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集魚灯は小さなLEDの集まり・・・

今回初めて集魚灯を間近に撮影することが出来ました。昔の集魚灯は大型の白熱球で、最低でも1個あたり1KWの電力消費がありました。サンマに限らずイカ釣り等も夜間の集魚灯は大型電球を灯して魚を集めたのです。漁船の集魚灯はエンジンを最高に回転させ明るさを競いました。

集魚灯利用によるサンマの漁法は、右舷に数多くの集魚灯(LED電球)を点灯させ魚を集めます。集まりのタイミングを見て右舷の電球を消し左舷に点灯します。左舷の電球は少ないので、慌てたサンマは船底をくぐり抜け電球の下に集まります。しかし、そこには捕獲用の網が沈められており、タイミングを見て網を上げて船上に移動し捕獲します。大なり小なり漁船の大きさにより違いますが、ほぼこのような漁法で捕獲することになります。

物好きな私は、サンマ漁船に吊されている集魚灯を数えLEDの数をかぞえでみました。今回の大型サンマ漁船は、右舷側に15本の竿を設置しLEDのユニットを4基吊してあります。ここに設置した1基には192個の小さなLEDが組み込まれ、これが4列の大きな区切りになります。一本の柱に4列の区切りが4個あり、この柱が右舷に15本、左舷に7本、合計一隻あたり22本設置されています。小さなLEDを数えてみるとおよそ67,000個になりました。
サンマ漁獲用の集魚灯 1 サンマ漁獲用の集魚灯・・・

右舷側に船首からずらりと集魚灯が並びます。花咲丸は集魚灯の整備に接岸している様で、私はラッキーとばかりにその様子を撮影してみました。

以下その様子を並べてみました。
サンマ漁獲用の集魚灯 2 サンマ漁獲用の集魚灯 3
サンマ漁獲用の集魚灯 4 サンマ漁獲用の集魚灯 5
サンマ漁獲用の集魚灯 6 ブリッジ上部にはHK1の表示ナンバーがあります。船籍表示の番号で北海道の意味であると思います。
サンマ漁獲用の集魚灯 7 船首最先端部にある集魚灯です。
サンマ漁獲用の集魚灯 8 整備中でしょうか、岸壁コンクリートの上に置かれてあった集魚灯ユニットを接写です。撮影して気がついたのですが、5ミリ四方ぐらいのLEDが数多く並んでいました。一つ一つにナンバーが付けられ、合計で1ブロックあたり192個あることがわかりました。

近くで点灯されたらまぶしいと言うよりも、網膜に焼き付き異常が生じるなあと思いました。

大型電球時代よりは消費電力が省エネ化されていると思います。
サンマ漁獲用の集魚灯 9 LEDユニットの底の部分です。発生する熱を放散させるヒートシンクが並んでいました。それぞれに電源供給のケーブルが接続されていますが、かなり太いケーブルでした。


集魚灯は小さなLEDのかたまり
おわりに・・・

ちょっとだけよのつもりで寸描と題しましたが、かなり私の興味本位のテキスト文になりました。画像だけでもよろしいのでご覧頂けたら嬉しいところです。

大島への架橋(愛称:鶴亀橋)については知らなかったことでもあり、最高に関心がありました。頂いた資料によると、平成29年(2017年)3月に浜出しと称して中央径間の橋桁をクレーン船が出て架橋したとありました。知っていたら必ず見に行ったのになあと後の祭りの悔しさでした。

来年度中には一般共用される予定で工事が順調に進んでいます。車で大島観光が出来るなんて夢の様な話しです。今後は観光名所になることは間違いありません。楽しみに期待しています。
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