2013似鳥八幡神社サイトギ・サイトギに戻る

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男たち 1 21:15 わらじを脱ぐ・・・

サイトギの儀式が終了すると、履いていたわらじを脱ぎ神社拝殿前の柱にくくりつけます。裸参りが終了した時、身につけていた腰蓑(注連縄)をこの柱に結わえてありますので、わらじは最後にくくりつけることになります。

前回の記録によれば、「はい、これで終わりです」の合図があり、「腰簑は入り口(神社本殿)の柱に結わえて、自分のを間違わないように分かるように・・」と指示が出ていました。

これも厄落としの神事なのかと思います。
男たち 2 男たち 3
男たち 4 全員が勢揃いしたところで記念撮影になりました。19名の男たちが勢揃いするのですが、撮影するカメラマンが思い思いに場所を取りますので場所の確保が大変でした。
男たち 5 少し横位置になりましたが、何回か締めの拍手をしている場面から撮影することができました。

腹巻きの前面が汚れている方がありますが、サイトギを叩く長い雑木を振り回すためについた汚れになります。

御託宣 1 21:20 御託宣・・・

宮司から厳かに御託宣が告げられました。

・・・謹んで申し上げます。似鳥八幡神社サイトギの???につき、おこもりの崩れなく、お焚き上げの風向きにより、平成25年癸巳年は平年作でございます。平成25年は平年作であります・・・

お世話になった総代責任者から終了宣言があり、今年のサイトギの神事は終了です。

御託宣 2 総代責任者による終了宣言。

心に焼き付く巨大な火です。火に惹かれる心は今も昔も変わらないと思います。
おわりに・・・

三年ぶりに訪れた似鳥神社・サイトギの神事でした。あいにくの雪降りになり、外での撮影はかなり大変でした。境内を三回巡る裸参りや末社への参拝、肝心のサイトギの点火と撮影もかなり制約されましたが、前回とは違う内容の撮影ができて満足しています。

二戸市似鳥地区までは家からおよそ140km程あり、往復雪の中のドライブになりましたが家に着く頃は雪が晴れていました。岩手は南北に長い県です。北と南では気象条件がかなり変化し、収穫される農作物も気温等の差があり違ってきます。私たちの食生活を支える米を含めた作物の実り具合は、その地域における日照時間と気温の累積で決まります。資料等によりますと、サイトギの儀式はここ似鳥地区で四、五百年は続いているが、名前の由来や行事の正確な起源はわからないといいます(二戸市教委による)。農業技術の進歩した現在でも、冷害をもたらす「やませ」の自然現象は深刻な問題でもあります。

今回は二回目でもあり、詳細記述は省略しています。前回の様な偶然の炎の造形は記録できませんでしたが、井桁に組まれた燃えさかる巨大な火を見ていると心が躍ります。古代から火を畏れ、大切に扱ってきた私たちの祖先の方々です。火伏せの行事の祭典である火防祭、これからあちこちの話題を見つけて訪れる予定の私です。

最後になりましたが、知人の総代責任者には大変お世話になりました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

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