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咲き出したキンモクセイの花・・・ |
待望のキンモクセイの花、庭で本格的に咲き出したのが今年初めての事になります。3年程前からせいぜい5輪程度の開花が見られ、いつになったら本格的に咲き出すのか待っていました。もしかしたら、移植した場所の日照が良くないのかなあと不安にもなっていました。何せ、昼過ぎからは直射日光がフジ棚の影になり、日照不足が考えられているからです。資料によるとそのような記述もありましたので、余計心配になっていました。 今年は本格的開花とは言えないまでも、下枝の数カ所に黄色い花の集まりが見えています。そしてホンノリとですが、玄関を開けるとどこからたおなく特有の香りがしてきます。 ここでは植えてある立木の様子、開花した花の様子、マクロ撮影による花の拡大を編集してみました。 |
花の拡大・・・ きれいに咲いている花の拡大マクロ撮影をしてみました。大きさは5ミリほどの花ですが、拡大マクロで見ると4枚の花ビラではなく、一枚の切り抜きの様に見えてきます。 |
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更に拡大すると、はっきりと切り抜き感じに見えます。中心の切り込みの中には雌しべ(未完成)がありますが、その様には見えません。その回りには対称的に2本の雄しべがあります。 下の画像との対比で比べてみて下さい。 |
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おわりに・・・ キンモクセイ(金木犀)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、モクセイ(ギンモクセイ)の変種。中国では、正しくは丹桂がこれに当たるが、一般には桂花の名で呼ばれることがある。 雌雄異株である。樹皮は皮目が目立つ。この樹皮がサイ(犀)の足に似ているため「木犀」と言う。葉は対生で、広披針形である。葉は波打っており、縁にわずかに鋸歯がある。 花は、秋に小さいオレンジ色のものを無数に咲かせる。雌雄異株の植物で一般的に言えることだが、たくさんの花を咲かせて花粉を雌株まで届かせる必要のある雄株の方が花の数が多い。花の数はギンモクセイよりも多い。雄しべが2本と不完全な雌しべを持つ。花は芳香を放つ。芳香はギンモクセイよりも強い。 日本には雄株しかないため、挿し木で増やす。雄株と雌株を受粉させて種を得なくても、挿し木で簡単に増やすことが出来るので、日本には雄株しかない。丈夫で育てやすく、花も楽しめるので、庭木でも鉢植えでも人気がある。挿し木だと、開花までは早くても5年はかかるが、苗を買ってきて植えれば、早ければ植えた年に花が咲く。すぐに大きくなるので、鉢植えよりも庭に植える方が適しているが、鉢植えにするならなるべく大きい鉢に植える。 庭木としては、半日陰のようなところに植えると良く、日当たりが悪いと花付きが悪くなり、日当たりが良すぎると葉焼けを起こす。すぐに大きくなって樹形が崩れるので、数年に1回は大きく刈り込むと良い。剪定は、花が終わってから新芽が吹く翌春までに行う。 キンモクセイの花は甘めでしっかりした強い香りであることから、日本において汲み取り式便所が主流で悪臭を発するものが多かった時期には、その近くに植えられることもあった。その要因から、香りがトイレの芳香剤として1970年代初頭から1990年代前半まで主流で利用されていたため、一部年齢層においてはトイレを連想させることがある。秋の季語である。 |
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