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タム堰堤の様子 1 ダム堰堤を歩く・・・

待っていた念願の胆沢ダム堰堤を歩いてみました。行き止まりまで半分と少しあったでしょうか、誰も居ない堰堤を初めて歩いてみました。

もの凄く風が強く飛ばされそうです。入り口の案内看板にも、風が強いので注意のこと書かれてあったほどです。あっちへふらふら、こっちへふらふらとなりながら帽子を押さえて歩きました。

意外であったのは、広く緩やかな傾斜の堰堤通路のためか太いチェーンのみの仕切りであった事です。
タム堰堤の様子 2 タム堰堤の様子 3
堰堤の始まりより 1 堰堤を少し進んだ場所から湖面を見ると、大きな岩石を積み上げた堤体(ロックフィル)部分が見えます。工事中の様子を見ていますので、重機で岩石を固めながら平面を出している様子が思い出されます。

下左の画像はチェーンが張られた縁石と湖面の様子、右の画像は、本来の洪水吐きの部分を湖面側から見た様子になります。
堰堤の始まりより 2 堰堤の始まりより 3・・・洪水吐き
管理事務所 管理事務所を振り返る・・・

北上川ダム統合管理事務所が引き継ぎ、同事務所胆沢ダム管理支所と言う名称になります。一階は資料等の掲示があり一般に開放されています。

堰堤を少し進んだ場所から事務所を見た様子です。昨年の臨時開放の時、屋上から奥州湖を見下ろしたことがありました。

下の画像の左側は洪水吐きとその下流の様子であり、右側は建設中の発電所です。
洪水吐きとその下流の様子 建設中の発電所

中央付近と思われる堰堤通路 1 堰堤中央部付近から・・・

中央付近と思われる堰堤通路に、モザイク模様の部分があり半円形状に組み込まれています。

堰堤総延長は723mですから、半分の場所は361mほどの場所になります。近くの街頭ポールにNO.9と書かれてありました。説明表示等があればすごく良いのですが・・・。

中央部と思われる場所から90mほど進んだ所に、足場鋼管で造られた仕切りがありました。
中央付近と思われる堰堤通路 2 通行止めの仕切り
行き留まりの仕切り、街灯はNO.7になります。 この先立ち入り禁止・・・

足場鋼管で造られた仕切り、この先は行き止まりになっており街灯はNO.7になっています。

行き止まり部分からダム湖面上流を見ると、遙か上流に見覚えのある白い橋が見えています。残念ですが、ここまでの湖岸道路はまだ開放されていません。四月末には開通するとのことでした。

猿岩の山が湖面に張り出しているのが分かります。現地の実際は、猿岩の場所から湖面が左側に折れ曲がっています。

ダム上流方向 1 ダム上流方向 2・・・猿岩方向です。
突き当たりに見えるトンネル。 立ち入り禁止の場所から前方を見ると、対岸の斜面にトンネルがあり、取水塔部分につながる通路のようです。
取水塔の部分 中央部分が取水塔です。取水口に流入物を防ぐフェンスが見えています。この方向からの取水塔の眺めは初めてになります。
進入禁止の場所から管理事務所方向を見た様子。

左側の画像は馬留大橋の方向で、右の画像は洪水吐き下流の眺めになります。
馬留大橋の方向 洪水吐き下流の眺め

洪水吐きを見下ろす堰堤から遙か下流を見下ろした様子

おわりに・・・

今回初めて胆沢ダム堰堤を歩いてきました。歩きながら思ったのことは、今後いつまで堰堤上への立ち入りが許可されるのだろうかと言うことでした。

今回撮影はしませんが、堤体斜面の湖面側に大きな枯れ木が打ち上げられていたことです。何時の増水時なのかは分かりませんが、上流から流れてきたものだと思われます。

堰堤入り口の注意にもありましたが、とにかく風が強いのには驚きました。半端な強さではないので、強風時の子ども連れは気をつけないと危険になります。堤体の両側は大きな岩石が敷き詰められているロックフィルダムです。堰堤からはみ出ての立ち入り等は厳禁ですが、縁石に張られている頑丈なワイヤーチェーンのみなので、そこから出ることは可能です。

怖いなと思った場所があります。洪水吐きの橋に設けられているフェンスはは大人用には良くても、子どもはするりと抜け出て外に出て落下する危険性が多分にあります。転落事故等が生じないうちに、フェンス部分の安全対策を考えてもらいたいものです。

ダム工事見学会に出かけ、一番重要なコア(粘土層)部分の埋め込み作業から見てきた私は、ダムの完成と共に今まで見てきた作業の経緯が昨日のように思えてなりません。なにせ、一番下には観察用のトンネルがあり歩くことが出来ると言います。係の方にお尋ねしたらほとんど階段だけですよとのことでした。

待ってましたとばかりに出かけた堰堤上の散歩でした。四季折々に見せるダム周囲の様子に期待し、これから何回となく訪れるだろうなと思いながら駐車場まで戻ってきました。

最後の画像は、洪水吐きを見下ろす堰堤から遙か下流を見下ろした様子です。まだまだ工事中の様子そのままですが、可能な限りかつての様子に復元し市や土地所有者に返却されると言います。奥州市胆沢区に造られた新名所の
「胆沢ダム」です。皆さん是非とも現地にお出で頂き、広大なダムを身体一杯に感じて欲しいと願います。


                                                      (2014.04.28 作成)

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