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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>民俗芸能アラカルト>普代村・鵜鳥神楽 |
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鵜鳥神楽の概観・・・ |
5月2日のことですが、普代村鵜鳥(うのとり)神社の例大祭が行われました。私が惹かれたのは、この時奉納される鵜鳥(うのとり)神楽の奉納でした。江刺の家から現地までは軽く200kmを超え、時間も最短コースでも4時間近くかかります。しかし、いまだ観たことのない鵜鳥神楽の魅力に惹かれ出かけてきました。 早池峰神楽の魅力に惹かれ、宮古の黒森神楽を知りました。黒森神楽同様に歴史があり、三陸沿岸部を交互に巡行する鵜鳥神楽を知ったのもその頃でした。何とか鵜鳥神楽を観たいなと思っていたところ、鵜鳥神社例大祭で神楽の奉納があることを知ったことがきっかけです。 この画像は、鵜鳥神楽衆の皆さんが神社入り口にある大鳥居の前で、ほら貝を鳴らしながら太鼓、笛、鉦を打ち鳴らして参道を登ってくるところです。正式な名称は分かりませんが、神楽衆の皆さんが神社の境内に入って来ますので 「お通り」とでも言うのでしょうか・・。江刺の方ではすでに散った桜の花が咲き、天候に恵まれた中で行われた厳粛な瞬間でした。 ほら貝を先頭に、太鼓(胴取り)、笛、手平鉦の順序で厳かな雰囲気で入ってきます。あれれと思ったのは、行列の最後には中学生の男女が続いてきたことです。最後の白髪の男性は貫禄十分で、神楽の雰囲気にはぴったりの方でした。 |
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しょしゃ舞・・・ 参道を進んできた神楽衆の皆さんは、境内入り口にある鳥居の前で四人が二人ずつ向かい合い「しょしゃ舞」を踊ります。「しょしゃ舞」は黒森神楽でも観ましたが、ここでは権現様は持参していませんでした。手に扇と錫杖持ち、太鼓・笛・手平鉦が奏でる楽に合わせて舞う「しょしゃ舞」は、獅子頭を手にする前に舞う下舞と言われています。 舞手の方々は若い人ですが、鳥居の前に凛とした姿で立ち、軽快な太鼓の音色を奏でる方は「胴取り」のMさんで、今年八十三歳になられる長老です。熟練技とも言えるばちさばきに見とれてしまいます。時間にして5分間ぐらいありました。 |
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扇と錫杖を持った方の舞が終わると、長老の方二人による刀を使った舞になりました。右手に刀の鍔(つば)と鞘(さや)の部分を握り舞が始まります。ほどなくして右手で柄を握りすらりと刀が抜かれます。刀をぶつけて斬り合うことはないのですが、相手の鞘にかちんと刀をぶつけます。模擬刀ですとのことでしたが、迫力満点の刀舞の様子でした。 その後、右手で刀の刃先を持ち同じ仕草で舞います。昔は真剣を使ったと思われますが、迫力のある舞です。この舞は三分ぐらいで終わりました。 |
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「しょしゃ舞」が終わると、鳥居をくぐり神楽殿まで太鼓・笛・手平鉦を奏でながら進みます。神楽殿に入ると、先ほどまで厳しい表情の胴取りMさんに笑顔が浮かんできます。神楽の舞が始まるまで、待ちこがれている観客の皆さんへ笑顔一杯で語りかけていました。 |
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座揃い・・・ 10時35分から、神楽の奉納が神楽殿で行われました。今日の役舞(神楽の中の重要な祈祷の舞)が演じられる前に、神楽幕を前にして座揃い(打ち鳴らしとも言う)が行われます。舞台の中は四方が幣束で仕切られ神域になると言います。中央には太鼓を叩く胴取り、左側には手平鉦、右側には笛と手平鉦の皆さんが座ります。この時見た太鼓を叩く長老は、両手にばちを持ち、軽やかなリズムに合わせて体が浮き沈みしていました。 ※座揃い(打ち鳴らし)は、神楽の始まりの儀式で、全員が幕を張った舞場に座り神降ろしの歌をうたう。 |
古の伝え 鵜鳥神楽 舞は「御神楽」「岩長姫」「斐の川」「榊葉」「松迎い」、狂言の「小山の神」、呪舞の「山の神」そして「恵比須舞」「勢剣」 神を崇める舞と、民を楽しませる舞。鵜鳥神楽は神聖な伝統芸能だけでなく、今もなお愛され、地域の人々の生活の中に生き続ける神楽なのです。(※普代村商工会サイトより) 神楽殿での奉納は六演目ありました。私なりにまとめてそれぞれの演目内容を紹介したいなと思います。御覧になりたい演目名か画像をクリックしてお進みください。今回が初めての鵜鳥神楽の鑑賞と撮影でした。正直の所、自宅から普代村の鵜鳥神社まではかなりの距離があり、ほっづぎ気分では行けない場所になります。今後、機会があったら再度訪れ鑑賞し撮影したいものです。また、黒森神楽と同様に陸中海岸を冬期に廻る神楽でもありますので、釜石以北周辺に巡業したときにでも他の演目を見られたら嬉しいなと思います。 |
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