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             アセビの花


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伸びきった枝先についた可憐な白いアセビの花

アセビの花・・・

春一番に咲く花(桜より早く)の一つに、アセビの木に可憐な白い花が咲きます。このアセビの木は私にとって、今は亡き父母の家の玄関先に植えられ、時期が来ると可憐な白い花を咲かせていたものです。背丈は切り詰めていたのであまり高くなく、2m程でしたが根回りは太く掘り起こして移植するのは困難でした。枝の一部を切り取って庭先に置いた鉢に挿し木をしておいたら、うまい具合に活着し一冬を越すことが出来ました。

私にとってはこだわりのアセビの木でした。私の人生の中で、北上市の父母の家は兄弟姉妹六人の心の故郷でもあり、ここから小学校・中学・高校・大学等に通い社会人へと大きく育つ基地にもなっていました。そんなこともあり、他地区に一家を構える様になっても、お盆の時などは集まり楽しく過ごす交流の場にもなっていました。

父母も亡くなり、子どもであった私達も高齢化を迎えるようになり、北上市の家は管理が難しくなってきました。私は二年程前に思い切って他人に売却し、第二の家としての使命を託しました。その中で残った物が、たった一つの宝物とも言えるアセビの木です。これから我が家の庭先に定植し、大きく育つように願いたいなと思います。そんなこともあり、今回思い切ってページを作成し紹介するものです。

トップの画像は、伸びきった枝先についた可憐な白いアセビの花です。

                                                       2019.04.18 作成


ここでは最初に挿し木の状態の鉢、白い花の咲く枝先、花一輪の拡大の三つの場面に分けて編集してみました。
挿し木の鉢 1 挿し木の鉢・・・

挿し木全体の高さで20センチほどありますが、まだまだ花の付き方が少ないような気がしています。

庭に地植えして成長したらどうなるのか、花の付き方に関心があります。
挿し木の鉢 2 成長点の枝先です。かなりの花が付いており、白い可憐な花です。

白い花の咲く枝先 1 白い花の咲く枝先・・・

一つの枝先には10個ほどの花が付いて咲いています。同じ花でも、光の当たり方によって白っぽくなったり、少し黄色っぽい感じに見えてきます。

撮影していて良いなあと思うのは、枝分かれしない一本の枝の状態が写りが良いようです。
白い花の咲く枝先 2 白い花の咲く枝先 3
白い花の咲く枝先 4 白い花の咲く枝先 5

花の拡大・・・

私のくせであり、必ず拡大して中がどうなっているのか、表面の様子がどうなっているのかを知りたいため、拡大撮影をしています。

拡大撮影はマクロ撮影の出番であり、オリンパスカメラを使用します。花の中までは見ることが出来ませんが、赤い模様の何かが区別出来ます。


雌しべから密のような物が垂れています。
おわりに・・・

アセビのことを知らないのでネット資料(ウイキペディア)で調べてみました。アセビの木の葉を間違って馬が食べると、酔ったような動作をすると言います。そのため、別名で馬酔木(あしび)とも書かれるようです。はっきり言って毒を持つ木と言うことであり、可憐な花だからと言って子ども達が安易に触れて、手を洗わないでものを食べたりすると危険だとも言います。

私達の身の回りの植物には毒を持つものが多くあり、はっきりと知らせるのが大人の責務でもあります。肝心の大人が知らないのでは話になりません。この場面で良く見て欲しいのですが、花の中央部に雌しべと思われる部分があり、ここから密のような液体が垂れています。多分ですが、この部分にも毒性があるのだと思われます。今回は私も毒性について学習しました。怖い怖いですね。


アセビとは・・・

アセビは、ツツジ科アセビ属の常緑低木。日本に自生し、観賞用に植栽もされる。別名あしび、あせぼ。馬酔木の名は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前であるとされる。

樹高は1.5mから4mほどである。葉は楕円形で深緑、表面につやがあり、枝先に束生する。早春になると枝先に10センチほどの複総状の花序を垂らし、多くの白くつぼ状の花をつける。雄蕊は10本で、2個の角を持ち毛深い。園芸品種にピンクの花を付けるアケボノアセビ(ベニバナアセビ)などがある。果実は扇球状になる。花(白色・ピンク)。

日本の本州、四国、九州の山地に自生する。やや乾燥した環境を好む。多くの草食哺乳類は食べるのを避け、食べ残される。そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがある。たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっている。逆に、アセビが不自然なほど多い地域は、草食獣による食害が多いことを疑うこともできる。

アセビは庭園樹、公園樹として好んで植栽されるほか、花もの盆栽等としても利用される。有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤に利用される。有毒成分はグラヤノトキシンI(旧名アセボトキシン)、アセボプルプリン、アセボイン、ジテルペン、アンドロメドトキシン。毒部位は、全株、葉、樹皮、茎、花。毒症状は、血圧低下、腹痛、下痢、嘔吐、呼吸麻痺、神経麻痺。近年では、殺虫効果を自然農薬として利用する試みがなされている。
                                                        ※ウイキペディアより

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