ネジバナ・・・

ネジバナ・・名は体を表すとおり、地上部の葉間から伸びた３０センチほどの花茎にねじれて小さな花が付くから面白いのです。我が家の庭にネジバナを移植したのがかなり前のことになります。可憐な小さな花芽のついたネジバナは近くの野原で見つけ、屋敷内の土地に移植したことから始まります。

花芽の付き方が花茎に対して右巻き・左巻きになっており、資料によるとその出現比率はほぼ同数とのことです。可憐な花である事もあり、毎年眺めては撮影している私です。

ここでは、ちょっと見には同じように見えるネジバナを５フレームに編集し、１・・全体の姿、２・・花の拡大、花芽の付き方が右巻き、同様に左巻き、最後は今の姿に分けて編集してみました。

トップの画像はかなり不鮮明ですが、右巻き・左巻きの姿を並べて切り取ったものです。花茎に対して、花の付き方の違いがお分かりでしょうか。


ネジバナ・・・

ネジバナ(捩花）は、 ラン科 ネジバナ属の小型の 多年草 。 別名がモジズリ。 湿っていて日当たりの良い、背の低い草地に良く生育する。 花色は通常桃色で、小さな花を多数細長い花茎に密着させるようにつけるが、その花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲く「ねじれた 花序 」が和名の由来である。

「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草（そう）」とも呼ばれる事もある。右巻きと左巻きの両方があり、中には花序がねじれない個体や、途中でねじれ方が変わる個体もある 。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ※ネット資料から
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２２．０８．０９　作成

花芽の拡大・・・

可憐な花を拡大してみました。桃色の花びらの下には種子が入った子房があります。資料によると、子房の中には粉状の種子が含まれているとのことです。

種子は普通の状態では発芽が出来ず、細菌の助けが必要になるとのことでした。ここら辺は資料を読んだだけでは良く分かりませんでした。

・・・数十の花が、ねじれたように付くのでネジバナ

わかりやすいネーミングです。それでは、一つの花に いくつ種ができるでしょうか？。これがわかる人は相当の通。１つ、２つ、それとも１０、２０？いえいえ、もっと１００、１０００？それでも違う。正解は数千から数万個！。

ネジバナの種はとても小さくて栄養を蓄える「胚乳」が ありません。このため、自分の力だけでは発芽できず ネジバナに共生する菌類から栄養をもらって発芽しています。ネジバナの１つの花の付け根の部分（子房）を半分に割って、そこに見える種の元（胚珠）の数を拡大鏡を使って数えてみました。すると断面に見える胚珠だけで500個以上もあるのです。ですから、子房の内部全体では数千〜数万個の種が作られるわけです。

ちなみに、種が多そうに見えるピーマンですら、1つの実に２００〜４００個程度の種しかありません。ネジバナ1本（1個体）に付く花の数は数十個あるので、1本あたりに作られる種の数は、なんと数十万〜百万個にもなります！。ヒマワリ１本の種の数は１０００〜３００００個くらいですから、もの凄い数です。しかし、それだけ種を作っても、共生菌と出会えなければネジバナは育たないので、ネジバナだらけの草原はできません。また、ネジバナの種を別の場所にまくと育たないことも多いのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ※ネット資料から