奥州市江刺区・五十瀬神社・・・
江刺区稲瀬・蔦木集落に東北新幹線と県道、そして大河・北上川の三本が並行して走る場所があります。車で走りながら新幹線橋脚北側に目をやるとぽつんと赤い鳥居が見えており、ここから石段を上った丘の上に五十瀬(いそせ)神社が鎮座しています。
今までうん十年の間、側の道路を車で走り神社の存在をその都度確かめながらも、何故か訪れたことがありませんでした。今回神社や石碑の関わりを求めて撮影している内に、身近な神社の存在を思い出し訪れました。六月の下旬頃ですが、曇り日の静かな日でした。日がさしていないために暗いのですが、光の状態が柔らかく緑が目にしみる静かな一時でした。
トップの画像は拝殿と末社、そして石碑群のある境内の様子です。
由緒・・・
文治五年(1189)、平泉の藤原泰衝が滅んだ時、その妻が残党を率いて白旗城に立てこもり、城内の岩に皇大神を祭ったのおこりと伝えられ、その城跡といわれる場所が北200mほどにある。それは伊達政宗に謀殺された和賀忠親に妻だったともいう。
明治八年村社となり、境内に深山社、伊勢社があったという。神仏分離までは本尊十一観音の観音堂であり、現在も江刺三十三観音三十番札所として信仰されている。
(※稲瀬郷土誌より)
(2014.10.24 作成) |