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         2019渇水の胆沢ダム


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栗駒焼石ほっとライン入り口付近の様子から見た旧石渕ダム堰堤部分の様子
2019渇水の胆沢ダム・・・

8月下旬の事でしたが、地方新聞の記事に「渇水気味の胆沢ダム」と言う見出しで記事が書かれていました。記事の内容によると、雨が降らないことからしばらくぶりに渇水状態になり水位の低下はもちろんのこと、湖底に沈んでいた旧石部渕ダム基礎などが露出していると言います。私にとって胆沢ダムは、気が向くとふらりと訪れる場所になって居ますので出かけて見ました。

渇水のニュースは珍しく、以前はダム建立当時の試験湛水(平成25年10月12日)の時でした。この時は今の状態より水位が低下し、今後はあり得ないという記事までありました。あれから6年経過しての事になりますが、今年の夏は降雨の少ない年でもありました。ダム情報のデータによると、水位の低下は27m程になります。広い流域の水面が27m低下するのですから、その水量は莫大なものになります。

ここではダム堰堤の様子をスタートとして、石渕広場の様子、栗駒焼石ほっとライン入り口付近の様子、おろせ広場の様子、そして猿岩橋を渡って見た湖面の様子の五ヵ所の様子を紹介します。

トップの画面は、栗駒焼石ほっとライン入り口付近の様子から見た旧石渕ダム堰堤部分の様子になります。ここまで水位が低下するのはめったに無い機会になります。

                                                        2019.09.27 作成

胆沢ダム堰堤から 1 胆沢ダム堰堤から

ほとんど無風状態であり、湖面に映る対岸の様子があまりにもくっきりなので驚きました。何回も訪れているのですが、こんな状態は今回が初めてす。

私以外に見学する方も結構あり、普段はほとんど人出がない堰堤通路も賑わっていました。
胆沢ダム堰堤から 2 胆沢ダム堰堤から 3
胆沢ダム堰堤から 4

堰堤中央部付近からは、いつもは上流方向に沈んでいる旧石渕ダム堰堤が見えていますし、猿岩がくっきりと湖面に影を映していました。

下の画像は、誰も通らない時間を選んでローアングルで堰堤通路から展望台方向を望んでみました。

 

胆沢ダム堰堤から 5 胆沢ダム堰堤から 6
胆沢ダム堰堤から 7 名前が定かではありませんが、谷川に架かるアーチ状の橋と洪水吐きの水路です。
胆沢ダム堰堤から 8 洪水吐きとその右側の水力発電所の様子です。遙か彼方には、ダム下流に設置されているカヌー競技場が見えています。

石渕広場から 1 石渕広場から

石渕ダム当時の場所でもあり、ダム建設工事事故等によって尊い人命を亡くされた方々の慰霊碑が建立されています。

下の左側の画像は、柵越しに見た胆沢ダム堰堤湖面側の様子になります。右側の画像は、石渕ダム堰堤部分と残されている取水塔が見えています。
石渕広場から 2 石渕広場から 3
石渕広場から 4 ダム堰堤部分の拡大撮影です。堰堤右奥には取水口部分が残されていました。
かつての国道397号 湖岸に沿って建設されていたかつての国道397号です。

ここから上流に目を向けると左端に猿岩、その奥には奥州湖大橋の一部が見えています。
旧国道と猿岩 猿岩と奥州湖大橋 1
猿岩と奥州湖大橋 2 猿岩の麓とその奥には奥州湖大橋が見えています。水面から何mか色が変わり草木が生えていませんが、通常水位ではこの部分まで水があがっています。

通常水面からどの程度水位が低下しているのでしょうか、ダム情報からのデータによると27m低下となっています。
胆沢ダム周辺施設案内図 広場の駐車場にあった胆沢ダム周辺施設案内図です。主な橋には名前が入っていますが、すべての橋に名前が書かれてはいません。

それにしても広い流域であることが一目です。

猿岩対岸付近 1

猿岩対岸付近より

国道397号道路から「栗駒焼石ほっとライン」に入り一関方面に進み、猿岩対岸付近からの眺めになります。この方向の延長に、平常は湖面に沈んでいる旧石渕ダム堰堤の基礎部分が見えています。

画面の中央付近に堰堤が切れ、水路部分が見えています。かつての水門跡であり、長い円柱が堰堤部分と同じ高さで埋め込まれています。以前はこの部分に水門が設置されていました。

猿岩対岸付近 2 猿岩対岸付近 3
猿岩対岸付近 4 可能な限り拡大撮影(124mm)をして見ました。左側には湖岸に沿って旧通路(国道)があり、この部分に管理棟などが建立されていました。

かなり狭い道路ですが、ここを通ってダムの上流に進んだ場所です。平常時には水面下になり、その存在は不明になります。
遙か彼方には胆沢ダム堰堤の湖面側 遙か彼方には胆沢ダム堰堤の湖面側が見えています。

下の画像は猿岩の下をくぐるかつての猿岩隧道につつながる道路になります。
猿岩隧道につつながる道路 1 猿岩隧道につつながる道路 2
猿岩上流の眺め 1 猿岩上流の眺め

橋が二基見えていますが、右側が奥州湖大橋、左側が猿岩橋になります。
猿岩上流の眺め 2 猿岩橋の様子です。湖面をまたぎ猿岩の方へと進むことが出来ます。

しかし、橋はかなり狭くなり、軽自動車ならともかく普通車ではすれ違いが困難になります。
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