世界に何カ所もない同じ緯度上で、貴重な観測が毎日行われているのですからすごいなあと気持ちが高まります。3月末に天文台を訪れ案内ガイドに従い歩き、興味もあったことからかなりの画像を記録しました。画面にある様にサクラが満開の時でした。あれからかなりの時間が経過していますが、紹介が遅れてしまい自分でも情けなくなります。
北緯39度8分のライン、この上に立つと自分も観測に参加している気持ちになるから不思議です。我が家はこの線から少し北側の39度12分なります。
北緯39度8分の緯度線・・・
1889年から緯度変化の国際共同観測を北緯39度8分で行うことが決まり、水沢(現在の奥州市)を含めて世界6ヵ所で観測が始まられました。水沢のこの地に観測所が設けられ、その後眼視天頂儀(光学望遠鏡)を使った観測で、この地点の緯度は北緯39度8分3秒と決められました。この先にある小屋が当時の観測室です。
現在この地点の世界座標系での緯度は39度8分2.2秒です。わずかな差があるのは、鉛直線偏差(地球の重力場に偏りがあらうこと)が原因となっています。 |