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     北上市多聞院伊沢家・中尊寺ハス


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色合いが一段と鮮やかなハスの花を取り込んで見ました。背景に見えるのが多聞院別当を勤めていたという伊沢家です。
北上市多聞院伊沢家・中尊寺ハス・・・

天気に誘われ、北上市和賀町岩沢地区にある多聞院伊沢家を訪れ、中尊寺ハスを撮影してきました。今までも同じ時期に何度か訪れていますが、今回は五郎沼の古代ハスに惹かれての訪問でした。

伊沢家の南側には沼があり、16年程前に「秀衡街道」とゆかりのある沼に、中尊寺から株分けされたと言います。以前見た時には沼が二つあり、古代ハスがきれいに咲き誇っていましたが、今回は大きな沼だけで咲き小さい沼には見られませんでした。

以前に訪れた印象から言えることは、多聞院の中尊寺ハスの特徴は他地区の中尊寺ハスとは違い、赤色の濃いハスの花が咲いていることでした。

トップの画像は、色合いが一段と鮮やかなハスの花を取り込んで見ました。背景に見えるのが多聞院別当を勤めていたという伊沢家です。

                                                       2018.07.31 作成

多聞院伊沢家の場所は記憶の中でははっきり分かっているのですが、実際に車で走ってみると道路が微妙に変わっており心配になるほどでした。途中の案内表示等がありませんので、周囲の風景の様子を見ながらひたすら走ることでした。

しばらく進むと、見覚えのある多聞院伊沢家の標識が左側にあり、やれやれでした。
入り口表示 1 入り口表示・・・

この案内表示を見たら、やっと来たなあの実感が出てきます。あとは狭い道なりに進めば行き留まりが駐車場に
なります。

どうしても渡らなければならないのが、この線路です。しかも、線路内に立ち入らないで下さいと注意書きも書かれてあります。足下を見たら、軌道内に敷き詰められている石を固めてありました。これって暗黙の踏切なのかなあと思ってしまいます。

線路の上がハス池です。
入り口表示 2 線路を渡ります。
どっしりとした造りの伊沢家。 いつ見てもどっしりとした造りの伊沢家です。今回は家の後ろに鎮座する神社には足を伸ばしませんでした。

以前は家の前にもハス池がありましたが、池はあるもののハスの姿が見えませんでした。

池の側には、「中尊寺ハスと秀衡街道」と題した大きな看板があります。拡大画面ではっきりと読めるのでご覧下さい。
きたかみ景観資産 中尊寺ハスと秀衡街道
一輪のヤマユリの花 一輪ですが、池の側にヤマユリが咲いていました。良い匂いがしてきます。

古代ハス(中尊寺ハス)・・・

ここでは、あまりにもきれいに咲き誇っていましたので、思いつくままに画像を並べてみました。なお、画像の説明については2010年度に作成したうちのめさいとから引用してあります。


中尊寺ハスについて・・・

和賀町から秋田県山内村にかけて、歴史の道として名をとどめている秀衡街道は、平安時代末期に東北地方を治めていた藤原秀衡と、その平泉文化に関わって名付けられたとされている。

多聞院伊澤家は秀衡街道沿いにあって、仙人権現(久那斗神社奥宮)の別当であった。仙人権現は、仁平(にんぴょう)年間(1151〜53)に秀衡公が先祖の霊を久那斗神社に祀ったと伝えられている。秀衡街道にゆかりのある多聞院伊澤家に、平成14年5月に中尊寺から株分けして頂いたものです。
多聞院伊澤家 1 多聞院伊澤家について・・・

多聞院伊澤家はかつて、山伏修験から里に住み着いた修験者で、仙人権現・明治以後は久那斗(くなと)神社となったが、その別当として江戸時代中期以降、この地域で勢力をもつようになった。多聞院は宝永5年(1708)、仙人権現として下宮の再建にあたって、和賀・稗貫両郡に教えを広めた。

そして18世紀後半から19世紀の秀慶の時代が最盛期であった。しかし、天保14年(1848)に西和賀霞処を没収されて衰退した。その後、明治維新の神仏分離・修験禁止によって還俗し、神職となった。
        
               ※2010ウチノメサイトの記事より
古代ハス(中尊寺ハス) 1 カメラ目線を低くして、手前のハスの葉から取り込んで見ました
古代ハス(中尊寺ハス) 2 冒頭でふれた赤いハスの花・・・

朝早く咲き出し、昼頃には閉じてしまうよ。ここのハスは寒いところにあるせいか、色が濃いんだよ・・と話してくれたのは作業をしていた同年代の女性です。

色が白っぽいのはすぐ花びらが落ちる・・とのことです。しかし、花びらが白っぽいのもあまり見ることがないため、そそとして風情があります。

               ※2010ウチノメサイトの記事より

古代ハス(中尊寺ハス) 3 古代ハス(中尊寺ハス) 4
古代ハス(中尊寺ハス) 5 古代ハス(中尊寺ハス) 6
古代ハス(中尊寺ハス) 7 古代ハス(中尊寺ハス) 8
古代ハス(中尊寺ハス) 9 古代ハス(中尊寺ハス) 10
古代ハス(中尊寺ハス) 11 咲き誇るハスの花と、花びらが枯れ落ちて姿を現したハスの実です。はずの実はかなりありました。
古代ハス(中尊寺ハス) 12 ハスの実と言えば、思い出すのが五郎沼でお聞きした話です。現地で説明されたご老人のお話しです。

・・・中尊寺ハスを手に入れた育てたくて、五郎沼のハス池から実をこっそり持って行かれる方があります。ハスの実の種子から発芽させるには素人には難しく、欲しい方には実をあげていますよ・・・。

簡単な様で発芽させることはかなり難しいとは知りませんでした。なにしろ、私もハスの実を頂いてきた一人ですから・・。
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