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location:uchinome.jpトップ>自然の表情>風景の表情2018一関市東山・初夏の猊鼻渓>その2

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舟から降りて・・・

乗船場から上流の舟着き場までおよそ40分ほど、風のない穏やかなクルージング(?)で目的地の舟着き場に着きました。途中すれ違う舟が一隻ありましたが、皆さん元気に声を出して手を振っていました。ゆっくりとした船頭さんの竿さばきで舟は滑る様に進み、周囲の水面は鏡のように見えています。

舟を下りて林の中を撮影しながら15分ほど歩き、最終点の獅子が鼻岩広場に着きました。以前訪れて時もそうでしたが、乗ってきた舟で帰りますのであまり時間が取れないようです。置いて行かれては困るので、撮影しながらかなり急いで歩きました。それでも時間が足りないのですが、勝手な行動になりますので仕方ありません。
折り返し地点の様子 1 乗ってきた76人乗りの舟です。かなり長い箱のような舟であり、猊鼻渓専用の舟だと思います。

たまたまでしたが、息子ともう一人の方が歩かないで船で待つことになりました。水面が鏡のようになり、きれいに周囲の風景が写り込んでいました。
折り返し地点の様子 2 後から来た二隻目の舟がやってきました。どの舟も満員ではないのですが、お客さんがかなり乗船していました。

舟を手前に配置し、背景の渓谷を組み込んでみました。資料によると、この場所の高さがおよそ50mあると言います。
徒歩による眺め 1 舟を下りてからひたすら歩きました。やがて前方に終点の断崖渓谷が見えてきます。

砂鉄川に架けられた橋を渡り、広場に出ると終点です。 対岸は砂鉄川の流れが時間をかけて浸食した断崖と、深い淵になっています。

これより先へはロープが張られて進めませんでした。
徒歩による眺め 2 徒歩による眺め 3
潜龍潭 1 砂鉄川の流れが浸食して造られた穴(深い淵)が見えます。側には立て札が立てられ・・潜龍潭・・の表示がありました。

・・潜龍潭・・

大猊鼻岩の真下が砂鉄川の流れによって浸食され、どのくらい深いか誰も知ったものがいない。常に青々とした水が渦を巻き、龍門の滝を上った鯉が立身出世の機を達成した龍となり潜んでいると言われている。猊巌翁が命名した十五勝の一つである。(※立て札より)
潜龍潭 2 潜龍潭断崖の右上に穴が開いており、現場を訪れた皆さんが「うん玉(有料)」を投げ、うまい具合に穴にうん玉が入るとラッキーになれると言います。かなりの距離があるので、ストライクで命中するのは大変です。
大猊鼻岩(124m) 見上げるような断崖渓谷、高さ(深さ)124mあります。何年かけて砂鉄川の流れが石灰岩を浸食し、124mの深さまでになったのか興味があります。

狭い場所で高さを表現するのは難しく、超広角レンズを使用して撮影しました。



岩手名勝・日本百景「獅子ヶ鼻」と表示板に書かれてありますが、どこにも見当たりません。説明では、潜龍潭淵の右上にあるとなっています。


下の左画面右上の部分、どうやらこの場所が獅子ヶ鼻の部分であると言えます。今回は意識していなかったので撮影した画像から探して見つけました。

下の右画面は、前回訪れた時(2010.11.07)に撮影したものです。正面から撮影しているので、鼻の形に似ていると思います。
獅子ヶ鼻 1 獅子ヶ鼻 2

下流渓谷の様子 1 戻りの舟から・・・

帰りの舟から撮影した下流渓谷の様子です。50mの高さの断崖が迫ってきます。水面がほとんど動かないので渓谷の部分が反射して見えています。
下流渓谷の様子 2 たまたま断崖渓谷を撮影していたら、青空の空間に飛行機雲が出てきました。偶然とは言え、頭の上を飛行する便があったのでしょう。ぐいぐいと飛行機雲が伸びていました。
下流渓谷の様子 3 飛行機雲と断崖渓谷との対比です。着用していたレンズの限界で、水面を取り入れることが出来ませんでした。
下流渓谷の様子 4
おわりに・・・

私にとって三度目の舟に乗っての渓谷鑑賞でした。猛烈な快晴ですと、左側の日陰と右側の日当たり部分とのコントラストが強すぎて写真にはなりません。今回でも少し日差しが強いなあと思いました。風が全然無く、本来ですと暑いのですが水の上となるのでほどよい暑さでした。

本当は立ち上がって撮影したいくらいですが、最後部に陣取って膝立てしての撮影が良いのかなあと思いました。さすがに最前部に位置しては、膝立撮影でもひんしゅくですから座ったままでの左右方向の撮影でした。秋の紅葉の時期や、寒いですが冬の乗船も違った風景が撮影出来そうです。そんなことを思いながら周囲の景色を眺めて撮影していました。


猊鼻渓・・・

猊鼻渓(げいびけい)は、岩手県一関市東山町にある砂鉄川沿いの渓谷。岩手県で最初(1923年10月8日)に、国の名勝に指定された。全長2キロメートルで、高さ50メートルを超える石灰岩の岸壁が連続、至る所に奇岩や流れ落ちる滝が点在し、付近と同様に鍾乳洞も見られる。名称の由来は峡谷出口近くに位置する、侵食された鍾乳石が獅子の鼻に似ていることから名付けられた。(猊とは獅子のこと)

東北の耶馬渓と謳われる。船頭が謡う猊鼻追分を堪能しながらの舟下りを楽しめることから、観光地として人気がある。紅葉の他、藤の名所としても名高い。観光客が乗船するのは手漕ぎ船である。

船は川を遡る方向に出発する(船着場を下った先には砂防ダムがあり、船では下れない)が、日本国内の河川観光地では珍しい、乗客が手漕ぎ船で川を上る観光地でもある(長瀞ライン下りは下りのみ、最上川舟下りは近距離のコースのみが川を上るが船外機付きの船)。船頭がこのくだりを解説し、団体客などの多人数乗船で船頭2名で運行する際は「1人で船を漕いで歌うのはとても疲れるから船頭2人体制です」と笑いを誘うのが定番である。

ほとんどの箇所では水面下が大人の膝丈〜股下ほどと水深が浅く、流れも非常に緩やかではあるが、他のイベント乗船同様、救命胴衣の着用が必要となった。(※ウイキペディアより)

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