国立天文台・水沢VLBI観測所に戻る

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VERA20m電波望遠鏡 1 VERA20m電波望遠鏡・・・

少し傾いてパラボラの中が見えています。丁度焦点の部分になる場所の延長から反射し、大切な受信部はパラボラの底の部分にあります。
VERA20m電波望遠鏡 2 VERA20m電波望遠鏡 3
案内図パネル 案内図パネルの中で、朱色になっている通路が自由に参観出来るコースになります。私にとって珍しいこともあり、全部のコースを歩いてみました。


電波望遠鏡の色々 1

電波望遠鏡の色々・・・

この場所からは、三つの電波望遠鏡が見えています。手前正面にあるのが3.3mパラボラアンテナで、一番奥の小さく見えるのが10m電波望遠鏡、左上がVERA20m電波望遠鏡になります。

1987年に天文台・水沢地区がはじめて電波観測基礎実験を行いました。それまで(緯度観測所時代)は、星を目で見て観測する光学観測が行われていましたが、星からの電波をパラボラアンテナで受信するVLBI観測により高い観測精度を得ることができます。

10m電波望遠鏡 10m電波望遠鏡・・・

この後、10mそしてVERA20m電波観測へと研究が進められています。
VERA20m電波望遠鏡 4  VERA20m電波望遠鏡・・・

正面を向いた画像がありませんが、アンテナの周囲をぐるりと歩き角度を変えて撮影しました。それにしても大きなアンテナです。
VERA20m電波望遠鏡 5 VERA20m電波望遠鏡 6
VERA20m電波望遠鏡 7 VERA20m電波望遠鏡 8
VERA20m電波望遠鏡 9 右上が太陽の方向ですが、間違って太陽に向けると巨大な凹面鏡状になり高熱を発することになります。そのような配置にはしないと思われますが・・・。


アンテナを回転させる基礎部分 1 アンテナを回転させる基礎部分・・・

開口直径:20m、高さ:20m、重量:380tある巨大なアンテナを支えている基礎部分です。レールの上をローラー状の車輪が回転し移動します。

野ざらしになっていますのでかなり錆び付いています。コントロールされている機構が複雑に見えています。

撮影している時、「ガツン」と音がして移動して行きますがわずかな距離の移動です。以下の画面は可動部分の切り出しです。
アンテナを回転させる基礎部分 2 アンテナを回転させる基礎部分 3
アンテナを回転させる基礎部分 4 アンテナを回転させる基礎部分 5
アンテナを回転させる基礎部分 6

天文広域精測望遠鏡(銘板から)

アンテナシステム

製造年月 2001年3月  三菱電機株式会社

左横のパネルには、アンテナが置かれている座標が、北緯、東経、標高とかなり細かい数字が書きこまれてありました。

文部科学省国立天文台水沢局

アンテナを回転させる基礎部分 7

アンテナに登る時の注意・・・

・・係員以外立入禁止、頭上注意、ヘルメット着用、アンテナに登る時は安全スイッチをONにする・・と書かれていました。

アンテナを回転させる基礎部分 8

アンテナ全体を動かす一番下の部分で、アンテナの仰角を変更する黒いギア状の部分かなあと思います。

380トンある巨大なアンテナ全体の仰角を変えるギアの部分でしょうか・・。


北緯39度8分のラインとVERA20m電波望遠鏡
世界に何カ所もない同じ緯度上で、貴重な観測が毎日行われているのですからすごいなあと気持ちが高まります。3月末に天文台を訪れ案内ガイドに従い歩き、興味もあったことからかなりの画像を記録しました。画面にある様にサクラが満開の時でした。あれからかなりの時間が経過していますが、紹介が遅れてしまい自分でも情けなくなります。

北緯39度8分のライン、この上に立つと自分も観測に参加している気持ちになるから不思議です。我が家はこの線から少し北側の39度12分なります。


北緯39度8分の緯度線・・・

1889年から緯度変化の国際共同観測を北緯39度8分で行うことが決まり、水沢(現在の奥州市)を含めて世界6ヵ所で観測が始まられました。水沢のこの地に観測所が設けられ、その後眼視天頂儀(光学望遠鏡)を使った観測で、この地点の緯度は北緯39度8分3秒と決められました。この先にある小屋が当時の観測室です。

現在この地点の世界座標系での緯度は39度8分2.2秒です。わずかな差があるのは、鉛直線偏差(地球の重力場に偏りがあらうこと)が原因となっています。

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