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         平泉町・達谷窟毘沙門堂


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達谷窟毘沙門堂のほぼ全景です。正面の赤い建物が毘沙門堂です。
達谷窟毘沙門堂・・・

しばらくぶりに達谷窟毘沙門堂を訪れて来ました。達谷窟毘沙門堂は一関市厳美渓に行く時の道路脇にあり、いつもは風景の一部として見ながら走っていました。今回訪れた目的は、裸詣りのことが新聞報道がされその内容を知ったからでした。そして、百数十年ぶりに復活する鬼儺會(おにばらえ)の裸参りの下見でした。下見を終えてから、是が非でも当日は訪れる覚悟で楽しみにして帰ってきました。

私がこの地を訪れたのは十年以上も前のことであり、カメラもフィルム使用の時でした。撮影制限も今とはあまり気びしくなく(あったと思いますが不明です)、寺院の内部を自由に撮影出来たように思いました。今回訪れた寺院の中は一切が撮影禁止でしたし、当時の状態よりもかなりきれいに修復されていたように思いました。

特にも赤の色合いが素晴らしく、周囲の風景から一際浮き上がって見えていたことです。入り口の大鳥居から入る順序表示が整然となされ、その順路に従って見て撮影してきました。反面、磨崖仏の劣化が一段と進み、このままでは全ての仏像が崩れ落ちるのも時間との勝負だなあと思われました。

今回は順路に従い歩きながら撮影しました。入り口の三連の鳥居、毘沙門堂、岩面大仏(磨崖仏)、辨天堂、不動堂、金堂の順序で編集してみました。トップの画像は入り口にある壱之鳥居から奥を見た様子になります。

                                                       2017.01.05 作成

一関側から進んできた風景・・・

一関方面から車で走ってくると、磨崖仏が見えるところでほぼ直角に曲がります。顔の残った磨崖仏が一体見えてきます。ほどなくして駐車場になりますが、私は駐車場に入る前に一旦戻り、達谷窟毘沙門堂が見える場所で川の南側から眺めてみました。

私の予想では、鬼儺會(おにばらえ)の裸参りの男衆が水垢離をすする場所はこの川であると予想したからです。現地に入ったのがほぼ一週間前のことですが、川のせき止めも見られませんので違う場所なのかなあと思いました。

道路側から見た達谷窟毘沙門堂 1 達谷川(太田川)・・・

左端上部に磨崖仏の顔が見えています。中央の赤い建物が毘沙門堂です。杉木立の中の建物ですから、遠くからははっきり見えません。


道路側から見た達谷窟毘沙門堂 2 多分ですが、この川をせき止めて水垢離の場所を造るはずです。よく見ると、堤防の各所に階段状の場所が造られていました。

その意味は分かりませんが、今となると水垢離に使用する場合は最適の場所になります。

左下の画像は、駐車場側から見た様子になります。今は枯れ枝状ですが、春になるとシダレザクラが咲き誇り一段ときれいな場所になります。
水垢離をする川だと思います。 駐車場方面から見た達谷窟毘沙門堂。

入り口から鳥居を望む・・・

達谷窟毘沙門堂を拝観するには、入り口にある三基の鳥居をくぐらなければなりません。それぞれ、壱之鳥居・貳之鳥居・三之鳥居を名付けられています。壱之鳥居は石造であり、他の二基の鳥居は木造と見ました。
壱之鳥居です。 入り口です。鳥居の右前に事務所があり、中では女子中学生が切符売りをしていました。

今日の訪問目的が、新規に行われる神事の内容についての質問でしたので、女子中学生では対応が出来ません。

しばし待ち、男性と住職が来られ色々お聞きすることが出来ました。

あれっと思ったことは、当日の神事の流れ等がはっきりしなかったことです。

貳之鳥居です。 貳之鳥居です。

お勤めする住職が先に歩いていました。

復活する鬼儺會(おにばらえ)の裸参りの様子について、一枚の案内コピーを頂きました。

当日のタイムスケジュールと、駐車場の案内がきちんとプリントされていました。

最初におたずねした時は、一切分からないとの回答でした。たずね方がまずかったこともありますが、何でと一瞬ですが不信感が生じました。
三之鳥居です。 三之鳥居です。

進むにつれて、鳥居の造りもシンプルになってきました。

この鳥居をくぐった広場が、一連の行事の展開場所になるはずです。

鳥居に下がっている注連縄奥に、本来であれば磨崖仏が見えているのですが、カメラアングルが少し高かったせいもあり隠れています。

毘沙門堂・・・

毘沙門様は寅年守り本尊。悪気を降し福を招く、財寶、官位・知恵・寿命の他に縁結び・子寶・学業成就。また軍神の故勝負事等の必勝祈願、諸々の願いが叶うと云われる。昔より繪馬を奉納すると良いとされる。

毎月三日の月例祭・春秋の大祭を始め多くあるが、特に修正會(しゅしょうえ)は正月三日から八日まで行われ、慈覺大師から惠海(えかい)大和尚が傅え、千余年も続く神事である。

                                                       ※頂いた案内資料より

毘沙門堂 1 窟の窪みに食い込むように造作された建物、一階は木組みの足場であり、二階の部分に百八体の毘沙門天が祀られています。

入り口が右側の階段を上った場所にありますが、私は巡回コースの関係から左側の階段を上りました。
毘沙門堂 2 前の画像を撮影した場所から、少し近づいて中に入った場所で撮影しました。

大きな画面の構成からそれ程変化がありませんが、窟が間近に迫っています。
毘沙門堂 3 さらに接近し撮影角度を水平方向に変化させてみました。

たまたまでしたが、曇っていた天候が晴れになり、直射がかなり強くなってきました。
毘沙門堂 4 毘沙門堂を通り過ぎ、岩面大佛の方向から撮影してみました。

毘沙門堂の左側に階段がありますが、こちらからの出入りも自由です。私は岩面大佛を撮影してから毘沙門堂を訪れました。

中では住職がご祈祷を上げていました。かなり前に訪れた時は、左側の入り口は大変狭く、目の前に仏像があったことを思い出しました。
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