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       咲き出したキンモクセイの花


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一ヵ所から多数に開花している部分の切り出しです。

咲き出したキンモクセイの花・・・

5年程前に購入し庭に定植したキンモクセイです。最初の頃は根の発育が思わしくないようで、秋の開花時期になっても花が咲く気配がありませんでした。その内に咲き出すだろうとのん気に考えていましたが、さっぱり開花の気配がありません。もしかしたら咲いているのではと調べると、葉の付け根に二三輪の開花跡があるのみでした。

10月に入って三日目、キンモクセイが咲いているよと家内に教えられしっかりと見たら、ありましたありました。木の葉に隠れていますが、大量の可愛い花が開花し側に行くと良い匂いがします。 毎日それとなく気をつけて見ていた私です。てっきり開花場所が上の方とばかり思っていたら、下の方の葉の陰にごっそりと開花し、甘い香りが周辺にただよっていました。

マクロカメラで拡大すると、花の造りは造花のようであり単純です。これからどこまで咲き出すのか、関心を持って観察したいなと思います。しかし残念ですが、テキストを書いている内に撮影後の時間が経過してしまい、気がついた時は花が散りだし僅かしか残っていませんでした。それでも残った花を採集し、しばらくの間は香りを楽しんでいましたが、花の色が褐色になってしまった頃は香りも飛んでしなくなりました。開花期間は一週間程かなあと思います。

トップの画像は、幹の葉の付け根から多数に開花している部分の切り出しです。

                                                       2019.10.06 作成


待望のキンモクセイの花、庭で本格的に咲き出したのが今年初めての事になります。3年程前からせいぜい5輪程度の開花が見られ、いつになったら本格的に咲き出すのか待っていました。もしかしたら、移植した場所の日照が良くないのかなあと不安にもなっていました。何せ、昼過ぎからは直射日光がフジ棚の影になり、日照不足が考えられているからです。資料によるとそのような記述もありましたので、余計心配になっていました。

今年は本格的開花とは言えないまでも、下枝の数カ所に黄色い花の集まりが見えています。そしてホンノリとですが、玄関を開けるとどこからたおなく特有の香りがしてきます。

ここでは植えてある立木の様子、開花した花の様子、マクロ撮影による花の拡大を編集してみました。
立木の様子 1 植えている立木の様子・・・

樹高はほぼ1m程ですが、枝の広がりが少々不足している感じがします。枝の着き具合もまばらであり、これでは成長不足なのかなあと思われます。

後ろの鉄骨が見えていますが、2m程あるフジ棚です。フジの葉が邪魔をして、午後から光が十分に当たらなくなります。

撮影した時点ではほとんどの花が落下し、ちょこっとしか残ってはいませんでした。花の寿命が一週間ぐらいかなあと思わされました。

下の画像左は、最初の画像とは違う角度からの切り出しです。木の上の方を中心に切り取りました。右画像は下部の木の様子の切り出しです。鮮明ではありませんが、違いが区別出ると思います。
立木の様子 2 立木の様子 3

開花の様子 1 開花の様子・・・

今回の開花は、ほとんどの花が下部の枝に集中していました。花の付き方はごっそりという表現が適切なほどで、細い幹枝の回りに花が集中しています。
開花の様子 2 こちらはもっと大量の花が咲いている部分であり、見事に咲いたなあと言う表現がぴったりです。数までは数えなかったのですが、来年咲いたならば花を一つ一つ取りながら数えてみたいなと思います。

この位の花が集中すると近づいただけで良い匂いがしてきます。
開花の様子 3 これで三つ目の花ですが、確認はしませんが何カ所から花が咲いているのか数えるべきでした。左上にも花を取り込んで見ました。
開花の様子 4 この場所は早くに咲いた場所のようであり、花が取れて茎のみが残っています。この画像だけでも六カ所ぐらいになります。

花の拡大 1 花の拡大・・・

きれいに咲いている花の拡大マクロ撮影をしてみました。大きさは5ミリほどの花ですが、拡大マクロで見ると4枚の花ビラではなく、一枚の切り抜きの様に見えてきます。

花の拡大 2 更に拡大すると、はっきりと切り抜き感じに見えます。中心の切り込みの中には雌しべ(未完成)がありますが、その様には見えません。その回りには対称的に2本の雄しべがあります。

下の画像との対比で比べてみて下さい。
花の拡大 3 花の拡大 4

花の拡大ですが、雄しべが2本見えています。不完全な雌しべは中央部にある突起でしょうか・・。

おわりに・・・

やっと待望のキンモクセイの花を撮影することが出来ました。最初にもふれましたが、私は木の上の方(成長点)からつぼみがつくのだろうと思っていました。しかし、我が家のキンモクセイは下の方の枝にかなりの花芽がついていたのには驚きました。

花の拡大ですが、雄しべが2本見えています。不完全な雌しべは中央部の窪みから出ている突起でしょうか・・。この花ビラは3枚ですが、周囲の花ビラはほとんど4枚なのです。もしかしたしたら5枚もありそうです。

気の早い話ですが来年の開花が待たれます。大量に咲いたならば、花を採集し私なりの加工品を造ってみたいからです。果たしてどうなりますか・・。


キンモクセイ・・・

キンモクセイ(金木犀)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、モクセイ(ギンモクセイ)の変種。中国では、正しくは丹桂がこれに当たるが、一般には桂花の名で呼ばれることがある。

雌雄異株である。樹皮は皮目が目立つ。この樹皮がサイ(犀)の足に似ているため「木犀」と言う。葉は対生で、広披針形である。葉は波打っており、縁にわずかに鋸歯がある。

花は、秋に小さいオレンジ色のものを無数に咲かせる。雌雄異株の植物で一般的に言えることだが、たくさんの花を咲かせて花粉を雌株まで届かせる必要のある雄株の方が花の数が多い。花の数はギンモクセイよりも多い。雄しべが2本と不完全な雌しべを持つ。花は芳香を放つ。芳香はギンモクセイよりも強い。

日本には雄株しかないため、挿し木で増やす。雄株と雌株を受粉させて種を得なくても、挿し木で簡単に増やすことが出来るので、日本には雄株しかない。丈夫で育てやすく、花も楽しめるので、庭木でも鉢植えでも人気がある。挿し木だと、開花までは早くても5年はかかるが、苗を買ってきて植えれば、早ければ植えた年に花が咲く。すぐに大きくなるので、鉢植えよりも庭に植える方が適しているが、鉢植えにするならなるべく大きい鉢に植える。

庭木としては、半日陰のようなところに植えると良く、日当たりが悪いと花付きが悪くなり、日当たりが良すぎると葉焼けを起こす。すぐに大きくなって樹形が崩れるので、数年に1回は大きく刈り込むと良い。剪定は、花が終わってから新芽が吹く翌春までに行う。

キンモクセイの花は甘めでしっかりした強い香りであることから、日本において汲み取り式便所が主流で悪臭を発するものが多かった時期には、その近くに植えられることもあった。その要因から、香りがトイレの芳香剤として1970年代初頭から1990年代前半まで主流で利用されていたため、一部年齢層においてはトイレを連想させることがある。秋の季語である。                                                 
                                                 ※ウイキペディア等ネット資料から

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