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      2013二戸市似鳥八幡神社・サイトギ


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  サイトマップ


燃え上がるサイトギと舞飛ぶ火の粉、すごい迫力があります。

似鳥神社・サイトギ・・・

今回で二度目になるサイトギの撮影です。前回訪れたのが2010年2月のことですから、今回は三年ぶりの訪問になりました。昨年のことでしたが、似鳥神社総代(サイトギの責任者)の方と公的団体の会合席上で知り合いになり、前回撮影したお気に入り画像を奉納させて頂きました。そのお礼状と共に、今年のサイトギへの招待状を頂きました。

・・・招待状の一部より抜粋・・・

似鳥八幡社春の例大祭『サイトギ』開催について

先日は大変珍しい写真を戴きありがとうございます。一昨年は、文部大臣より「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」として選択されました。今後、後生に継承して行きたいと思います。

さて、今年のサイトギは二月十五日(金曜日、旧暦一月六日)に行うことになりました。

日 時 平成25年2月15日(金)   午後6時
場 所 似鳥八幡社
行 事 1 サイトギご祈祷の儀    午後6時
     2 ナオライ(御神酒上げ)  午後6時30分
     3 神楽奉納          午後7時
     4 豆まき             午後8時 
     5 裸参り            午後8時20分
     6 サイトギ豊凶託宣       午後9時20分


似鳥のサイトギとは、男衆が燃え上がるサイトギの火を叩くときに生じる煙や火の粉の流れ方と、本殿祭壇に例大祭一週間前に置かれた「おこもり」と言うご飯で造られた先の尖った柱の形態変化、この二つの変化を総合判断して、神官がその年の作柄を判断する古来から伝わっている占い行事です。


サイトギと言うと、蘇民祭で見られる迫力ある「歳戸木」と呼ばれる井桁に組んだ木の櫓のことを思いだします。似鳥地区の「サイトギ」は、旧暦1月6日(今年は2月15日)に行われる似鳥八幡神社例大祭での占い行事です。

「サイトギ」と呼ばれる井桁の雑木を境内に組み燃やします。水垢離で身を清めた男衆が長い棒を手にし、燃え上がる井桁の木を思いっきり叩くと火柱と火の粉が高く舞い上がります。その時の煙や火の粉の流れる方向によって、地域に冷害をもたらす「ヤマセ(寒気を伴った風)」の有無を判断すると言います。

また、例大祭一週間ほど前から「オコモリ」と称する五穀入りのご飯を柱状に凍らせ神殿に置き、「オコモリ」の崩れ方や虫の付き方によって作柄を占ってきたと言います。これらのしきたりは、記録によると四百年以上前から当地域で続いていると言います。ここで言うサイトギとは、これらの行事の総称です。(※前回の記事より転記)


今回の撮影は、大きく五つの場面でまとめてあります。神事(おこもり)似鳥神楽水垢離裸参りサイトギとなります。屋外での撮影は雪降りのためカメラもレンズもびしょ濡れになり、拭いながらの撮影でかなりの制約がありました。しかし、神事の場で玉串奉奠まで行いましたし直会にも招待され、予想外のこととは言え恐縮した私でした。

前回は拝殿外からしか撮影出来なかった似鳥神楽、今回は来賓席に座っての撮影で条件は最高でした。神楽のページでは、した舞で見せる舞手の妙技の様子をがっちりと紹介いたします。かなり画像が多くなりますので、項目毎にページを編集してあります。サムネール画像かタイトルをクリックしてお進みください。

今回は詳細説明を省略しました。似鳥神社サイトギの詳細については前回の記事にまとめてあります。よろしかったら二戸市・似鳥のサイトギをご覧ください。


宮司の叩く太鼓で神事が始まります。 神事もろもろ・・・

似鳥八幡神社春の例大祭、今年は招待を受け来賓席に座っての撮影になりました。お祓いを受けた後、予想だにしていなかった玉串奉奠をしました。

直会の場では、奉納した前回の画像ついてちょっぴり説明をしました。祭壇に祀られている「オコモリ」、間近で撮影できて満足の私です。
した舞で見せるたすきの妙技。 似鳥神楽・・・

奉納される神楽演目は権現舞ですが、した舞で演じられる扇舞、刀舞、たすき舞の絶妙な演技の連続に引きつけられました。

前回は前の人の間から撮影しましたが、今回は真横で表情を見ながら撮影でき満足です。

した舞に続き権現舞になります。熟練技であり、ほとんど目をつぶっての演技でした。
裸参りの前の水垢離です。 水垢離・・・

裸参りに先立ち、水垢離をして身を清めます。総勢18名の男衆が雪降りの中で桶から水を汲み、「えいっ」という気合いをかけ頭から水をかぶります。

撮影している私たち(かなりの方が居りました)は、猛烈な雪降りになりカメラもレンズをびしょ濡れになりながらの撮影でした。ストロボの光が雪に吸い込まれ、大小様々な模様になりました。
猛烈な雪降りの中、裸参りが出発です。 裸参り・・・

神楽保存会会長を先頭に裸参りが出発です。境内を出て山道を降り、参道入り口の階段を上ってきます。前回は追いかけ撮影をしていますが、あまりの雪降りに杉の木の下から撮影するのがやっとでした。

腰に注連縄を巻き、白い鉢巻き、口に咬符をくわえ、似鳥八幡神社に参拝します。
燃え上がるサイトギの火、男たちが木で動かすのでものすごい火の粉が飛び散るます。 サイトギ・・・

「サイトギ」と呼ばれる井桁の雑木を境内に組み燃やします。水垢離で身を清めた男衆が長い棒を手にし、燃え上がる井桁の木を叩き動かすと火柱と火の粉が高く舞い上がります。

その時の煙や火の粉の流れる方向によって、地域に冷害をもたらす「ヤマセ」の有無を判断すると言います。