風景の表情に戻る


        2014一関市大原・山吹の棚田


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭 ほっづぎある記 心のオアシス
ドキュメント  

location:uchinome.jpトップ>自然の表情>風景の表情>2014一関市大原・山吹の棚田

  サイトマップ

棚田百選の石碑の場所から上の方を見た様子
一関市大原・山吹の棚田・・・

2014年7月4日の事ですが、所属するグループの皆さんと山吹の棚田を訪れました。個人的には今回で三回目の訪問になります。前回二回とも稲刈りが終わる頃であり、秋が深まりつつありました。今回は田植え終了後一ヶ月ほどの山吹の棚田、稲の生長と田んぼ畦畔の緑がほぼ同じ色調になり、遠目には明確な区切りがありません。

この場所に来て思うことですが、撮影可能な場所は棚田の周辺をぐるりと囲む道路から見下ろす(俯瞰する)のみであり、撮影ポイントの決め方が大切になります。つまる所、集落を通りすぎて棚田を見ながら西側の道路を通り過ぎ、北側になる高い場所を過ぎ、東側(行き留まり)までが撮影可能な場所になります。

ここでは山吹棚田の資料的内容は割愛し、田植え後の田んぼの様子を三方向(西側、北側、東側)から見た内容で紹介いたします。資料的内容は前回のページを参照してください。

トップの画像は、棚田百選の石碑の場所から上の方を見た様子になります。


石碑の場所からの眺め 1 棚田百選石碑の場所から・・・

集落を通りすぎて最初のポイントになります。この場所から上方向・正面・下方向と眺めると、自分の好みの俯瞰方向やアングルが決まってしまいます。
石碑の場所からの眺め 2 石碑の場所からの眺め 3
石碑の場所からの眺め 4 遙か彼方に室根山が見えています。棚田の下に見える集落が、大原地区の「山吹区域」と呼ばれる所です。

かつては全面が耕作田んぼでしたが、国の減反政策により休んでいる部分があります。沼(ため池)や水利のための塩ビパイプがあちこちに見えています。

西側からの眺め 1 西側から・・・

棚田百選石碑の並びになりますが、位置的には棚田の西側からの眺めになります。

三方向を決めることで、棚田の組み合わせが微妙に違ってきます。欲張らなければ、この場所からの撮影で心に描いた棚田の姿を記録できます。

よく見ると、それぞれの田んぼに塩ビパイプが連なり、上流からの水を巧みに利用しています。
西側からの眺め 2 西側からの眺め 3
西側からの眺め 4 棚田は、傾斜を利用した段々畑になっています。上の方は細長く、下の方は比較的幅広い形をしており、昔からの田んぼの姿そのままだと思われます。
心に
南側を見る 1 南側(上から)を見る・・・

上の道路に東屋があり、その前から見下ろしてみました。高さがあまりないので段差が重なり繋がって見えます。

中央から位置を移動させると、それぞれの田んぼの様子が重ならないで見えるようになります。

やはりなあと思ったのが、水口付近の稲の成長が遅いと言うことです。これは沢水利用のためだと思いますが、水温の低さに関係します。
南側を見る 2 南側を見る 3
南側を見る 4 東側の田んぼを見下ろした様子です。細長い田んぼが段々畑様に繋がります。

水温の低い部分の稲は生長が遅れ、株間が広くなっています。気温が上がる頃には成長が追いつき株間が埋まります。

山吹棚田付近の散策路案内と上流からの水の流れ口です。どうやら上に水路があり、飲料(これは自己責任)にどうぞというのでコップがありました。

私もコップに水を取りよく見てぎょっとしました。濁ってはいませんが、小さなゴミが沢山浮かびこれではなあと飲むのは断念です。
山吹棚田付近の散策路案内 上流からの水の流れ口

東側からの眺め 1 東側より・・・

石碑のある場所の反対側になります。前回もここまで来ていますが、がっちりと見据えて撮影していなかった場所です。道路は無いのですが、原野を歩くことができるので下がってみました。

気がついたことは、東側からの様子が棚田の特徴を表現できることでした。形の違う田んぼの重なり、細長く伸びている様子等々新しい発見です。

次回訪れることがあったら、ポイントを東側に置きたいなと思いました。
東側からの眺め 2 東側からの眺め 3
東側からの眺め 4 東側からの眺め 5

大原地区・山吹の棚田、毎回それぞれのポイントで気に入った内容を撮影していますが、うまく変化をつけて心に描くイメージで撮影できないことが多々あります。山吹棚田の場合は、周囲の比較的高い道路から棚田を見下ろす角度で変化をつけます。それ以外では、天候の変化や季節の変わり目、農作業の進展に伴う周りとの対比等々がポイントになるのですが、思うようにはいきません。

理想とするイメージは立体的な積み重なり、ある高さから棚田斜面を見下ろした時や見上げる場の設定が可能であればすごく良くなります。機会があれば、今までとは違った場所とアングルでチャレンジしたいものです。家から50分ほどで来られる場所ですから、機会を生かせるような取り組みをしたいものです。

                                                      (2014.07.12 作成)

                    山吹の棚田最初に戻る →