名・・・と書かれてあります。

誘導係の方が居り、次の様なことを話していました。

・・・将来的には屋上は開放され、その時は階段利用になりますね、多分そうなると思います。まだ工事中なので、エレベーターで人数制限した方が混み合わないし安全上も良いのです・・・。

聞いていてなるほどなと思いました。

屋上から見たダム堰堤上部の様子 1 屋上からの展望・・・

ここからは、管理棟三階屋上から見下ろしたダム堰堤や湖面の様子になります。

対岸まで伸びる堰堤最上部、手前の橋は洪水吐き水路にかかる橋になります。
屋上から見たダム堰堤上部の様子 2 堰堤最上部ですが、かなり広い平面部分が続き工事中の様子が見えています。完成時にはこの場所まで一般参観者が立ち入ることが出来ない構造です。

今後最終工事として、最上部の通路部分が舗装され、端の岩石部分に大型フェンス・コンクリート仕切り等が設置される思いますが、一般人が自由に立ち入ることは出来ないと思われます。

それにしても、この場所には岩石や礫・粘土(コア部分)が積み重ねられています。最初のコア部分の粘土敷きから撮影してきた私にとって、感無量の場所でもあります。
屋上から見たダム堰堤上部の様子 3

堰堤周囲に湖面を配置してみました。 サーチャージ水位(356.50m)まであと2mほどですが、深さにして100m程あります。昨年秋に見ていた光景とは全く違う奥州湖の美しさです。

下の画像は、左側が屋上の様子で右側が洪水吐きに近い場所になります。湖面遙か遠くには栗駒山が見えていますし、湖面の内側にはボートが浮かび調査中でした。

広い屋上です。 屋上から見たダム水面、拡大画面では調査用のボートが見えます。
洪水吐きの部分 1 洪水吐きの部分です。満水時よりさらに水位が上がると、ここから溢れて水が流れ出します。

まだまだ工事中であり、ダンプや作業用の人々の出入りがありました。左側の画像をよく見ると、水路の端には雪が残ったいますし、コンクリートの継ぎ目には水が浸みだしています。あれれと思って撮影しましたが、水圧がかかり湖面から浸み込んできたのでしょうか・・。
洪水吐きの部分 2 洪水吐きの部分 3
洪水吐き全景です。 洪水吐き全景です。あと2mほどで満水状態になり、この部分から大量の水が流れ落ちます。これを見たかったのですが、丁度その頃(5月6日)体調を崩し出歩くことが出来なくなりました。

満水状態になったのは5月6日遅くと報道されましたが、一般の方々は見られなかったはずです。しかし、管理事務所の方々の思い遣りの配慮でしょうか、翌日は予定外の公開があり、撮影できた方々はラッキーでした。
屋上から見下ろした駐車場と道 屋上から見下ろした駐車場と道路、会場入りの順番待ちの車がずらりと並んでいました。

早い時間に来た私たちは、それほど待つことなく駐車場入りできました。当日はかなりの人出があったようでした。

管理事務所の様子 管理事務所を東側から見た様子です。先ほど登った屋上は三階であり、完成後の一般立ち入りが期待されます。白線で区画された広い駐車スペースがありますが、工事はまだまだこれからのようでした。
駐車場から見た堰堤方向 1 「立ち入りはご遠慮願います」と書かれた区画の先は、ダム堰堤の最上部につながります。まだまだ工事中であることが分かります。

画面から分かりますが、駐車場とダム堰堤と同じ高さになります。残念ですが、これ以上は中に入られないので水路などの様子は分かりませんでした。
駐車場から見た堰堤方向 2 整備されている駐車場
敷地内から見た道路の様子です。かなりの車が連なって入場待ちでした。

胆沢ダム標準断面図・・・同じ画面に既設の石淵ダムが描かれていますが、いかに巨大な胆沢ダムかが一目です。
胆沢ダムの概要(主要設備)の説明図。

胆沢ダム標準断面図と胆沢ダムの概要(主要設備)・・・

上の画像は、管理事務所内にあった説明用のものを撮影したものです。

標準断面図は細かい数字があり見にくいのですが、石淵ダムとの比較対象が同じ画面に表示されています。これを見ると、石淵ダムと比較して胆沢ダムの巨大さが一目です。ダムの高さ、使用されているコア材の有無とロック材の違いがはっきりします。それにしてもでっかいですね・・。現地で実際に見るとその巨大さに圧倒されます。完成後に新しい名所になることが待ち遠しいのです。

概要(主要設備)の画は、水の流れが見やすく説明されており小さい子供たちに歓迎されそうです。実際には見ることがほとんど無いのですが、記録的な大雨が降りダムに水が貯まり放水される時の水の流れが分かります。将来の見学コースの案内図に使用されると最高だと思います。


私事ですが、胆沢ダム工事事務所HPにアクセスしダムの水位の変化を見ています。あと数日以内に、最低レベルまでの水位減少が終了し湛水試験が完了するようです。供用開始は平成二十六年度となっておりますが、その日の来るのを楽しみにしています。多分ですが、今年も間もなく冬期間の道路閉鎖等で現地奥までは行かれなくなります。紅葉見学をかねながら胆沢ダム方面を走ってみたいなと思います。

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