別当・鬼子登り・・・
9:50頃・・・
駐車場でのことですが、隣の軽トラの男性が背広の上に白い半纏を着始めました。そして、木の皮を剥いた物を半纏の上に巻いています。見ていて気になり、直接お聞きしてみました。「何の木の皮ですか?」、「藤蔓の皮だよ」、「これは何か意味があるのですしょうか・・?」とたずねたら、「襷と帯の代わりだよ」・・とのことでした。
地下足袋を履いているのを見ていたら、「本当はわらじだけど、これにした・・」とのことです。「今日は行列の先頭を仰せつかってさあ・・」と言う男性の姿は、法被の下は背広姿でした。「これで良いからさと言われたので・・」と笑っておられました。「総代の方ですか?」とお聞きしたら、「世話人の代表です・・」とのこと。頭には白手ぬぐいをで鉢巻きをしています。色々お聞きしたので「新聞社の方ですか・・」と聞かれ、「テレビも来るよと言ってたよ」と教えられました。お聞きした内容がしつこかったのかなあと反省した私です。
行列は松木松明、葦松明、別当鬼子を背負った本部長(?)が先頭集団で、その後ろに三列になって続きます。中央の列が護摩木・お札・蘇民袋・供物、右側に鬼子の列、左側に手木と角灯を持った世話人、最後が僧侶の順番のように見えました。
※別当・・・、寺院ですから僧侶のことになります。鬼子・・・、この地区(檀家)で春に小学校に入学する子ども。実際は
もっと幼い子どももいます。と言うことは、別当鬼子は長徳寺住職の子どもさんになりますね。靴の色から見て女の
子ですが、小学校入学児には見えませんでした。
※本部長・・・、行列の指揮をし別当鬼子を背負っている方ですが、この呼称は解説書である「岩手の蘇民祭」の記事
を参考にしております。
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