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3月25日の様子 1

3月25日の様子・・・

葉の枝をさし木にして三ヶ月ほど経ちました。枯れること無く新芽が生じて葉が開いていきます。ちょっぴり好奇心と言いますか、この位元気に成長しているので「もしかしたらヒゲ根が・・」、そんな気持ちになりました。

と言うことで、鉢の植え替えをするという私なりの思いつきでばらばらにしてみました。

「・・もしかしたらヒゲ根がたっぷり・・」の思い込みは、無残にも何もなしで終わりです。

3月25日の様子 2 思いきっり拡大してみましたが、ヒゲ根はありません。きれいな葉が生じている栄養源はどこから来ているのでしょうか。

土の中にさした部分を見ると、はがしていない部分の樹皮が無くなっています。さし木にする時、心持ちですが茎の先端部を斜めに切り開いています。この部分が無くなり樹皮の無い部分が上に伸びているので、樹皮の形成層等が機能して水を吸い上げているのかも知れません。

と言うことは、時間の経過と共にやがては枯れていく定めにあるのかなあと気がつきました。土から取り出すのは早かったかも知れません。
3月25日の様子 3 葉の切れ端からこのような新芽が生じ、どんどん伸びています。きれいな新芽です。
3月25日の様子 4 一番大きく成長している新芽の部分です。このまま枝になり更に伸びて行けば素晴らしいのですが・・。

鉢から掘り出して、別の鉢に植え替えるのは早かったかも知れません。時間の経過が楽しみなります。あとはしばらくいじらないことにします。
3月25日の様子 5 3月25日の様子 6
3月25日の様子 7 一列に植え直した葉の新芽の様子です。

廣徳寺駐車場のカヤの木 1

 

廣徳寺駐車場のカヤの木・・・

我が家の菩提寺である江刺稲瀬・廣徳寺の駐車場脇に、かなり大きなカヤの木が植えられてあります。このページ作成でカヤの木を意識するまでは、あまり気にも留めていなかった大きなカヤの木です。

廣徳寺駐車場のカヤの木 2 廣徳寺駐車場のカヤの木 3
カヤの実の殻 駐車場ですから時には木の下に留めることもあります。改めて地面をじっくり見ると、ありましたカヤの実の殻が、そして、踏みつけられていますが実生したカヤの幼木が。

試しに引っこ抜こうと引いても抜けません。後日住職にお話しして掘ってきたいと思います。
カヤの実生苗 これが実生苗になります。車に踏みつけられて、素直に伸びているのがありません。その分引っこ抜こうとしても抜けない根の張りがあるようです。

これは移植ベラで掘るしかないようです。

葉の先をもらってくる枝の部分 いつも葉の先をもらってくる枝の部分です。これを10センチぐらいに切り、土を入れた鉢に埋め込みます。あとは水をたっぷりやるのみです。

かなり前に住職からお話をお聞きしたことによると、昔のお寺は平地にあったため水害の被害がひどかったそうです。今の地に移住し建立したのが250年程前のことなので、もしかすると「カヤの木の樹齢も同じ」と思われます。

廣徳寺駐車場のカヤの木。

おわりに・・・

カヤの木の張りだした枝の中をはっきりさせるため、デジタル処理をしてあります。木の枝の中はきれいに見えていますが、日当たりの風景等は吹っ飛んでいます。

このページでカヤの木を意識するまでは、あまり気にも留めていなかった大きな(15m程)カヤの木です。昔あった飢饉の時には、アーモンド状の実を集めて食料にしたと伝えられています。何故か神社や寺院の境内にはカヤの木が植えられてあるようです。


カヤとは・・・

宮城県以南の太平洋側を原産とするイチイ科の常緑針葉樹。屋久島より南には見られない。成長は遅いものの樹齢が長く、種子から採取する油を燈明に用いたため、各地の神社仏閣等に巨木が残る。

葉はイチイに似るが、先端が鋭利で触れると痛い。これをいぶして「蚊帳」に用いる。葉は扁平した線形で、枝から螺旋状に生じるものと左右に列に並ぶものがある。現代では珍しい庭木に属するが、枝葉、果実、材の活用性が高く、かつては農家の庭先に好んで植栽された。また、大気汚染に強いことや、移植に強いことなどから最近、その価値が見直され、公園等に植えられるようになった。

開花期は4月〜5月ごろで、米粒のようなものが葉の付け根に咲く。雌雄異株であり、雄の木には黄色い雄花が、雌の木には緑色の雌花が咲く。一般的にはカヤの実というが、カヤは裸子植物であり、実に見えるもの全体が種子となる。直径2〜3センチ程度の楕円形で、翌年の10月頃に熟す。油脂が豊富に含まれ、灯り用の油、整髪料、塗料、てんぷら油、そして寄生虫の駆除に使われた。

種子には独特のヤニ臭さがあるものの、灰汁ぬきして天日にさらしたものを炒めれば、ピスタチオやアーモンドよりも香りの高いナッツになり、戦後は食糧難を支える果実となっていた。縄文時代の遺跡からも出土しており、日本人との関係は古い。種子の胚乳はそのまま食べることができ、これを用いたカヤアラレなどの銘菓がある。

樹齢300年以上のカヤで作った碁盤や将棋盤は高級品とされ、特に南九州の「日向榧」は名高い。カヤの材はシロアリや水に強く、平安から鎌倉時代に関東で作られた仏像の多くはカヤを材料としている。

                                                        (※ネット資料より抜粋)

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