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      2014紅葉を訪ねて・胆沢ダム猿岩


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下嵐江(しもおろせ)藩境御番所跡(通称おろせ広場)付近からみた猿岩全景です。

胆沢ダム・猿岩・・・

胆沢ダム上流に位置する猿岩、古の人達にとって信仰の対象になる神聖な場所であったと聞いています。山の頂上付近には於呂閇志(おろへし)神社奥宮が鎮座し、ダム工事で立ち入りが出来なかった場所に自由に出かけることが出来るようになりました。

猿岩については中学学生の頃から知っており、湖底に沈んでいる石淵ダムの堰堤に猿岩の岩石が積み上げられています。ダイナマイトを利用しての爆発でしたが、北上市(当時は黒沢尻町)の中学校まで「ずしーん」と言う振動が体感できたことを覚えています。猿岩のどの場所が爆破されたかについては不明ですが、柱状節理の岩石ですから比較的容易に崩落したと思われます。

猿岩の紅葉は、露出している岩石の下側(湖面の上)が特にもきれいでした。ほぼ満水状態のダム湖面ですが、無風状態になれば水面に反射する猿岩の姿が撮影できますが、ラッキーな状態に遭遇しなければ撮影はおろか見ることすら出来ません。

撮影するために訪れたのは10月26日の午後二時頃でした。澄み切った青空が素晴らしく、大勢の見学する方で賑わっていました。トップの画像は下嵐江(しもおろせ)藩境御番所跡(通称おろせ広場)付近からの撮影です。距離にしておよそ600mほどありそうです。


猿岩 1 猿岩遠望・・・

奥州湖大橋の近くからの撮影ですが、猿岩までは距離にして600mほどありそうです。何回も訪れて撮影している猿岩ですが、今日はほぼ満水状態であり湖面が広がっているのが分かります。

湛水試験の時は水没していた石淵ダムが姿を現し、この付近は深い谷間になっていました。
猿岩 2 猿岩西側の露頭部分です。猿岩の標高は549mありますが、湖面の海抜が356mほどありますので差し引くと湖面からの高さが193mほどと言うことになります。

頂上から見たら190mの断崖絶壁になります。
猿岩 3 露頭部分の拡大です。縦に線が入った様な岩石に見えますが、紅葉の部分がなければ下まで続く柱状節理という構造の岩石です。

岩石が沈み込む斜面、この場所には落葉樹が生えており今が紅葉の見頃と言える状態です。柱状節理の岩石と紅葉、八幡平の入り口にある松川渓谷にも同じような岩石が見られます。
猿岩 4 猿岩 5・・・湖面から見える柱状節理がきれいです。
猿岩 6 猿岩麓南側に、かつての隧道のあった場所があります。画面から見て中央部付近になりますが、水位が下がると隧道口が見えてきます。現在は水面下になり、水中の魚道とでも言えそうです。
猿岩大橋

猿岩大橋の場所になります。通行制限が解除されてから橋を渡りましたが、一般の橋とは違いかなり幅が狭く感じました。やっと車のすれ違いが出来る程度でしたから・・。

本来であれば狭い山道を通り、猿岩頂上付近に鎮座する於呂閇志(おろへし)神社奥宮を目指したのですが、道路状況が良くなく断念しました。熊の生息地と聞くと身体がすくんでしまいます。


最後にも触れましたが、熊の冬眠から冷める以前になんとしても山頂付近にある於呂閇志(おろへし)神社奥宮への踏破が最大のねらいです。それと、山頂付近に自生すると言われる雪つばきを撮影することも次の課題です。断念した理由の一つが、道路両側から密生している木の枝やつるの多さでした。車体にがりがりとこすることで傷が付くからです。
                                                      (2014.11.13 作成)
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