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燃える歳戸木と上に登る男衆・・・

午後九時半頃、歳戸木に火がつけられ次第に勢いを増して燃え上がっていきます。歳戸木には気勢を上げながら男衆がよじ登ってきます。最初に神殿からの火が移されたのは午後九時半頃でした。煙が立ち上がり火の勢いが増して行きますので、歳戸木上へは三十分ほどしか登っては居られません。

ほとんどの男衆が午後十時頃には降りてしまいますが、驚いたのが一人の男衆が十時十五分頃まで登っていたことでした。周囲の方から「降りろー」と声がかかり飛び降りたようです。毎回見ていて居ますが、最後の方は大変だろうと思います。歳戸木の端の方にいたとしても、火勢が強くなり火傷をします。この方の様子も偶然でしたが撮影していたので最後に紹介いたします。

今回は撮影したのが火たき登りの場面が中心ですので、燃え始めた歳戸木上の男衆、元気に気勢を上げる男衆、煙の中で耐えている静かな男衆の三場面に分けて構成してみました。

歳戸木の中央に梵天をたてる・・・

二本ある梵天(?)ですが、杉の木に造られた方を歳戸木の中央にしっかりと立てています。

21:30頃・・・

立て終わった頃を見図り、男衆が一気に登ってきます。やっと煙が出始めただけですから、大勢の方が登って角灯とかつの木を振り上げ「ジャッソー、ジョヤサ」のかけ声が境内一杯に響き渡ります。

また、歳戸木の上に登らない男衆は、周囲を同じようなかけ声を上げて廻ります。
歳戸木の中央に梵天をしっかりと立てる。
燃え初めの歳戸木と男衆 1 燃え初めの歳戸木と男衆 2
燃え初めの歳戸木と男衆 3 燃え初めの歳戸木と男衆 4

気勢を上げる男衆・・・

21:35頃・・・

ここからは、男衆のエネルギーのぶつかり合う場面になります。最初は煙のみですが、やがて燃え上がる火の粉と炎が立ち上ります。

今回はほとんど無風状態でしたが、火勢と共に上昇気流が生じ、周囲から風が流れ込んできます。こうなると火勢が一段と強くなり、登っては居られなくなります。
気勢を上げる男衆 1
気勢を上げる男衆 2 気勢を上げる男衆 3
21:38頃・・・

燃え上がる歳戸木の基礎部分です。ここは乾燥した部分の木でしょうから、中まで火が通り周囲に居る男衆や観客も、じわりじわりと歳戸きから離れていきます。

まだそれほど燃えていない頃の周囲にいる男衆です。皆さんが上を見上げてかけ声や気勢を上げています。
燃え上がる歳戸木。
歳戸木の周囲を回る男衆 1 歳戸木の周囲を回る男衆 2
21:45頃・・・

火勢と共に煙が凄いことになってきました。男衆は煙の動きを見ながら歳戸木の上を移動します。そろそろ火勢が強くなり上にいるのが大変になります。
気勢を上げる男衆 4
気勢を上げる男衆 5 気勢を上げる男衆 6
気勢を上げる男衆 7 気勢を上げる男衆 8

静かな動きの男衆・・・

21:45頃・・・

煙が凄いことになり、上にいる方は場所を選ばないと呼吸が出来なくなります。ほとんど動かないで、煙の中で腰を折る姿で耐えています。

昨年でしたが水沢区の黒石寺で見ましたが、じっーっと立っている「仁王様」の様にも見えました。

ここにも仁王様がおりました。目を閉じて、一心に「ジャッソー、ジョヤサ」と唱えている姿に引かれます。

静かな動きの男衆 1
静かな動きの男衆 2 静かな動きの男衆 3
静かな動きの男衆 4 静かな動きの男衆 5
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