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         タケノコ・生長の威力


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床の継ぎ目を押しのけて伸び出したタケノコの様子です。

タケノコ・生長の威力・・・

タケノコの生長に今年は異変がありました。多分ですが、当地方だけではないと思われるのですが、昨年のタケノコの生長(収穫)が皆無に等しかったと思われます。その反面として、今年のタケノコの生長が異常とも思えるほどの収穫があり、いまだに竹林の中には新しいタケノコが芽を出しているからです。原因は何であるか不明ですが、いまだにタケノコが収穫出来るとなると食べる私達には嬉しい誤報になります。

そんなこともあり、今年は違うなあと思いつつ古びた物置の蔵(母屋と同じ頃造られています)にびっくりしたことが起きていました。そろそろ解体しなくてはと思えるほど床等が朽ち果てていたのですが、なんとなんと、腐れかけた床板を突き破ってタケノコが生え、1.6m程になっているのを発見しました。よく見ると、床板を突き破ったのではなく、床の継ぎ目を押しのけてタケノコが生えているのでした。

毎日蔵に出入りをしているのに気がつかなかった私もいけないのですが、厚さが1センチ以上ある床板の継ぎ目を押しのけて伸びだしていました。タケノコの生長する速さとそのエネルギーに驚き、慌てて撮影してまとめて紹介します。

トップの画像は、床板の継ぎ目を押しのけて伸び出したタケノコの様子です。このような話しは、昔から言い伝えられているタケノコ林の管理にまつわる話しに見られる様です。

                                                        2018.06.08 作成


我が家の庭先には、祖父が植えたと思われる竹林が元気に生長しています。おっくう勝ちの私は、竹の伐採をあまりしませんので、今では密植して始末に負えない状態になっています。その仕返しとも言えるのが、新しい根をあちこちに張りだしその場所にタケノコが芽を出すことです。

伐採した竹の始末は焼却しかありませんので、これまた大変の作業になります。その内に手に負えなくなったら、枯らしてしまうほか無いので困ったものです。

今まであちこちに地下茎を伸ばしては芽(タケノコ)を欠いてはいたのですが、まさか蔵の地下に侵入して芽を出すとは思っても見ませんでした。
タケノコ・生長の威力 1 厚さ1センチ以上ある床板ですが、継ぎ目は虫が入りかなり腐りかけていたようです。偶然ですが地下から芽を出したタケノコも継ぎ目にぶつかって押しのけた様で、ばりばりと言った感じで押しのけて割り込んでいました。

タケノコとは言え、この部分は黄色になり固くなっていました。日が当たる場所ですと緑になり、竹に近い感触になるのですが、日陰ではまだ黄色のままでした。

それにしてもすごい力です。ばりばりと言った感じで押しのけていました。
タケノコ・生長の威力 2

真横から見た様子で、タケノコの先端部が折れ曲がらないで、厚い板を押しのけた感じがはっきりと分かります。

下の二コマの画像は、床板の継ぎ目が分かる様に撮影してみました。それにしても、かなり朽ち果てていますが築110年を超しているので、場所によっては木の筋のみしか残っていません。

タケノコ・生長の威力 3 タケノコ・生長の威力 4
タケノコ・生長の威力 5 このタケノコ、床下は40センチ以上あります。成長点になる芽の先端部は光の場所(朽ち果てた継ぎ目)が分かるものなのでしょうか、興味のある話題になります。

下の画像の左は、成長点になる芽の先端部に付いていたビニール袋です。最初は、何で1.6mの空中にビニール袋が浮かんでいるのか一瞬分からなかったのですが、まさか下から持ち上げられているとは予想だにしていませんでした。

右の画像は、ビニールの袋を取り去った様子です。立派なタケノコの先端部がありました。この尖った部分が、下からぐいぐいと生長し床板を押し破ったことになります。
タケノコ・生長の威力 6 タケノコ・生長の威力 7
タケノコ・生長の威力 8 物好きな私は早速撮影し画像化して見ました。物好きついでにタケノコの成長速度を測定してみました。発見したのが13:30であり、どうやら1時間で1センチほど伸びているようです。

正確な資料は明日の朝になりますが、1.6m程の竹がどれくらいになるのか興味があります。

翌9日の朝、早速どの位タケノコが生長しているのか測定してみました。発見してから24時間後、2mを超え51センチほど伸びたことになります。一時間あたり2センチほど伸びたことになりますが、これでも遅い方のようです。

このまま放置しておいたのでは邪魔になるので切り取りました。思わぬ発見でしたが、あらためてタケノコの生長を目の当たりにした一時です。

下の画像は、生長する時に竹の皮の先端部から発生する水滴がおもしろいので撮影してみました。
タケノコ・生長の威力 9 タケノコ・生長の威力 10

ケノコの皮の先端から流れ落ちる瞬間の水滴
おわりに・・・

毎年タケノコのシーズンには収穫し、季節の味を満喫していたのですが成長速度まで関心を持ちませんでした。あれよあれよと言う間に伸びて、タケノコから竹に変身する事が当然の様に見ていたのみでした。蔵の日陰で一時間当たり2センチの速さで伸びているタケノコ、竹林の中ではもっともっと伸びていることが予想されます。

生命の神秘と言いますか、ちょっぴり学生時代に戻った感覚で測定してみました。画像の水滴は、タケノコの皮の先端から流れ落ちる瞬間の水滴です。
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